anttiorbの映画、映像の世界

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2010年

1986年作品、ピーター・ハイアムズ監督、ロイ・シャイダー ジョン・リスゴー ヘレン・ミレン ボブ・バラバン出演。

西暦2001年、月面で発見された謎の黒石板、モノリス解明のために、アメリカの宇宙船ディスカバリー号木星へと旅立った。 途中、コンピュータHAL9000が反乱を起こし、ボーマン船長(キア・デュリア)を除いた乗組員全員を殺した。 ボーマンは、モノリス木星を回っているのを発見し「何てことだ。星がいっぱいだ」という言葉を残し行方不明となってしまった。

そして2010年。 ディスカバリー号の計画責任者で元アメリカ宇宙飛行学会議議長のヘイウッド・フロイド博士(ロイ・シャイダー)、HALの生みの親チャンドラ博士(ボブ・バラバン)、ディスカバリー号を再生させる訓練を受けたエンジニアのカーノウ(ジョン・リスゴー)の3人は、ソビエトのタニヤ船長(ヘレン・ミレン)らと共に宇宙船レオーノフ号に乗り込み、木星へと向かった。 世の中は、米ソ間の緊張が高まっていた。

やがてディスカバリー号とのランデヴーに成功したところで、カーノウは宇宙遊泳してディスカバリー号に乗り移り、ディスカバリー号を再始動させた。 そしてチャンドラ博士の手でHALが蛛る。 いよいよ、木星軌道上でモノリスの調査の準備が始まった。 しかし、モノリスに近づいたソビエトの隊員のポッドが吹き飛ばされてしまった。 その頃地球では、米ソの関係が悪化し、いつ宣戦布告があってもおかしくない状況に陥っていた。 ついにはディスカバリー号とレオーノフ号に米ソの隊員が分かれる命令まで下された。 そんなある日、フロイド博士は、ボーマンの亡霊からの声を受けとった。 その声は「あなたたちは2日以内にここを離れなくてはいけない」「すばらしいことが起ころうとしている」とくり返した。


さて続編ですね。
監督はピーター・ハイアムズが担当しました。「サウンド・オブ・サンダー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14264744 を記事にしていました。
主演はロイ・シャイダー、「恐怖の報酬」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/15/180000 を記事にしています。
ジョン・リスゴーは、「ペット・セメタリー 2019」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/02/180000 に出演していました。


物語は、2001年のディスカバリー号の事件の真相を探るためにアメリカとソ連が共同で木星に向かう計画が決まります。 謎の言葉を残して消えてしまったボーマン船長。 おそらく死んでいると思われていましたが、彼の記録された最後の言葉の意味を誰も理解することはできませんでした。
そしてディスカバリー号の責任者だったフロイド博士に白羽の矢が立ち、責任上彼は行くことを決心します。 しかし地球では米ソの関係が悪化していました。 しかしなんとかお互いの技術協力のもと、なんとか木星にたどり着きディスカバリー号を見つけることができました。そしてHAL9000をまず復旧させますが・・・


これは当時LDをかって何度も見ましたね。 もちろん映画館にもいきましたが、なんと20年の歳月をかけての続編で大きな期待と、あの前作の意味を知りたいファンが多かったんでしょうね。 ただ、米ソの対立が背景になっているのが、時代を感じさせますし、最後はまた訳が多少わからなくなった感じもしましたが、更なる続編=『2061年宇宙の旅』『3001年終局への旅』は映画化になるんでしょうかね?


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2001年宇宙の旅

1968年作品、スタンリー・キューブリック監督、ケア・デュリア ゲイリー・ロックウッド ウィリアム・シルヴェスター ダニエル・リクター出演。

人類が文明を築く400万年前、ホモサピエンスの祖先であるヒトザルが、荒野で飢えに苦しみながら生存競争を闘っていた頃。 ある日、ヒトザルたちの前に黒い石板のような謎の物体「モノリス」が出現し、サルたちは驚きながらも恐る恐るそれに触れる。 やがて一体のヒトザルがモノリスの知能教育により、動物の骨を道具・武器として使うことに目覚め、獣を倒して多くの肉を食べられるようになる。

ヒトザルたちは、水場をめぐって対立する別のヒトザルの群れにも骨を武器として対戦し、敵のボスを殺害する。 水場争いに勝利した「月を見るもの」が、歓びのあまり骨を空に放り上げると、一瞬にして最新の軍事衛星に変わる。
月に人類が居住可能になった時代。アメリカ合衆国宇宙評議会のヘイウッド・フロイド博士(ウィリアム・シルヴェスター)は、月のティコクレーターで発掘された謎の物体「TMA・1」(Tycho Magnetic Anomaly, ティコ磁気異常1号)、通称「モノリス」を極秘に調査するため、月面クラビウス基地に向かう。 途中、宇宙ステーションでソ連の科学者たちに会い懇談するが、クラビウス基地で何が起きているのか質問され、フロイド博士は回答を拒む。
基地に着いたフロイド博士は、会議室で今回の事態の重要性について訓示し、TMA-1の発掘現場へ向かう。調査中、400万年ぶりに太陽光を浴びたモノリスは、強力な信号を木星に向けて発した。


初めてスクリーンで見ました。 映画自体は何度も見ていますが。
監督はスタンリー・キューブリック、「シャイニング」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12137937 「博士の異常な愛情」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15133678 を記事にしていますね。
主演はケア・デュリア、「バニー・レークは行方不明」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/07/180000 に出演していましたね。
フロイド博士役はウィリアム・シルヴェスター、「怪獣ゴルゴ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14429186 に出演していました。


今作は、物語を追うよりも、この1960年代によくここまでSF作品を作り上げましたね。もちろん2001年にはここまでの科学の進歩はできた部分とできなかった部分はありましたが、方向性などは予見的な映画としては優秀でしたね。


そして昨年、愉快犯だと思いますが、世界各国にモノリスが現れたのが、なんか興味を惹きましたね。 ただ、謎の多いこの結末、キューブリックの描き方、原作者のアーサー・C・クラークの解釈等、色々議論がきること自体名作だと思います。(10時)

 

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突然現れた謎の板状の物体

 

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そして骨を使って敵を排除する


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そして現代、月に現れた

 

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あの物体

 

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そして木星に向け電波を送っているということで

 

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ディスカバリー号が出発

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しかしコンピューターのHAL9000が故障

 

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しかし

 

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フランクが殺される

 

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ダムド・ファイル シーズン2 ④

2003年作品、萩生田宏治監督、秋桜小嶺麗奈 石橋けい 風祭ゆき 西島秀俊出演。

file No.0019 人形 常滑市

高校に通う高木香(秋桜子)は人見知りが激しく無愛想で、感情を表に出すようなことがない。 幼なじみの浜田祥子(高橋祐月)だけが、そんな香のよき理解者である。
学校は香にとって居心地の悪い場所でしかなく、ひとり砂浜で過ごす時間が好きだった。
ある日、香は砂浜で、砂の中に埋められた人形を見つける。 その人形は洋服が破れ、両眼には黒く錆び付いた無数の針が突き立てられていた。 香は驚き、思わず人形を放り投げてしまう。
その日から、香の夢にみゆきという少女が出てくるようになる。 泣きべそをかき、「いやなものを見た」と訴えるみゆきに、香は「私も」と微笑みかける。 香は少女に心を開くことができた。 そして、いつまでも夢見ることを願うようになった香は、睡眠薬を飲みはじめる。 何日も学校を休む香が心配になった祥子が香の家を見舞うと、香は祥子をうつろな目で突き飛ばし、追い返してしまう。 そして、部屋に戻った香はふたたび眠りに落ちる──。

file No.0020 もうひとりの友人 渥美郡

心臓が弱く入院している沢崎美千代(石橋けい)の家に、一通の見知らぬ手紙が届いた。
美千代の中学時代からの友達、片山玲子(小嶺麗奈)は、海外出張の多い彼女の夫に代わって家の掃除などを買って出ていた。 杉原秀明(西島秀俊)というその差出人は、美千代の交友関係を知る玲子なのに思い当たらない。 玲子はその手紙を持って入院している美千代のもとへ出向く。 やはり心当たりが無く、気味悪がる美千代の姿に、玲子は不思議な気分に襲われる。 杉原という男は、先日のデートが楽しかったとラブレターまがいの手紙を送ってきたのだった。
そして数日後、再び杉原から手紙が届いた。 玲子は杉原の正体をつきとめようと、手紙に書いてある待ち合わせのカフェに出向く。 するとそこには、入院しているはずの美千代が杉原らしき男と楽しげに会話している姿が──。 凍りついた玲子の携帯電話に、病院の美千代から電話が入る。 玲子は美千代と電話で話しながら、もう一人の美千代が店の内にいる事実に慄然とする。 気が付くとカフェの美千代と男の姿はなく、混乱した玲子は、手紙にある住所をたよりに杉原のアパートを訪ねる。

秋桜子は、記事にした作品はありませんでした。
小嶺麗奈は、「夢の中へ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15413983 に出演していました。

19話目は人形のお話ですね。 人形は“ヒトガタ“と書かれるくらい、持っていた人の心が宿るものと言われていますね。呪いだって藁人形だし、髪が伸びる人形もありますからね。
そして20話はちょっと不思議なお話です。 寝たきりのような体の弱い友人の美千代の面倒を見る親友の玲子でもなんと美千代にラブレターが。 いたずらかと思いましたが・・・
ドッペルゲンガーのような生き霊のような、不思議なお話でした。


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ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ

2015年作品、トッド・ストラウス=シュルソン監督、タイッサ・ファーミガ マリン・アッカーマン アダム・ディヴァイン トーマス・ミドルディッチ出演。

有名なホラー映画女優だった母・アマンダ(マリン・アッカーマン)を交通事故で亡くしたマックス(タイッサ・ファーミガ)。 3年後、失意の底から立ち直った彼女は、友人たちに誘われ、母が出演していた80’sホラー映画を鑑賞することに。 ところが突然、映画館で火災が発生。 パニックになって逃げ惑う中、気が付くと、物語の中に入り込んでしまう。 冒頭シーンが目の前で起こったり、映画の登場人物のはずのカートたちに会ったりとありえない出来事に戸惑いながらも、ナンシー役を演じている母にも会え、マックスは喜びの涙が止まらなかった。

だが、当然、殺人鬼ビリーも出現し、次々とシナリオ通りに殺されていく。 母の命が危ないと思ったマックスたちが加わったことで、ストーリーは変わるのか? それともシナリオ通りに終わってしまうのか。

日本未公開となった作品ですね。配信で見ることができます。
監督はトッド・ストラウス=シュルソン、「ロマンティックじゃない?」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/11/08/180000 を記事にしています。
主演はタイッサ・ファーミガ、「運び屋」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15905272 で孫娘役で出演していました。
マリン・アッカーマンは、「ランペイジ 巨獣大乱闘」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15519843 に出演していました。


物語は、母と娘の事故から始まります。 母のアマンダは、若い頃女優をしていて、『血まみれのキャンプ場』という根強いファンのいるホラー映画に出演していましたが、その中でSEXをして殺される役でした。 ホラーの定番の犠牲者の女性役でしたが、今はなかなか娘との二人暮らし、生活もキツキツでした。 そんな中で起こった事故、娘のマックスは一名を取り留め、今は叔母と暮らしていました。
そんな彼女がアマンダが出演していたあの作品のゲストにと誘われます。 一旦は断りますが、勉強が遅れていて、宿題、レポートを全部引き受けるというダンカンの言葉に断ることができなくなってしまいます。
上映会は、満員盛況で、母が殺されるシーンは流石に見れなく席を立った時、こぼしたアルコールにタバコの日が燃え移り火事になってしまいます。 その時マックスが咄嗟にスクリーンを切ってその後ろに逃げ込んだ時、不思議な現象が起きます。
なんと映画の中に入ってしまいました。 それは一緒に見にいったマックス、ガーティ、ダンカン、クリス、ヴィッキーの五人ともでした。


今作はホラーの定番のような作品に入り込んでしまうお話ですね。 もちろん映画のストーリーは決まっていますが、あることがその内容を変えてしまいます。 さらにはその作品には若き妃の母が役になりきって生きている。 ここが面白いんですよね。  ちょっと感動する母と娘の再会もありますし、タリッサの美しさと強さを見れる、なかなかのコメディホラーでした。


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SEOBOK/ソボク

2021年作品、イ・ヨンジュ監督、コン・ユ パク・ボゴム チョ・ウジン パク・ビョンウン出演。

研究所にいる男性・ソボク(パク・ボゴム)が椅子に座り、うなじのところに据え付けられている器具様の差込口から骨髄液を採取されていた。 ソボクは痛みで呻くが、周囲の研究者は日常茶飯事のようで、眉を動かすことすらなかった。 ソボクは爪も切られ、その爪も研究に回される。 ソボクがいる場所には、浜辺の映像が流れ、鳥が飛ぶ映像も見られるが、実際に触ることはできない。
アメリカの研究者・アンダーソン所長は、iPS細胞に関する韓国のトップシークレットを知る。 ホテルに滞在するアンダーソンはアメリカにその情報を知らせ、ホテルの部屋には文鳥を連れていた。 その鳥を見たあとにカーテンを開いたアンダーソンは、窓のすぐ外にドローンが飛んでいるのを見た。 直後、アンダーソンのいた部屋が大爆発を起こします。
ミン・ギホン(コン・ユ)は国家情報院の元諜報員だった。 ギホンは脳腫瘍の1つである、悪性度が高い膠芽腫(こうがしゅ)に悩まされていた。 ギホンの病気は治ることがなく、余命は半年あるいは1年というところ。しかも死ぬまで痛みに苦しむわけだった。 ギホンは家で傷み始めた頭を抱えて薬を探すが、家の薬が切れていることに気づいて思わず毒づく。 主治医のところへ行くと、頭痛で寝られなかったと訴えルガ、しぶしぶ医者が取り出した向精神薬を受け取ると桟橋近くに車を停車させて、車中でバイアル瓶を割って吸引する。
痛みが引くのと交代に、ギホンは幻覚を見てしまう。 座っている運転席が水につかって、車が海に沈んで溺れていく幻覚を見たギホンは、車外に出た。 そこにギホンを探していた3人の男が、ギホンに近寄ってきた。 ギホンは彼らに連れていかれる。
ギホンを待っていたのは、かつての上司であるアン部長(チョ・ウジン)、2年ぶりの再会となった。 アン部長はギホンに「ひとつ仕事を頼みたい」と言う。 国家的なプロジェクトだと聞かされたギホンは、アン部長からシン・ハクソン理事(パク・ビョンウ)を紹介され、ギホンを案内しながら部屋を移動する。
ギホンがいるのは、巨大な船の中にあるソイン研究所だった。 ハクソン理事も理事でありながら、研究員。 女性のイム・セウン博士(チャン・ヨンナム)に引継ぎをし、セウン博士が説明を行なう。
韓国では人類初のクローン人間がソイン研究所で作られていた。 そのクローン人間というのが、ギホンの目の前に示されたソボクという青年なのだった。 「ソボク」というのは、今から2000年も昔に秦の始皇帝の命を受け、不老不死の霊薬を探しに海を渡ったとされる人物「徐福」からつけられている。
クローン人間のソボクは、生まれてからずっと研究所で管理をされていた。 基本的には死なないとされている。 骨髄液からはiPS細胞が取れ、ソボクからとれるiPS細胞を使えば、不治の病といわれている医療の分野に新たな革命をもたらすことは必至だった。 人間の疾患を治癒させる力がある。
クローン人間のソボクには、思いがけない副作用があった。 脳波が強すぎ、ソボクは望めば超能力者のように、周囲の物体に圧力をかけることができてしまう。 また細胞分裂が速いのでそれを抑制するために、24時間に1度の割で抑制剤の注射を打っていた。 抑制剤を打たないでいると、いずれ死んでしなうとセウン博士が言う。


いろんなテーマの詰まった作品でしたね。
監督はイ・ヨンジュ、作品を見るのは初めての監督です。
主演はコン・ユ、「82年生まれ、キム・ジヨン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/25/060000 が近作ですね。
ソボク役はパク・ボゴム、「最後まで行く」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14814197 に出演していました。
アン部長役がチョ・ウジン、「国家が破産する日」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/12/10/060000 に出演していました。


物語は末期癌の男・ギホンのところに昔の上司が現れます。 彼はある事情で職を離れて、いまは死を待つばかりの体になっていました。 そして心に大きな後悔を持っていました。 そんな彼にかつての上司アンは、ある人物の警護を依頼します。 その人物はソボクという若い青年でした。しかし彼は人間とは言えないと説明を受けます。

巨大な船が研究所になっていて、そこでしか暮らせないソボク、その説明を受けますが、なかなか見た目は若い青年の彼に、と惑いを見せるギホンでした。 しかしソボクをめぐって大きな力が迫ってくるのでした。


今作は公開日の都心の劇場は全て満員マークがついており、地元でなんとか見れました。 クローン、不死、軍事開発、いろんなテーマの中に、ある種のPKの凄まじさが後半は怒涛に迫ってくるんですね。

予告編でもありますが、あらゆる病気の根絶ができると、事故以外人間は死ななくなってしまう。 しかしそれが本当にいいことなのか? 若くして大病にかかってしまう命を救うことに意義はありそうですが、金持ちだけを生きながらえさせるのはまたどうかということもあり、最後は三つ巴の戦いになっていくところは、SFアクションのように見えましたね。


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昔の上司が

 

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そこで連れていかれた施設

 

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そこにいた青年

 

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母のように育てられた

 

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しかし輸送中に襲われ

 

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二人でアジトに向かうが

 

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ここで再び襲われる

 

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ダムド・ファイル シーズン2 ③

2003年作品、萩生田宏治監督、唯野未歩子 戸田昌宏 夏生ゆうな 中島ひろ子出演。

file No.0017 ある池の話 豊橋市

蝉時雨のなか、ある池のほとりに佇む母娘。 母親の村木カナ(唯野未歩子)は、その池に沈む夕日を眺めながら、15年以上も前の思い出を回想する…。
小学校6年生のカナ(飯野友里江)は、同級生のアキラに思いを寄せていたが、クラスのボスのような存在であるマユミもまたアキラが好きだった。
ある夏の日。 アキラから釣りに誘われたカナと親友のエツコだったが、そのことを聞きつけたマユミも一緒について行くことに。 カナたち3人は、先に向かったアキラの待つ池に向かおうとするが、道に迷ってしまう。 途中、マユミが「あたし今日アキラに告白する。」と宣言し、カナとエツコは戸惑いを隠せない。
池を見つけられず森の中をさまよう3人。 ふと、カナは繁みの中で白い服を着た少女の姿を見る。 意を決したカナが、マユミに自分もアキラのことが好きだと告げると、マユミはカナを突き飛ばし置き去りにする。 カナのことが心配なエツコが戻ってみると、虚ろな表情で引き寄せられるように池の淵へと歩を進めるカナの姿が。 その時、カナの目に映っていたものは──。

file No.0018 霊の通り道 昭和区

井口俊樹(戸田昌宏)は、妻の美佳(中島ひろ子)との別居を機に、通勤に便利な名古屋市昭和区でアパート住まいをすることになった。
美佳は、これから別居するというにもかかわらず、転居先の近隣にタオルを配るようアドバイスをしたり、弁当を作ったりと甲斐甲斐しく井口の世話を焼く。
不動産屋の強い勧めで入居を決めたそのアパートは、好条件だったが建物の裏が一面の墓地。引っ越しの手伝いに来た井口の同僚・児玉(亀石太夏匡)は、天井についている黒い染みを「霊の通った跡」だと言い、その下では寝るなと不気味な助言をする。
新しい生活が始まった。部屋で寝ていた井口は、金縛りにあう。 天井の染みがタールのように流れ出し、部屋の中をいくつかのオーブが飛び交いはじめたその刹那、女が覆いかぶさってきた。 その女が、井口の耳元でそっと囁く。──「あなたを離さない」
後日、井口は会社の同僚たちとその出来事を話の種に居酒屋で杯を重ねていた。 すると隣のテーブルから「見てみたいな、霊の通り道。」と声がした。 真紀子(夏生ゆうな)というその女と、井口は同棲するようになる。
そんなある日、真紀子が井口の家で夕食の準備をしていると、何かの気配を感じた。 相談を受けた井口は取り合おうとしないが、真紀子は何かが部屋の中にいることを日を追うごとに確信する。 それは髪の長い女だった。
真紀子がその女の霊に怪我をさせられたことから、心配になった井口は怪しげな霊能力者にお祓いを依頼する。 その霊能者は、部屋の中に死霊の気配はないと言い放つが──。

萩生田宏治はドラマ作品ですが。「満願 『万灯』」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15723013 を記事にしています。
唯野未歩子は、「mellow メロウ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/01/26/060000 に出演していました。
戸田昌宏は、「るろうに剣心 最終章 The Final」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/05/07/060000 に住職で出演していました。

さて17話目は子供の頃の思い出ですが、ある意味不思議なこと、これも怪談の範疇ですね。 子供の頃、もし一つ間違えば死んでいたかもしれない、そんなことがあった子供は特に地方には多かったかもしれません。 そんなお話でしたね。
そして18話目は、一見事故物件のようない話ですが、実は生きている人間が一番怖いというお話ですね。

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あかね空

2007年作品、浜本正機監督、内野聖陽 中谷美紀 泉谷しげる 中村梅雀出演。

深川蛤町の夏 。大通りを少し入った長屋。 三軒長屋が四棟、井戸の周りを取り囲むようにして建っている。 その長屋の井戸端で汲み上げたばかりの釣瓶の中の水を口に含んで旨いと呟く旅姿の男がいた。
京の南禅寺そばの豆腐屋で修行し、江戸で店を持つためにやってきた永吉(内野聖陽)だ。 この様子を長屋に住む桶屋の娘おふみ(中谷美紀)が微笑みながら見ていた。 江戸の豆腐の大きさと固さに驚いた永吉。
長屋に落ち着き、豆腐屋を開くことにした永吉だが、京の柔らかな豆腐が江戸の人たちの口に合うか…。 「京や」と書かれた店開きの日は、長屋中の人が鍋や器を手に集まってくれたが、翌日から客足が途絶えた。 腰のある木綿豆腐に慣れた深川の人間には柔らかい豆腐は合わなかったのだ。 水桶に売れ残った豆腐を前に考え込む永吉を、おふみは明るく勇気付けた。
相州屋清兵衛(石橋蓮司)の女房・おしの(岩下志麻)は永吉を、かつて永代橋で迷子にして見失った我が子の正吉と重ね合わせていた。 だから、同業であるにもかかわらず、永吉の「京や」を助けたくなるのだ。 この思いは清兵衛にも伝わった。
ある日、残った豆腐を永代寺に喜捨をさせてもらいたいと永吉とおふみが訪ねてきた。「勝手にやんな」と冷たく突き放した清兵衛だが、心配になった清兵衛は永代寺にある願いをしに出かけた。
そして、そのことがあってからしばらくして、病がちだった清兵衛が息を引き取った。折しもその日は、永吉とおふみが祝言を挙げる日だった。


原作が強くいいドラマでしたね。
監督は浜本正機、「ダムド・ファイル」シーズン1  https://anttiorb.hatenablog.com/search?q=浜本正機 に参加していましたね。
主演は内野聖陽、「ホムンクルス」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/14/060000 に出演していました。
中谷美紀は、「繕い裁つ人」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12704738 以来の映画記事となります。


物語は京都からやってきた豆腐職人のお話です。 真面目な男永吉は、江戸でも自分がしっかり作った豆腐をなんとか売ろうと思っていましたが、なかなか江戸の庶民の口には合いませんでした。 しかしそんな永吉を必死に応援するおふみの存在があり、徐々に助けてくれる人たちが出てきます。 そして清兵衛夫婦が密かに助けてくれたことから無事祝言をあげれるほどになっていきます。


今作は、山本一力直木賞受賞作の映画化なんですね。 劇場公開鑑賞は逃しましたが、しっかりした原作で見応えのある庶民はドラマでしたね。 なんと内野氏が二役をしていて、それがちょっと見分からないほどでしたが、ラストを見るとうなづける設定だと感じました。 いい作品ですね。


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