anttiorbの映画、映像の世界

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人数の町

2020年作品、荒木伸二監督、中村倫也 石橋静河 立花恵理 山中聡出演。

蒼山哲中村倫也は借金をしており、堕落した日々を送っていた。 ある日、借金取りに暴行を加えられていたところを、見知らぬ男性山中聡に救われる。 男性は蒼山のことを「デュード」と呼び、とある奇妙な「町」に案内した。
その「町」は蒼山と同様に意志が弱く、社会に居場所がない者達で溢れていた。 「町」から出るのも入るのも自由だが、離れることはできなかった。 黄色いツナギを着た「チューター」と呼ばれる者達が町の管理を行っており、住民達は労働を行っていた。 働く代わりに、衣食住は保証されていた。
蒼山は奇妙な「町」で木村紅子(石橋静河という名の女性と出会う。 木村は行方不明になった妹を探すため、自ら「町」に来た人物だった。 蒼山は木村のことを気に掛けるうちに、「町」の秘密に迫ることになる。
 
これは面白かったですね。
監督は荒木伸二、第1回木下グループ新人監督賞の準グランプリを受賞した作品で、初監督作品ですね。
主演は中村倫也、「水曜日が消えた」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/07/01/060000 以来の主演作ですね。
そして石橋静河、「37セカンズ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/02/22/060000 が近作です。
立花恵理は、映画では初めて見ますね。 今作はカギを握る女性役で、好演でしたね。
 
物語は、借金取りに追われ、とうとうこれまでかと思ったときに、謎の黄色い繋ぎの男に助けられます。 その男にデュードと呼ばれ、居場所もないので、彼にいわれたまま連れていかれたところ、そこは奇妙な町でした。
パーカーを支給され、何やらうなじの部分に打ち込まれ、個室を与えられ、バイブルを読むように促されます。 そして決まった挨拶をして話しかけたり、個々でのルールをだんだん覚えていく哲也でした。
ある日外に行ってみないかと誘われます。 そこで、まったく他人の投票用紙を与えられ、特定の候補者に投票させられたり、飲食店に並んで、スマホで写真を取らされたり。 それがどうやら仕事でした。
一方外の世界では、妹を必死に探している女性・紅子がいました。 DVで娘とともに逃げ出した妹・緑を探しているときに、謎の男に遭い、彼女もこの街に連れて来られます。 そして町で妹と再会をしますが。
 
今作は、もしこんな団体?があったら、都合よく使う勢力はいっぱいありそうですね。“人数の町”とは面白い題名ですが、数を集める難しさを代行する“町”ある程度資金力と、ノウハウがあればあってもおかしくない、もしかしたら本当にこういう街があるのかもしれませんね。
 

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殺される寸前に

 

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この男に助けられる

 

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そしてこの街に連れて来られ

 

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だんだん慣れていく

 

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そこに現れた紅子

 

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妹を探しに来たのだが

 

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グランメゾン東京 ② 

2019年作品、塚原あゆ子 山室大輔 青山貴洋演出、木村拓哉 鈴木京香 玉森裕太 沢村一樹出演。

オープンに向けて準備を進める「グランメゾン東京」。 だが早速大きな壁にぶちあたっていた。 開店に必要な資金5000万を用意しなくてはいけなかったのだ。 倫子(鈴木京香)と京野(沢村一樹)は銀行にかけあうが、断られ続ける。
一方で、尾花(木村拓哉)はそんなことお構いなしにメニュー開発に没頭していた。
そんな彼らの動向を掴んだ「gaku」のオーナー・江藤(手塚とおる)は冷笑するが、過去の尾花を知る丹後(尾上菊之助)だけは警戒を強めていた。
尾花たちは、次の作戦として、名声のある相沢(及川光博)に手を借りにいくが、シングルファザーで娘を育てていることもあり、オファーを断られてしまう。 窮地の中、京野はある秘策を思いつく。 それは、「gaku」の時に懇意にしていた城西信用金庫の融資担当・汐瀬(春風亭昇太)に相談すること。 そこで、無担保で5000万円の融資を5年で完済することを条件に事業計画を説明する倫子だが、汐瀬から原価率の高さを理由に計画書の改善を求められてしまう―。
それを聞いた尾花は汐瀬に最高の一品を作るから食べてくれと直談判する。
はたして汐瀬が納得する一皿はできるのか?
 
さて、木村拓哉ですが、映画近作としては、「マスカレード・ホテル」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15842029 ですね。
そして鈴木京香、「食べる女」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15703212 が私の近作記事です。
 
二人がフレンチの店を開くことが決まりますが、先立つものは店を開くためのお金です。 京野が加わり、3人での船出となりますが開店資金がなかなかたまりません。
そして尾花のライバルとなる、今日のがいた店・gakuのオーナーが暗躍を始めます。
今作はまずは店が開けるかというお金の問題ですね。 先立つものを借りる銀行の審査は厳しいですね。
 

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開店の準備を進める3人

 

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相沢も元同僚

 

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しかし資金面で難航

 

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彼は、フランスでは尾花のもとにいた

 

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そして、汐瀬に試食してもらうことに

 

積むさおり

2019年作品、梅沢壮一監督、黒沢あすか 木村圭作出演。

まもなく結婚5年を迎えるバツイチ同士の夫婦、さおり(黒沢あすか)と慶介(木村圭作)。 ある日、さおりは犬の散歩中、積み枝の前に見たことのない穴を発見。 覗いてみると、風が立ち、音が吸い込まれるような不思議な感覚を覚えるのだった。

それ以来、耳鳴りが起こり、さらには夫が発する生活音や笑い声など、些細な音に敏感になっていくさおり。 夫や仕事に不満を抱えることなく暮していた日々が一変し、気付かぬうちに積み重なっていた鬱屈が湧き上がってくる……。


ちょっと短編の作品です。
監督は梅沢壮一、「血を吸う粘土」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15928010 を記事にしています。
主演は黒沢あすか、上記作品でもコンビを組み、続編はまだ未見です。わたしは彼女の出演作「冷たい熱帯魚」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/7389937 が画期的な出演作で、もう彼女にはこれで大ファンになりました。
木村圭作は、記事にした作品はないようです。


物語は何げないバツイチ同士の夫婦のお話です。 しかし散歩中に穴を発見してから、さおりの精神のバランスが狂っていきます。 そして一番気になるのが生活の音でした。耳鳴り、頭痛、そしてとうとう妻は・・・
短編で、登場人物も少ない作品ですが、なかなかシュールで不思議な仕上がりでした。

 

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バツイチ同士の夫婦

 

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夫はトレーニングを

 

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しかし彼女に変化が

 

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そしてそのわけは

 

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この穴を発見してから

 

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なにかが

 

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ファナティック ハリウッドの狂愛者

2019年作品、フレッド・ダースト監督、ジョン・トラボルタ デヴォン・サワ アナ・ゴーリャ ジェイコブ・グロドニック出演。

カルフォルニア州ハリウッドに住むムース(ジョン・トラボルタ)は、ハンター・ダンバー(デヴォン・サワ)という憧れのハリウッドスターがいた。 ムースはハンターのサイン会のイベントがあると聞き、興奮する。 彼はハンターが映画で使用したベストを買い、サイン会に備えていた。
ムースはハンターの映画のポスターだらけの自分の部屋に戻り、サイン会で会った時の挨拶の練習をし始める。 彼はハンターが自分を好きになると信じて疑わなかった。 ムースはバーでもハンターがいるのではないかと感じ、周囲に声をかけるが、バーの関係者から追い出されてしまう。 ムースは知り合いのパパラッチのリア(アナ・ゴーリャ)にサイン会のことを興奮して話す。 大道芸人であるムースは自分のパフォーマンスを見せるものの、人気はいまいちなのだった。
サイン会の会場で興奮して待つムースだが、自分の番が近づくとハンターは前妻が来たということで席を外してしまう。 ハンターは外で前妻に会うと不機嫌になり、そこへムースが駆けつけ興奮してハンターに話しかけるものの、不機嫌なハンターはムースをバカにしてしまうのだった。
ムースはリアに会い、ハンターの家の住所を聞き出そうとするが、リアはスターの住所がわかるアプリをムースに教える。 ムースはハンターへの思いを語った手紙を書きはじめる。
ハンターの家を見つけたムースは、自宅周辺で息子とジョギング中の彼を見つけると、ハンターは明らかに驚く。 ムースは手紙を渡し、ベストへのサインを求めるが、ハンターは怒り、汚い言葉でムースの手紙の受け取りを拒否する。 ムースはしつこくベストにサインを求めるが、ハンターは怒りの表情でベストではなく彼のシャツにサインをして、ムースを追い返してしまうのだった。 ムースはショックを受けてその場を立ち去る。
その後もムースはハンターの家を訪れ、塀を乗り越えて手紙を置いて帰ろうとしするが、ハンターの家の使用人が彼を見て不審者として追い出す。 ムースはリアに会い、ハンターの家に行ったことを話すと驚かれる。 リアはムースがストーカーになったと怒るが、彼は自分は熱狂的なファンなんだと言い返すのだった。
ハンターが自宅に戻ると、使用人が恐怖に怯えていた。 ハンターは庭師に、不審者が来たら知らせるよう言いいつける…
 
これはある意味凄い作品ですね。
監督はフレッド・ダースト、監督作品は3作目くらいでしょうか、初めて見ますね。
主演はジョン・トラボルタ、「リベンジ・リスト」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14995628 が近作記事となりますが、シリーズ化になるかもと期待していましたが。
デヴォン・サワは、「ファイナル・デスティネーション」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15245466 を記事にしていますが、近作の出演作は記事がないですね。
そしてリア役はアナ・ゴーリャ、ドラマ作品の出演が主ですが、映画進出していきますかね。
 
物語は、日頃はハリウッドの観光客相手に、イギリスの警官のパフォーマンスをする大道芸人のムース。 決してうまくはなく、ワンパターンの芸ですが、物珍しいと思う旅行者は、彼にお金を落としてくれます。 しかし彼は不器用で、ちょっと行動が拙い人間で、ハンター・ダンバーの熱狂的なファンでした。 彼の出演作はすべて見ていて、とうとう彼の著作のサイン会を友人の店でやることを知り、彼にとっては高いジャンパーを買い、それにサインをしてもらうためウキウキしていました。 しかし次に彼の晩になったとき、離婚した妻が、息子をの面倒を見る順番だと言いに来て、彼の機嫌は悪くなり、ムースに屈辱的な態度を取ります。
しかしムースはめげず、ハンターの家を見つけ、手紙を渡そうとしますが、とうとうムースは一線を越えていきます。
 
今作のジョン・トラボルタは新境地ですね。この彼の姿を見るだけでもお金を払う価値があります。 こんな役もこなしてしまうトラボルタ、ヒーローも悪役も、そして今作のような役までやると、もう何でもこいですね。
 

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300ドルでハンターのベストを買い

 

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必死に並ぶがサインはもらえず

 

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彼は大道芸人

 

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そしてリアにあるアプリを教えてもらい

 

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ハンターに会いに行くが

 

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そして庭師に気を付けるように言う

 

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しかしとうとう彼は侵入してしまう

 

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グランメゾン東京 ①

2019年作品、塚原あゆ子 山室大輔 青山貴洋演出、木村拓哉 鈴木京香 玉森裕太 沢村一樹出演。

舞台はパリ。 フランス一の三つ星レストラン「ランブロワジー」で面接を受けていた早見倫子(鈴木京香)。 彼女は、料理人としての人生をかけてフランスにきていた。そんな中、ある一人の男と出会う。
その男は、倫子が“実技テスト”で前菜を作ろうとしているところに、突然駆け込んできて、一方的にメニューのアイディアを出して、代わりに作ろうとする。 聞けば、昔ランブロワジーで働いていたから好みが分かるというのだ。 その矢先に、男は、借金取りに追いかけられて、去っていく。
その男こそが、パリで二つ星を獲得し、三つ星に最も近いとされたフレンチ料理人。しかし、3年前のある事件がきっかけで表舞台から消え去った日本人シェフ・尾花夏樹(木村拓哉)だった。
その後、面接に落ちた倫子は、落ち込んでいる中、再び尾花と出会う。
そこで、尾花が作った料理のあまりの美味しさと、自分の実力のなさに、倫子は思わず涙をこぼした。
その時、尾花は倫子に突然、一緒に店をつくらないかと提案する。
 
昨年話題になったキムタクのフレンチのドラマです。
山室大輔は、ドラマ畑一直線の方のようですね。
青山貴洋もそうですね。
 
さて、いきなり落ちぶれた姿を見せる一人の日本人、そして単身フランスに乗り込んできた一人の女性。女性の名前は早見倫子、日本で必死にフレンチでやってきた彼女は、フランスで勝負をかけようとしましたがあえなく撃沈。 しかし現れた男から助言された一品だけは評価を受け、その男の料理は絶品でした。
彼はフランスで二つ星を付けられた主婦でしたが、ある事件で蒸発、その後どこにも使ってもらえませんでした。
そして日本で二人はある勝負に出るために、日本で店を開こうとすることになります。
 
私はやっぱりキムタクが好きなんですよね。 好き嫌いが分かれる彼ですが、私は彼の演技に惹かれます。 じっくりと見て行きます。
 

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フランスで奮闘していた尾花

 

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単身フランスに来た早見

 

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そして二人が出会う

 

スパイダー・シティ

2012年作品、グリフ・ファースト監督、バグ・ホール エドワード・ファーロング トレイシー・ゴールド イーサン・フィリップス出演。

夕べ、ルイジアナ州地震が起こった。 1人の男が地震やハリケーンはエイリアンの仕業だと言う。 現場の監督が鶏が2羽殺されたから、キツネの仕業かどうか確かめに行けと命じる。 命じられた男が確かめに往くと、巨大な穴が空いていることに気づき、その瞬間、何かに噛まれ、肩から小さなクモが飛び出してきた。 驚いた男が後ろに下がるとクモに襲われ、巨大な穴に落ちてしまうのだった。
ポール(バグ・ホール)は恋人の部屋から出て、仕事場へと向かった。 彼の仕事は湿地ツアーの案内人で、湿地ツアーの責任者はポールの父親ロイ(イーサン・フィリップス)で、ポールは女と酒に溺れ、ボートをなくしてしまう。
ポールは街を案内しながら、バスを走らせたが、途中から道路が陥没していたため、バスを停めたその時、クモに気づいたアナベル(メーガン・アデル)がバスを降り、ビンの中に閉じ込めた。 そのときポールの肩に大きなクモが乗っているのに気づき、彼らはパニックに陥いる。 ポールは慌ててクモを払い、アナベルの捕まえたクモをジャスティン(Skyy Moore)が捨てた。 彼らは急いでバスに乗り込み、その場を後にした。ポールはガソリンを補給するため、バスを停め、グレン夫妻とアナベルたちは身を守るため、殺虫剤を買いにく。
生物学者でもあるケイトリン(トレイシー・ゴールド)は、あのクモは新種だと言う。ポールは気楽に言葉を返すが、その瞬間、ポールたちの前に子供サイズのクモが現れる。 ポールとケイトリン、グランプス(Grant James)はお店の中に避難するが、すでにクモはお店の中にいた。
ポールたちは応戦し、なんとかクモを撃退した。 すると今度は巨大なクモがお店の天井に現れ、ポールは父親に電話し、しかし事態を説明する前に「自分の力で何とかしろ」と言われ、切られてしまうのだった・・・


今度は巨大クモですね。
監督はグリフ・ファースト、「U.M.A レイク・プラシッド3」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14988854 とか、こういうモンスター系の作品を撮っていますね。
主演はバグ・ホール、作品を見るのは初めてですね。
エドワード・ファーロングは、もういうまでもなく「ターミネーター2」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13244914 ですね。 もう今作ではあの美少年の面影は全くありません。 残念な限りです。


物語は、地震から現れた巨大蜘蛛のお話です。 至る所で被害が出て、巨大な穴が開いていました。 そこから現れた蜘蛛たち。そしてその蜘蛛は、だんだん巨大な種も発生していきます。
バスツアーの案内人・ポールは湿地帯のツアーの仕事についていましたが、彼はここで遭遇して今います。 助けを求めても、実際の大きさを見ていない人間からは、さっさと対峙しろと言われますが、もちろんそんなレベルではありません。そして、どんどん襲われていきます。


今作は巨大蜘蛛、まあそれよりもファーロングの位置付けの役がとにかく、なんか当時の彼の立ち位置を表していますよね。 知っていないと彼だと、あの頃の大いに期待された子役だとはわかりません。 アメリカの子役はなかなか大成しませんね。


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背中に蜘蛛が

 

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バスが襲われる

 

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そして超巨大蜘蛛が

 

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巣を張り

 

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襲い掛かってくる

 

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もう戦うしかない

 

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わたしは分断を許さない

2020年作品、堀潤監督、陳逸正 深谷敬子 久保田美奈穂 大和田新出演。

2019年3月からデモ活動が行われている香港。 デモ活動の最前線を取材し、ごく普通の若者たちが戦う理由について、生の声を聞く。 東日本大震災による福島第一原子力発電所メルトダウン事故のために、計画的避難区域に指定された区域内の住民たち。事故を起こした東京電力は、避難指示の対象となった市民に対して賠償金を支払ったが……。
国連によって採択された難民条約に加入している日本政府。 1982年の難民認定制度導入以来、2018年までに7万人以上の難民申請者が日本に保護を求めてきたが、難民として確認したのはわずか1%程度の750人。 クルド人難民チョラク・メメットさん家族を取材し、悲痛な求めに耳を傾ける。
福島第一原発の事故後、茨城県水戸市から沖縄に移住した久保田美奈穂さんは、そこで辺野古への新基地移設反対運動に出会った。 在沖縄米軍海兵隊の広報官や元沖縄県知事大田昌秀氏のインタビューも通じて、基地が生む“分断”に迫る。
2000年代初頭から、中国政府によるカンボジア政府への政府開発援助の金額が増え続けている。 大型のインフラや重要な施設が中国政府の資金援助によって建設され、その影響力は増大している。 一方、急激に増えた中国人労働者同士のトラブルや、都市と地方の格差拡大でうまれた歪みは、カンボジアに大きな影を落としている。
キリスト教イスラム教、ユダヤ教の聖地エルサレムを有するパレスチナは、ヨルダンと国境を接するヨルダン川西岸自治区と、地中海とエジプトに接するガザ地区からなる自治区であり、独立国家ではない。 イスラエル軍に包囲されるガザ地区は物資も人の行き来も厳しく制限されている。 2008年以降はしばしばイスラエル軍の激しい空爆で多くの一般市民が犠牲になっているほか、多くの難民たちが困難な生活を強いられている。
日本との関係が緊迫する朝鮮民主主義人民共和国。 学生同士が交流する日朝大学生交流会の様子を通じて、“分断の手当て”の可能性を探る。
 
いろんな事象を、実際に足を運んで検証していくドキュメンタリーです。
監督は堀潤、作品は2本目ですし、前作は未見ですが、見てみたいですね。 脚本、編集、ナレーションもすべて堀氏がこなしていて、おそらく取材もすべて実際に行っている感じさえします。
 
取り上げた題材は、まずは香港の民主化デモでした。 今はさらに悪化していて、中国共産党のペースになりつつありますが、取材時はだんだんエスカレートしていっている時点ですね。銃に撃たれる学生、結局香港人同士でいがみ合い、争っているのは以前見た「乱世備忘 僕らの雨傘運動」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15988218 を記事にしていますが、その続きのような側面もあります。 さらには難民に対する日本政府の対応、福島第一原発事故から、
人生が変わっていく女性、さらに彼女が入り込んでいく、米軍基地移設問題。
さらに世界に繰り出すと、カンボジアの中国資本進出という形を変えた侵略や、ガザ地区における虐殺行為。
 
日本、世界の問題点に切り込む堀氏ですが、問題がそれぞれ深く、解決を目指すというよりも、多くの人に問題を知ってもらう、その糸口になるような作品、問題提起的な作品でした。
 
 

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世界の事象を取材する堀氏

 

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香港の民主化運動

 

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福島原発事故で、もう家には帰れない

 

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彼女は福島から沖縄に引っ越して

 

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危険な地域で暮らす少女、しかし夢を持っている

 

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そんな子供たちに教育、生活を手伝いNPOボランティアの女性

 

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