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水曜日が消えた

2020年作品、吉野耕平監督、中村倫也 石橋菜津美 中島歩 休日課長出演。


幼い頃に交通事故に遭った後遺症で、一人の身体の内側で性格も個性も異なる7つの人格が曜日ごとに入れ替わるようになる。 彼ら(中村倫也)は互いをそれぞれが目覚める曜日の名前で呼び合い、不便さはあるものの、平穏に暮らしていた。

“火曜日”は彼ら7人の中で一番地味な存在で、家の掃除や荷物の受け取り、通院などの用事を他の曜日から押し付けられる損な役回りばかり。 そんな彼がいつも通り単調な一日を終え眠りにつき、目を覚ましたところ、違和感を覚える。

テレビからは見慣れない番組が流れ、緑道の音楽は初めて聞くものであり、いつもとは違う様子。 “水曜日”が消え、代わりに“火曜日”が水曜日に目を覚ましたようだった。 “火曜日”は初めての水曜日を謳歌するものの、やがて日常が驚きと恐怖に変化し……。


これは面白い設定のお話でした。
監督は吉野耕平、作品を見るのは初めてのようです。長編作は初めてです。
主演というかほとんどは中村倫也、「影裏」https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/29/060000 が近作です。
石塚菜津美は、「架空OL日記」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/13/060000 に出ていましたね。今作では彼女が核になっている気がします。
そして深川麻衣、「空母いぶき」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15966810 が近作です。


物語は、事故のシーンから始まります。 男の子が倒れています。そしてその子が成長して、気が付くと火曜日、彼の横には謎の女が寝ていました。 まったく覚えのない女、部屋は散らかり、彼は掃除を始めます。 そして通院をしてデータ取りをします。帰ってくると、一ノ瀬という女性が現れ、彼のそばのソファーに横になって話し相手になってくれますが、あまり歓迎はしていません。
そう、彼は7重人格の人間でした。 それぞれ決まった曜日に決まったキャラが出てきます。 もちろんそれぞれの曜日しか記憶がなく、忠実にメモ、日記を書き残して、連携をしながら7分の1を生きているんです。


多重人格のお話は、ホラーだったり、サスペンス、不思議ワールドになって行きますが、今作はしっかりとドラマになっていますし、そのカギを握るもう一人に人物が、データを取っている安藤という教授でした。

切ないのは、自分の人生、今作では火曜日の彼ですが、普通の人間の7分の一の人生だと吐露するところですね。 しかし最後の彼の選択は見事でしたね。 ただ、一ノ瀬との恋愛はどうなって行くんでしょうか?(^^)

 

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火曜日は目を覚ます

 

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いつも通りデータ取りに向かう

 

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そして戻って一人ピンポン

 

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しかし目を覚ましたある日

 

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水曜日だった

 

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締まっているはずの図書館に行ったり

 

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火曜日に夜更かしをしたり

 

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