anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

無名

2023年作品、チェン・アル監督、トニー・レオン ワン・イーボー ホアン・レイ 森博之 チャン・ジンイー ジョウ・シュン ダー・ポン出演。

中華民国汪兆銘政権の政治保衛部のフー(トニー・レオン)は、かつて中国共産党の秘密工作員をしていたジャン(ホアン・レイ)の身辺調査を行う。 汪兆銘に感銘を受け、中国国民党に転向するというジャンから共産党幹部の情報を聞き出す。

1941年、上海。 上海に駐在する日本軍のスパイのトップ渡部(森博之)は石原派を自称し、政治保衛部主任になったフーやフーの上司タン(ダー・ポン)と日本料理店で戦局について話している。 フーの部下イエ(ワン・イーボー)は、友人ワン(エリック・ワン)とともに諜報活動をしている。 処刑されるはずだった国民党の女スパイ(ジャン・シューイン)を密かに助けたフーは、代わりに上海に住む日本人要人リストを入手する。

1945年5月。 陸軍に従事していた貴族院の大山公爵が上海で事故死する。 中国側が日本軍の撤退を要求するが応じず、衝突は激しさを増す。 イエは渡部とも繋がっている二重スパイだった。 イエの婚約者ファン(チャン・ジンイー)もスパイで、祖国のために日本と戦う覚悟を新たにした彼女はイエに別れを切り出す。 そんななか、イエが日本軍の何者かから襲われる。 一方、夜に1人で街を歩いていたファンは、ワンから好きだと告白される。 ファンが返事をせずに戸惑っていると、ワンは殺すと脅迫する。 翌日、着衣に乱れがあり、暴行されたファンの死体が発見される。 スパイに疲れたジャンは、5年間ともに暮らしたチェン(ジョウ・シュン)に、一緒に余生を生きたいと伝える。 しかし、チェンは離れて暮らす夫がいると告げる。 その夫はフーだった。 上海の日本料理店で、渡部、フー、イエ、タン、ワンが一堂に会し、渡部は中国を去る決意を告げる。 イエはワンがチェンを殺したと疑い、問い詰める。 ワンは、彼女が共産主義者だからだと答える。 怒ったイエはフーのアジトに乗り込み、銃撃戦を繰り広げる。

1945年8月15日、終戦。刑務所から出てきたフーの前に、逮捕された渡部とイエの姿があった……。

監督はチェン・アル、初めて作品を見る監督でした。
トニー・レオンは、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/09/11/060000 に出演でした。
ワン・イーボーは、初めてでした。
ホアン・レイ、森博之も初めてでした。

国民党、共産党、日本軍、誰が本当にその政権を担っているのか? 逆に誰が内通しているのか? 秘密工作員なのか、共産党員なのか? 誰も信じられないという面白い展開でしたし、歴史の中で翻弄される人間たちの悲哀と、逆の強かさが垣間見れる作品でしたね。
長編でしたが、引き込まれる作品でしたし、アクションシーンもなかなかでしたね。