anttiorbの映画、映像の世界

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シャイニング

 
1台の車がコロラドの山のホテルに向かっている。 ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は、オーバー・ルック・ホテルで支配人スチュアート・アルマン(バリー・ネルソン)と会い、そこに管理人として住み込む話を進めていた。 ジャックは教師をしていたが、やめて今は作家として生計を立てていた。
このホテルは雪のため、営業をしているのは5月15日から10月30日までで、その後は閉鎖になってしまう。 雪のために道が通行できなくなってしまうからだった。
街まで40㎞積雪は6メートルになるというのだ。 除雪費用が掛かり過ぎ、建設当初はスキーをする者は少なく、人里離れた自然が売り物だった。
冬の間管理人はなにをするのか? それは雪の被害を最小限にすることだった。 雪で建物に被害が出ないよう、ボイラーを燃やしいろんな部分を温めるということなのだ。 要は孤独と戦うことは一番つらいことだ。アルマンは奥さんと子供は大丈夫かと聞くが、ジャックは大丈夫と言う。
そこで、アルマンはジャックの前任者の管理人グレイディ(フィリップ・ストーン)という男のことを話し出す。 彼は、この生活のあまりの孤独のために気が狂い、妻と二人の娘を斧で殺し、自分も自殺したということだった。 “キャビン・フィーバー”いわゆる閉所恐怖症という警察の見解だったらしい。 包み隠さず話してくれたアルマンに対してジャックは大丈夫と言い切るのだが。
その頃、ジャックの家では、息子ダニー(ダニー・ロイド)が母親ウェンディ(シェリー・デュヴァル)と食事をしながら浮かない顔をしていた。 友だちのいない彼は、自分の中にトニーというもう一人の人間を育てており、そのトニーがホテルに行く事に賛成していないのであった。 ジャックは電話で、管理人になることを決めるのだが、ダニーは早くもある恐怖の映像を目にしてしまう。 そして洗面所で意識を失ってしまったのだった。
女性医師はダニーの体は異状がないし、心にいるトニーも時と共に消えるというが、どうしてトニーが出てきたのかが気になっているようだった。 どうやらその原因はジャックにあることを、ウェンデイは医師に話すのだが、今は大丈夫とも言う。
そしてホテル閉鎖の日、一家はいよいよ管理人の仕事のためホテルに向かうのだった。
そして孤独との戦いをする家族に恐ろしい出来事が起こるのだった…
 
スティーヴン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督という豪華な組み合わせ、ホラー作品といえば、大体恐ろしい形相のジャック・ニコルソンで有名な作品ですね。
ダニーが逃げジャックが追うシーンは有名ですが、いったいどうしてそうなってしまうのか? しっかり今まで見たことが無かった作品でした。
ダニーやウェンディはジャックが聞いたこのホテルでの惨劇は知りませんが、早くもダニーはその映像(二人の少女、真っ赤な大量の血)を見てしまいます。それは独特な子供特有の能力なんでしょうか?
ジャックは作家としてはあまり能力があるとは思えず、夢を叶えたいという思い込みで教師を辞めてしまったところから、早くも人生を踏み外しつつあるんですね
そして普通ならこんな惨劇のあったホテルの管理人を、それも冬季には誰ひとりいなくなる閉鎖空間の仕事はできるわけがありません。 曰くが無くても辛い仕事ですよね。 でもおそらく報酬は良かったのでしょう。 そして何より作家活動に没頭できると思ったんでしょうね。
黒人の料理人ハロラン役でスキャットマン・クローザースが登場しますが、私は彼が出てくると何か不思議なことが起こる感じがします。 そんな雰囲気を持った俳優さんに感じるんですね。
約半世紀にわたって監督をしたキューリックの決定的ホラー作品で、一度はしっかり見ておきたい作品ですね。
 
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ジャックはホテルの仕事を引き受ける
 
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妻も夫に従うことにする
 
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そして3人はホテルに向かう
 
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ホテルを探索するダニー
 
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そして早くも遭遇する
 
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そしてだんだんと壊れていくジャック
 
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