anttiorbの映画、映像の世界

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あかね空

2007年作品、浜本正機監督、内野聖陽 中谷美紀 泉谷しげる 中村梅雀出演。

深川蛤町の夏 。大通りを少し入った長屋。 三軒長屋が四棟、井戸の周りを取り囲むようにして建っている。 その長屋の井戸端で汲み上げたばかりの釣瓶の中の水を口に含んで旨いと呟く旅姿の男がいた。
京の南禅寺そばの豆腐屋で修行し、江戸で店を持つためにやってきた永吉(内野聖陽)だ。 この様子を長屋に住む桶屋の娘おふみ(中谷美紀)が微笑みながら見ていた。 江戸の豆腐の大きさと固さに驚いた永吉。
長屋に落ち着き、豆腐屋を開くことにした永吉だが、京の柔らかな豆腐が江戸の人たちの口に合うか…。 「京や」と書かれた店開きの日は、長屋中の人が鍋や器を手に集まってくれたが、翌日から客足が途絶えた。 腰のある木綿豆腐に慣れた深川の人間には柔らかい豆腐は合わなかったのだ。 水桶に売れ残った豆腐を前に考え込む永吉を、おふみは明るく勇気付けた。
相州屋清兵衛(石橋蓮司)の女房・おしの(岩下志麻)は永吉を、かつて永代橋で迷子にして見失った我が子の正吉と重ね合わせていた。 だから、同業であるにもかかわらず、永吉の「京や」を助けたくなるのだ。 この思いは清兵衛にも伝わった。
ある日、残った豆腐を永代寺に喜捨をさせてもらいたいと永吉とおふみが訪ねてきた。「勝手にやんな」と冷たく突き放した清兵衛だが、心配になった清兵衛は永代寺にある願いをしに出かけた。
そして、そのことがあってからしばらくして、病がちだった清兵衛が息を引き取った。折しもその日は、永吉とおふみが祝言を挙げる日だった。


原作が強くいいドラマでしたね。
監督は浜本正機、「ダムド・ファイル」シーズン1  https://anttiorb.hatenablog.com/search?q=浜本正機 に参加していましたね。
主演は内野聖陽、「ホムンクルス」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/14/060000 に出演していました。
中谷美紀は、「繕い裁つ人」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12704738 以来の映画記事となります。


物語は京都からやってきた豆腐職人のお話です。 真面目な男永吉は、江戸でも自分がしっかり作った豆腐をなんとか売ろうと思っていましたが、なかなか江戸の庶民の口には合いませんでした。 しかしそんな永吉を必死に応援するおふみの存在があり、徐々に助けてくれる人たちが出てきます。 そして清兵衛夫婦が密かに助けてくれたことから無事祝言をあげれるほどになっていきます。


今作は、山本一力直木賞受賞作の映画化なんですね。 劇場公開鑑賞は逃しましたが、しっかりした原作で見応えのある庶民はドラマでしたね。 なんと内野氏が二役をしていて、それがちょっと見分からないほどでしたが、ラストを見るとうなづける設定だと感じました。 いい作品ですね。


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