anttiorbの映画、映像の世界

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ダムド・ファイル シーズン3 ②

2004年作品、万田邦敏、七字幸久監督、森脇英理子芦名星悠城早矢、谷口響子出演。

file no.0024 マフラー・四日市市

正月セールに賑わう市内。南崎晴美(森脇英理子)は、とある店で知り合いの関川麻亜子芦名星)を見かける。 思わず呼びかける晴美だったが、麻亜子は気付かない。 しかし、麻亜子の傍らにいた夫の関川祐二(川端竜太)は、挨拶をする晴美の姿を見て悲鳴をあげながら後ずさりする。 ガタガタと震えながら「晴美が・・・晴美が・・・」とうわごとのように繰り返す祐二に、麻亜子は言う。 「何言ってるの。晴美は5年前に死んだのよ。」
5年前、晴美と祐二はバイト仲間で、付き合っているわけではないが何となく関係をもっていた。 麻亜子と晴美は友人同士だったが、ある時3人でカラオケに行ったことがきっかけで麻亜子は祐二に好意を寄せ始め、2人は付き合うようになった。 晴美との関係を清算できずにいた祐二は、ある夜、晴美に別れを切り出す。 すると晴美は、祐二の子どもを身ごもっている、別れてあげるが自分ひとりで子どもを産み育てると言う。 そんな晴美に祐二は──。

file no.0025 幽霊団地・西区

松本瞳(悠城早矢)は高校受験を控えた中学3年生。 両親は共働きで、古びた団地の一室に家族3人で暮らしている。
ある夜、瞳が勉強していると、部屋のドアがひとりでに開いた。 しかしそこには誰もいない。 すると突然、上の階から「ドドドッ」と走るような足音、続いて隣室からカリカリという音が聞こえてきた。 空き部屋のはずなのに──瞳は気味が悪くなる。
友達の涼子(谷口響子)にそのことを相談する瞳。 涼子は、団地のあった場所がむかし処刑場だったという噂を冗談交じりに話すのだった。
両親が仕事から帰ってくるまでの間ひとりで家にいる瞳に、奇怪な現象が襲う。 テレビの電源が入らない、CDプレイヤーの音が飛び始める、少し開いた窓からは老人がのぞき込んでいるのが見える──部屋のあちらこちらから次々に現れる“幽霊”の存在に、瞳は悩まされるようになっていく。
そんなある日。瞳の家を訪れた涼子は、廊下で見知らぬ少年に呼び止められる。 「お母さんが変なんだ。お母さんを助けて!」と手を引かれ、涼子は瞳の家の隣室に入っていくが…。

森脇英理子は、「グッドモーニングショー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14482937 に出演していました。
悠城早矢は、「百万円と苦虫女」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13411782 に出演していました。

このマフラーは怖いお話ですね。まあ恨み、怨念のお話ですが、そこまで深くないのがかえって怖いのかもしれません。
そして幽霊団地は、凄まじいですね。私も小さい時は鍵っ子だったので、これは住めないですよね。
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テッド・バンディ

2019年作品、ジョー・バーリンジャー監督、ザック・エフロン リリー・コリンズ カヤ・スコデラーリオ ジェフリー・ドノヴァン出演。

1969年、ワシントン州シアトル。テッド・バンディ(ザック・エフロン)とシングルマザーのリズ(リリー・コリンズ)は、あるバーで恋に落ちる。 デッド、リズと彼女の幼い娘モリーの3人は幸福を絵に描いたような家庭生活を築いていくのだった……。

そんなある日、車を運転中のテッドは信号無視で警官に止められ、車の後部座席に積んでいた道具袋を疑われて逮捕されてしまう。 それは、マレーで起きた誘拐未遂事件の容疑であった。 その前年にも女性誘拐事件が発生しており、キング郡警察の発表によると、目撃された犯人らしき男の車はテッドの愛車と同じフォルクスワーゲン

新聞に公表された似顔絵は、テッドの顔によく似ていた。 突然の事態に混乱するリズ。一方、テッドはすべてまったくの誤解だと説明するが、次第にいくつもの事件の真相が明らかになっていく……。


これは実際にいた人物を描いたドラマ、ミステリーですね。
監督はジョー・バーリンジャー、実際の死刑囚に迫ったドキュメンタリーも制作しているんですね。
テッド役はザック・エフロン、「セブンティーン・アゲイン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/27/180000 に出演していました。
リリー・コリンズは「Mank/マンク」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/05/12/180000 に出演していました。


物語はシアトルである男女が出逢います。 リズはシングルマザーで幼い娘がいました。 そして男はテッドといい、モリーの面倒見も良さそうでした。 そして三人の幸せな生活が始まっていきますが、突然彼は事件の容疑者になってしまいます。 それも誘拐未遂事件でしたが、実はそれが氷山の一角のような様相を見せていきます。


今作はこのリズ:エリザベス・ケンドールの原作の映画化なんですね。 無実であることを信じ、初めは必死に彼を助けようとするリズでしたが、途中から彼に関する考えが変わっていき、脱獄を繰り返す彼の姿にちょっと違和感のようなものを覚えていくんですかね?
彼は一貫して罪を認めず最後には自分自身で弁護をしたり、別の女性が彼を愛したり、現実感ならではの展開がなかなか面白かったですね。


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サイダーのように言葉が湧き上がる

2020年作品、イシグロキョウヘイ監督、市川染五郎 杉咲花 潘めぐみ 花江夏樹声の出演。

地方都市「小田市」に暮らしている少年と少女。
人との会話が苦手で、他人から話しかけられないようにとヘッドホンをいつも身に付けている男子高校生「チェリー」(市川染五郎)。 チェリーは言葉に表わせない感情や想いを、趣味で親しんでいる俳句に乗せて書き綴っていた。
一方で、コンプレックスから歯科矯正中の大きな前歯を隠すため、いつもマスクをしている女子高校生の「スマイル」(杉咲花)。 スマイルはライブ配信を手がける人気ライバーで、日頃から目に留まった「カワイイ」を見つけて配信しながら過ごしていた。
趣味の俳句以外では思い浮かんだ心情を表現できないチェリーと、見た目のコンプレックスをどうしても受け入れることのできないスマイルは、地元「小田市」の大型ショッピングモールで偶然から出会う。 互いにコンプレックスを抱えたふたりは、ライバーである少女スマイルの配信を通じて少しずつお互いを知るようになり、距離を縮めていった。
ふたりはショッピングモールにある福祉施設で一緒にアルバイトをするようになり、施設の利用者「フジヤマ」(山寺宏一)が、むかし失ってしまったという想い出の「レコード」を探すのを手伝う。 やがてふたりはレコードの正体を突き止め、フジヤマが探していた理由に触れるとともに、スマイルは少しずつ自分のコンプレックスを受け入れていく。 一方、チェリーにはある予定があったが、それをスマイルに話し出せないでいた。

アニメ音楽レーベル「フライングドッグ」の設立10周年記念作品ですね。
監督はイシグロキョウヘイ、劇場監督作品は初めて見ました。
チェリーの声を市川染五郎、声優初挑戦ですね。
スマイルの声を杉咲花、「青くて痛くて脆い」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/09/14/060000 に出演していましたね。


物語は小田市にある大型ショッピングモールで芽生えた恋のお話です。 母がぎっくり腰となり、夏休みだったことから代わりにバイトをすることになったチェリーこと佐倉結以。 人前で話すことが極端に苦手な彼は、いろんな気持ちは情景を俳句にすることでなんとか表現していました。
一方、スマイルこと星野ユキは、ライブ配信で有名な高校生。 しかし彼女の悩みは前歯が出ていること。 今まではその出っ歯が可愛いと言われていましたが、急に恥ずかしくなり矯正に通うようになりました。 そしていつもはマスク姿になったのです。 そんな二人が出逢います。
そしていつもモールの教室に通っている老人フジヤマはいつも何かを探していました。それは今は懐かしいLPレコード、青のジャケットを持ってモール中を探していました。


今作は淡い青春ラブストーリーですが、物語自体は大変いいですね。 ただ、記念作品だからといって有名俳優を使わなくても(^^)しっかりした声優さんでいいと思うんですがね。


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チェリー

 

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スマイル

 

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俳句はいろんなところに

 

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そして出会った二人

 

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のどかなところで

 

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バイトを始める

 

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ダムド・ファイル シーズン3 ①

2004年作品、万田邦敏監督、藤間宇宙、内山眞人永岡佑、蓉崇、時任歩出演。

file no.0022 鏡・多治見市

心霊スポットと噂され、肝試しに訪れる若者が後を絶たない元旅館の有名な廃墟。 高校生・平田京平(藤間宇宙)と川村雄一(内山眞人)は、山を背景にしたその廃墟に入り込んだ。 大広間に出たところで、二人は青銅鏡のような鏡を見つける。 怯えながらのぞき込む川村を驚かせて喜ぶ平田だが、鏡に映る自分の後ろにぼんやりと映った黒い人影に、言い知れぬうす気味悪さを感じるのだった。
平田は級友たちと、廃墟で怖がっていた川村のことを笑い合っていた。 しかし、級友の話から、青銅鏡はつい最近までなかったらしい事がわかり、一瞬その場に緊張が走る。 まさにその時、平田の携帯電話に川村から連絡が入る。 公園に呼び出された平田は、憔悴しきった様子の川村の様子に驚く。 川村は「あの廃墟に行ってから、鏡に映った黒い影が自分を追いかけてくる」と訴えるのだ──。

file no.0023 映画館・中村区

現実の殺人を撮影したフィルムを「スナッフ・フィルム」という。闇社会で流通され、実際にそれを見た一般人はいない──。
映画の助監督をしている菊池(蓉崇)は、故郷の古びた映画館を訪れた。 シナリオライターを目指しながら映写技師として働く友人の千浦(大森南朋)に呼び出されたのだ。
千浦の話によると、映写室の片隅から「スナッフ・フィルム」を探し当てたという。 菊池に挑みかけるようにフィルムを回しはじめる千浦。 そこに映し出された凄惨な映像──薄暗い地下室で、黒いレザースーツを着た女が、はりつけにされた男にボウガンで狙いをつけている。 女はボウガンから次々と矢を発射、男のわき腹に命中する──そこで突然、フィルムが中断する。
千浦は菊池に、「このフィルムにはまだ続きがある」と言う。 そして、それを見るには覚悟が必要だと。 千浦によると、フィルムの中でボウガンを持った女が地下室を出て行きスクリーンから消えた後、突然映画館の客席に現れたというのだ。 女は千浦に向かって矢を発射し、その矢は椅子に突き刺さったという。 そんな夢のような出来事を菊池は信じようとしないが…。

藤間宇宙は、「カイジ〜人生逆転ゲーム」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14930404 に出演していました。
大森南朋は、「初恋」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/22/060000 に出演していましたね。

廃墟というのは夜に行ってこそなんですが、日の当たらない地下室なんかは昼に行っても十分怖いですね。 昔はI公園の裏手にそういう廃墟があり、小学生の頃探検に行ったことがあります。 そこは地下室があり階段を降りたところでギブアップしましたよ。
そしてスナッフ・フィルムというのは流石に見たことはないですね。 業界人だったら見る機会はあるんでしょうかね?


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ゴールデン・リバー

2018年作品、ジャック・オーディアール監督、ジョン・C・ライリー ホアキン・フェニックス ジェイク・ギレンホール リズ・アーメッド出演。

1851年、アメリカ・オレゴン州。兄のイーライ(ジョン・C・ライリー)と弟のチャーリー(ホアキン・フェニックス)からなる殺し屋兄弟のシスターズ兄弟は、雇い主の“提督”ことコモドア(ルトガー・ハウアー)から探鉱者のハーマン・カーミット・ワーム(リズ・アーメッド)なる人物を抹殺するよう依頼を受けた。 イーライはハーマンがなぜ標的になったのかチャーリーに尋ねると、どうやらハーマンは提督から何かを盗んだらしく、あれだけ用心深い提督がモノを盗まれること自体よっぽどのことだったのだろうとのことだった。 イーライは酒に溺れて時々銃を乱射するチャーリーをなだめながらハーマン探しの旅を続けた。
その頃、提督の雇った調査員ジョン・モリスジェイク・ギレンホール)は、幌馬車隊に紛れていたハーマンを発見、オレゴン州の南にあるマートル・クリークへと尾行する。 ハーマンと接触したジョンは、ハーマンが金で栄えるカリフォルニアに行くと聞きつけ、一緒にジャクソンビルまで旅をすることになったと、シスターズ兄弟に伝言を残しておく。 あらかじめジョンから人気のない場所にハーマンを誘い出す手筈を伝えられていた兄弟は先を急ぐが、野営を張っている際にイーライが毒蜘蛛に噛まれて顔が腫れ上がってしまう。
ジョンはハーマンが金を採掘する道具を持っていないことに気付き、どうやって川から砂金を取り出すのか尋ねてみたところ、化学者であるハーマンは金を見つけることができる薬品を開発したというのだった。 その後、辿り着いたジャクソンビルでジョンに襲われたハーマンは、自分は提督から盗んだわけではなく、提督が自分の薬品を狙っているのだと釈明、こんな野蛮な世界を変革しようと持ち掛けた。
その頃、カリフォルニア州のメイフィールドに辿り着いたシスターズ兄弟は、町を牛耳る女傑のメイフィールド(レベッカ・ルート)から、ジョンとハーマンを見かけなかったか尋ねたが、見てないとのことだった。 メイフィールドの経営するホテルに泊まることにした兄弟は、酒場で飲んだ後、メイフィールドに雇われた男たちに待ち伏せされた。 悪名高い殺し屋である自分たちを殺すことがメイフィールドの目的だと気付いた兄弟は、銃撃戦の末に男たちを倒し、メイフィールドを締め上げたところ、提督以外にもハーマンを狙っている者がいることを知る。
兄弟はメイフィールドを殺して金庫から大金を奪い、途中のサンフランシスコの高級ホテルに宿を取り、高級レストランで食事を採る。 思わぬ大金を手にしたイーライは、もはや提督に従う必要はなく、嘘の報告だけして殺し屋稼業から足を洗おうと持ち掛けるが、まだ殺し屋を辞める気のないチャーリーは反発、二人は取っ組み合いのケンカとなるのだった。


比較的新しい作品でしたね。
監督はジャック・オーディアール、「ディーパンの闘い」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14058814 を記事にしています。
主演はジョン・C・ライリー、「俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15144752 に出演していました。
ホアキン・フェニックスは、「ジョーカー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/10/22/060000 は傑作でしたね。


物語はシスターズ兄弟がある人物の殺しを依頼されます。 ハーマンと言う男は子もドアという提督と呼ばれている男を出し抜くというやり手のような感じに聞こえます。 そして二人はハーマン探しを始めます。
提督は調査員も雇っており、ジョンと言う男はハーマンを発見します。 そして尾行を開始しますが。


西部劇の側面もありますが、結構男たちの人間ドラマ的な感じになっていますね。 提督役がルドガー・ハウアーなのでおもしになっており、それが威圧感というか映画を引っ張っていますね。


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犬部!

2021年作品、篠原哲雄監督、林遣都 中川大志 大原櫻子 浅香航大出演。

2003年、初夏。 北里大学獣医学部に所属する花井颯太(林遣都)は、大学の授業が終わると急いで家に帰る。 そこには、産まれたばかりの犬の赤ちゃんがいた。 颯太は子供の頃から大の犬好きで、獣医を目指し勉強していた。
アパートには飼い犬の花子の他に、拾われてきた犬たち、猫たちが所狭しと暮らしていた。 颯太は、今日も迷い犬を一匹連れ帰っていた。
同じ大学に通う猫好きの佐備川よしみ(大原櫻子)に言わせると、颯太はこれまで出会った人の中で一番の「犬バカ」とのこと。 そして、もうひとりの「犬バカ」。 颯太の同級生・柴崎涼介(中川大志)がやってきた。 2人は迷い犬に「ニコ」と名付け、飼い主探しに乗り出す。 飼い主は思わぬ人物だった。 それは、大学の安室教授(岩松了)、つまり、ニコは外科実習で使用する実験用の犬だった。

医科大学では、動物の生体を使った実習が、手術の授業の一環として組み込まれていた。 獣医師になるためには、動物を安楽死させる外科実習が避けては通れない。 実験用の犬たちは、飼い主の見つからない動物保護センターで殺処分される犬たちだった。颯太はどうしてもこの環境が許せなく、「一匹も殺したくない」「生きているものは全部助ける」その想いでここまで保護活動を続けてきた。

安室教授と助手の秋田智彦(浅香航大)が、ニコを連れ戻しにやってくる。 どうしても渡したくない颯太。 柴崎に説得され、しぶしぶニコを渡す。 自分の力のなさに落ち込む颯太の元に、ニコが再び脱走して戻ってきた。「今度こそ手放さない」颯太の想いに、安室教授は「特例ですよ」とニコを譲り渡す 。喜ぶ柴崎、よしみ、秋田とは反対に険しい顔の颯太。 「これは特例に過ぎない。俺は一匹も殺したくない」。 颯太は、大々的に犬・猫の保護活動に乗り出します。 サークル「犬部」は、こうして結成された。
2019年、晩春。大学では異端児と言われた颯太も、東京で小さな動物病院を開業。 無事に獣医師として働いていた。 大学卒業の際、問題の外科実習をボイコットし、動物病院での手術に多く立ち合いレポートを提出することで教授を説き伏せた颯太。

獣医になった現在も、動物保護活動を率先して行っていた。 動物のことであれば何でも引き受け、無料で捨て猫の去勢手術も請け負う。 全力投球の颯太を、看護師の深沢(安藤玉恵)は心配していた。
そんな中、颯太を頼ってひとりの女性がやってきた。 川瀬美香(田辺桃子)の案内で颯太が訪れたのはペットショップ「ドリーム」だった。 閉店しているも、店の中には取り残された犬たちが悪環境のもと放置されている。 オーナーの久米(螢雪次朗)を説得しようにも、保健所にやるのも金がかかると聞く耳を持たない。
颯太は、無料で犬たちを引き取らせてほしいと提案。 久米もそれならばと案を飲むが、次の日には保護センターから犬を取り戻し、颯太を犬泥棒と警察に通報してしまうのだった。


これは見たかった作品ですね。
監督は篠原哲雄、「癒しのこころみ~自分を好きになる方法~ 」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/07/13/060000 を記事にしています。
主演は林遣都、「私をくいとめて」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/25/060000 を記事にしてますね。
中川大志は、「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/11/060000 には回想シーンにチラッと出演でした。
大原櫻子は、「あの日のオルガン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15904315 に出演していました。


物語は獣医を目指す学生たちから始まります。 “犬バカ“と呼ばれるほどの犬好きは花井颯太。 そんな彼はついつい捨てられた犬たちを拾って面倒を見てしまいます。 そんな彼は河原である犬を見つけ連れて帰ってきてしまいます。 ニコという名前をつけますが、それは獣医学部で飼っていた犬でした。 学生に実験用で飼われていましたが、逃げ出してきてすぐに安室教授が駆けつけてきます。 彼が犬好きで拾う可能性が高いと知っていたからでした。
一旦は教授に返しますがすぐにまた逃げてきてしまい、とうとう押し問答になり教授の方が根負けしてしまいます。 そこから花井の動物の命を助けていくという強い意志が固まっていきます。


今作の大きなテーマはやはり、殺処分ですね。 悲しいシーンにも触れられていきますが、この問題は行政だけでなく、ブリーダー、ペットショップそして何よりも動物を飼う人間のエゴが関係しており、このどれもが改めないと殺処分0にはなりません。

放置しておいてはいけない、人間の、命をお粗末にする大きな罪障を止めなければいけない警笛を鳴らす作品ですね。


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保健所から引き取った太郎と花子

 

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卒業試験で楓太は実験を拒否する

 

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でも何とか獣医に

 

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柴崎は保健所で別のやり方だ殺処分を減らしていたが

 

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秋田は父の動物病院で働いていた

 

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よしみは動物の病気のワクチン開発を

 

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そして避妊治療で集合する

 

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ダムド・ファイル シーズン2 ⑤

2003年作品、万田邦敏監督、内田朝陽 清水美那 安藤希 黒田勇樹 倉貫匡弘 中丸新将出演。

file No.0021 招待状 天白区

クリスマスイブ。とある喫茶店に手塚敦(内田朝陽)と上原康弘(黒田勇樹)がやってくる。 二人と店のマスター・黒沢(中丸新将)の元には、鷺巣美鈴(清水美那)からの招待状が届いていた。「美鈴が死んでもう一年になるというのに・・・」手塚はつぶやく。 遅れて、泥酔した星山省吾(倉貫匡弘)と前島加奈子(安藤希)が現れる。 彼らも美鈴からの招待状が届いていたのだ。
幽霊からの招待状で集まった5人だが、高校時代から1年前までは、毎年イブを祝ってこのメンバーで集まっていた。 1年前──就職組の手塚と上原、その他3人の大学組は、次第に生活がばらばらになっていた。 今までどおりの関係に互いが違和感を覚えはじめた時期でもあり「イブに集まるのは今回で終わりにしよう」と誰かが言い出したが、美鈴だけはイブ会の存続を強く訴えた。 そしてその年の暮れ、美鈴は交通事故で帰らぬ人となる。 深夜に車を暴走させコンクリートの壁に激突し、即死だったという。
残されたメンバーに、マスターがオカルトめいた儀式を提案する。 蝋燭の火が風もなくなびくとき、その方向に幽霊がいるというのだ。 手塚たちは美鈴が事故を起こした現場で、その儀式をはじめる。 蝋燭に火をつけると、手塚の立っているところに煙がたなびいた。 そして星山が撮った、手塚を写したはずのポラロイド写真には奇妙な影が・・・。


第2シーズンの最終回ですね。
監督は第1シーズンに多く監督をしていた万田邦敏が締めに参加しています。
内田朝陽は、「天外者」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/18/060000 に出演していました。
黒田勇樹は、「学校Ⅲ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15782375 を記事にしています。

さて最終回はちょっと悲しい怪談でしたね。 馴染みだった喫茶店に集まった四人、しかしそれは招待状が来たからでしたが、美鈴という今はもう死んでしまった友人からでした。 しかし、この四人にもある秘密があり、それが最後に明かされますね。


成仏できないからというのは何も恨みだけではない、思い残したこと、やり残したこと、さらにはもう一人を救いたいという思い、そんなお話でした。

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