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学校III

1998年作品、山田洋次監督、大竹しのぶ 小林稔黒田勇樹 田中邦衛出演。

10年程前に夫を過労死で亡くして以来、小島紗和子(大竹しのぶ)は自閉症の息子・トミー(黒田勇樹)とふたり暮らしをしている。 ところがある日突然、彼女はそれまで勤めていた事務所を不況の影響で解雇されてしまう。
一方、大手証券会社の部長だった高野周吉(小林稔侍)も会社からのリストラ勧告に憤慨し、自ら辞職。 半年後、ふたりはある教室で机を並べていた。 そこは、リストラされたサラリーマンや倒産した町工場の社長、経営に失敗した喫茶店のマスターなど、様々な人が人生の再出発をかけて、ボイラー技師の資格を取る為に集まった都立の職業訓練校であった。
共に学んでいくうち、次第に仲間意識が芽生え始める紗和子たち。 しかし、高野だけは周りに馴染めずにいた。 彼には、大手の会社で何人もの部下を使ってきた誇りがあり、また失業による家族との別居という問題があったのだ。
だがある日、高野は教科書を忘れて帰った紗和子のために、家までそれを届けてくれ、彼の意外な優しさを知る紗和子。 それから彼女は、遅刻の多い高野にモーニングコールをかけたり、夏休みには友人たちと一緒に海水浴へ誘ったりと、彼と親しくなっていく。
ある日、トミーが交通事故に遭い入院する。 看病と学業の両立の難しさから退校を考える紗和子だが、高野は励まし、力になる。やがてトミーも退院し、いよいよ試験の日がやってくる。

さて今回の学校は、リストラされた人たちに資格を取らせようとする職業訓練校となります。
主演は大竹しのぶ、近作は 「のみとり侍」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15528176.html となります。
そして小林稔侍、「妻よ薔薇のように 家族はつらいよ III」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15536487.html が近作の出演です。 やっぱり山田作品です。

物語は、職業訓練校でのお話です。 リストラが盛んな時期、バブルが崩壊して、そういう時代に作られた作品です。 今まではぶりの良かった証券会社が、一瞬で変わり、そこの部長だった高野は、どうしても今までのプライドを捨てられずもがき続けます。
一方、障碍を持った息子を一人で育てるシングルマザーの紗和子、彼女もパートを切られ、何か資格をという事で、難しいボイラー技師に挑戦するんです。 しかしちんぷんかんぷんの授業、短期間で資格を取らせようと、授業はどんどんすすんでいきます。 紗和子は、回りの男達に聞きながら、頑張るんですが。
そして二人はだんだんと仲良くなっていき、それに連れて、高野の頑なの気持ちも解けていきます。
時代を現したこの作品、今もリストラがないわけではありませんが、この時代は大量にどの企業も行っていましたね。

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紗和子とトミー

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そして訓練校に

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しかし高野だけは

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しかし彼のやさしい一面を知る

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卒業記念写真

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