2023年作品、アンドリュー・ヘイ監督、アンドリュー・スコット ポール・メスカル ジェイミー・ベル クレア・フォイ出演。
ロンドンのタワーマンションで暮らす40代の脚本家アダム(アンドリュー・スコット)は、12歳の頃に死別した両親(ジェイミー・ベル、クレア・フォイ)との思い出に基づく脚本を手掛ける日々を送っている。
そんなある日、幼少期を過ごした郊外の家を訪れると、そこには30年前に他界したはずの父と母が当時の姿で住んでいた。 心の隙間を埋めるように両親の元に足繁く通う一方で、アダムは同じマンションの住人ハリー(ポール・メスカル)としだいに距離を縮めていく。
監督はアンドリュー・ヘイ、「荒野にて」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/23/180000 他、記事にしています。
アダム役はアンドリュー・スコット、「1917 命をかけた伝令」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/02/28/060000 に出演でした。
ポール・メスカルは、「aftersun/アフターサン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/06/08/060000 に出演でした。
父役がジェイミー・ベル、「SKIN/スキン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/01/23/180000 に出演でした。
母役がクレア・フォイ、「ウーマン・トーキング 私たちの選択」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/06/05/060000 に出演でした。
今作は話題の作品ですが、日本の山田太一原作で、日本でも「異人たちとの夏」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/7130260 で映画化されていて、私は好きな作品でした。 今回のリメイクは、ロンドンが舞台で、孤独な青年、ゲイであることを隠していた幼少期の暗い過去と、両親の死を引きずっている彼が、少年期に生まれ育った地を訪れると・・・
基本設定は同じですが、違うのは主人公がゲイであること、そしてパートナーはもちろん男性ということですね。
そしてもう一つ、父と母が亡くなった時代は、ゲイであること=エイズの危険性があった時代ということです。 これは今作を見る上で、非常に大きなポイントだと思いますし、そのことを触れる両親、ここで死んだ時から時間が動いてない両親と、今を生きているアダムとのギャップが見えていますね。
今作は、ただ場所を変えたリメイクにとどまらず、泣ける作品であり秀作でした。