商社に入社して以来、仕事一筋に生きてきた伊丹(西島秀俊)は、開発室長としてバングラディシュで天然ガス資源の開発に挑んでいた。 ダカの支社と開発目標の北東部低地帯との間に、ヒトとモノと情報を集める集積拠点として、ボイシャク村に目を付けた伊丹だが、村に拠点を置く交渉が難渋していた。
そして事故に見せかけた嫌がらせのような事件が起こり、部下(窪塚俊介)が大怪我をしてしまう。 もちろん日本に帰還する事になるが、彼は家族に会える事にほっとしているようだった。 そして後任の人間(駒木根隆介)がやってきて、彼は張り切って交渉に向かうが、かえって恐ろしい脅しに遭い、彼も怪我を追わされる。 そして彼は辞表を提出してしまう。
マタボールと呼ばれる村の長老の1人で指導者のアラムは、資源は将来のバングラデシュ人民のもので、それを他国に譲る意志がないためであった。 しかし、開発による村への恩恵を期待する他のマタボールたちはアラムを排除するため、伊丹とライバル社の森下(近藤公園)に交渉条件としてアラムの殺害を持ちかける・・・
三夜連続で放送された米澤穂信原作の、ミステリードラマです。
1作目の監督は萩生田宏治、テレビ作品だけでなく映画も撮っていますが、記事にするのは初めてですね。
物語は、天然ガスの開発に取り組む商社マンのお話です。 日本ならではの商社、資源のない日本では彼らの役割は大変大きいものですが、伊丹はやり手で、今まであらゆる国で実績を上げていたようです。 しかしここはなかなか厄介な国、地域でした。
自分達の資源を吸い上げられるのではないか? そんな頑なな気持ちで接してくるので、交渉にはなりません。 そして下手をすると殺されてしまうんでは? しかしマタボールは二つに分かれていて、賛成派もいるようです。 そしてアラムさえいなければ、という感じになっていきます。
この作品は部下を痛めつけられ、だんだん怒りが湧き上がってくる伊丹の気持ちがとうとう一線を超えていくんですね。 しかし、その報いがある形で出てくる落ちがなんとも恐ろしいところです。
難航する現地の拠点作り
ライバル社も現れる
しかし両方ともすすまない
それはアラムの存在
しかしアラムに反対するマタボールも
そして恐ろしい計画が