2020年作品、大九明子監督、のん 林遣都 臼田あさ美 若林拓也出演。
黒川みつ子(のん)は、いわゆる“おひとりさま”生活を満喫している31歳。 周囲の干渉が耳に届かないわけではないが、自分の行動も悩みも、迷いが生じた時は脳内にいる『相談役「A」(中村倫也)』に相談する。
「A」はいつでもみつ子の味方で、傷つけることも孤立させることもしない。 正しいアンサーを選択してくれる「A」と一緒にこの先も心地よい“おひとりさま”が続くのだと思っていたのだが、ある日、年下の営業マン・多田くん(林遣都)に恋をした。
アラサーの自分から年下の男性にアプローチすることに戸惑いつつも、きっと両想いに違いないと信じて自分の意志で一歩踏み出すことにする。
大九監督作品は良いですね。
監督の近作は「美人が婚活してみたら」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15918585 ですが、同じ原作が綿矢りさでは、「勝手にふるえてろ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15296242 ですね。
主演はのん、「星屑の町」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/21/060000 以来の主演ですね。
そして林遣都、「劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/09/03/060000 が映画の近作ですね。
物語は、アラサーで一人の生活にすっかり馴染んでいる黒川みつ子のおはなしです。 彼女はいつも誰かと話しています。 それはAという脳内の存在。 いつも彼女に寄り添ってくれ、励ましてくれ、導いてくれます。 Aとは彼女自身、そんなことはよく分かっていますが、他人からは独り言をぶつぶつ言っている女性、危ない人間にしばし見られます。
しかし会社の先輩で、同じような御局様のノゾミさんは唯一何でも話せる存在。 彼女の前ではAは出てきません。 しかし、取引先の営業マンの多田くんのことが最近気になっていることが、とうとう彼女も自覚するようになっていきます。 お肉屋さんのコロッケのやりとりから、彼女の手作り料理をお持ち帰りし始める多田くん。 変な具合で距離が近づきましたが、なかなか自分の気持ちを言うことはできません。
そして彼女は年末年始にノルウエーに行くことになりますが。
今作は、能年玲奈時代ののんと、橋本愛の再会が実に劇的ですね。 このノルウェーにいる友達役で出演する皐月役の橋本愛。 映画の紹介記事で、久しぶりに共演した二人のコメントを読んだことがありましたが、あの朝ドラの「あまちゃん」は、国民的ドラマでしたし、二人の息の合ったシーンがフラッシュバックしてきました。
あれから7年、のんも27歳になりましたが、ちょっと二人の再会シーンはなぜか感動を覚えます。
おひとりさまのみつ子、Aとの脳内会話を
会社の先輩のノゾミさん
そしてバリバリのキャリアウーマンの澤田さん
そして多田君と
年末年始にノルウェーに
皐月と再会して新年を迎える