anttiorbの映画、映像の世界

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走馬灯株式会社 ③

2012年作品、三木康一郎 宮下健作 筧昌也演出、香椎由宇主演。
第3話 多岐川理央(22)

大学生の多岐川理央(岩佐真悠子)は、友人の隼人(石田卓也)としのぶ(藤井美菜)の3人で、古びた温泉旅館へ行く。 宿に着き、ひとりゆったりと湯につかる理央。 だがその時、何者かの手によって、理央はいきなり湯の中に沈められた!必死の抵抗で押さえつける手を振り払って水から顔を出し、周囲を見渡すも辺りには誰もいない・・・。

慌てて客室へ戻ろうとするも、その先には不気味な老婆の視線が・・・。 それを避けるように、違う方向へ駆け出した彼女は、「走馬灯株式会社」と書かれたドアを開け、中へ入っていく。 そこで理央は、案内人・神沼(香椎由宇)から自分のこれまでの人生が記録されたDVDを見せられることに。幼い頃の映像を見た彼女は・・・。


今作と次作の演出は宮下健作、作品を見たことはないようですね。
多岐川理央役は岩佐真悠子、「夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/11/16/060000_1 に出演していました。
石田卓也は、「振り子」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14321395 に出演していました。
藤井美菜は、「人間の時間」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/04/01/060000 で主演でしたね。


物語は三人で温泉にこうとなった中、運転をして途中で道に迷ってしまいました。 しかしなんとか着いた温泉は二笑村というところ。 女将に出迎えられその宿に入ると何か違和感を感じる理央でした。 そして温泉にしのぶと一緒に入った時、何者かに殺されそうになります。
そして謎の老婆の姿に違和感を感じ、なぜかこの村にあった走馬灯株式会社に入っていきます。そこで見た子供の頃の映像には、女将の姿と、亡くなった父とこの村が映っていました。 ここは彼女の生まれ故郷だったのでした。


私はこの作品が一番面白かったですね。 ラストもこれまた2段落ちですが、藤井美菜演じるしのぶのあるセリフが怖いんですよね。
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怪談新耳袋Gメン 復活編

2017年作品、佐藤周監督、田野辺尚人 後藤剛 佐藤周 谷口恒平出演。


日本全国の心霊スポットに体当たりで突撃取材する男たちの姿をとらえたホラードキュメンタリー「怪談新耳袋殴り込み!」シリーズの4年ぶりとなる作品で、新たに結成された「新耳Gメン」が、亡霊が集まるという群馬県の吊り橋や、少女の幽霊が出るという山梨県の山奥のトンネル、千葉県の海岸など、各地の心霊スポットを訪れ、霊を挑発してその姿をカメラに捉えようと奮闘する。

参加メンバーは「別冊映画秘宝」編集長の田野辺尚人、映像制作会社シャイカーの社長・後藤剛、本作の監督を務める佐藤周、カメラマンの谷口恒平、プロデューサーの山口幸彦。 落語家の林家しん平や映画監督の西村喜廣らがゲスト出演する。


書庫まで作った新耳袋ですね。
監督は佐藤周、監督作品として記事にするのは初めてですが、いろんな作品に撮影で参加していますね。
田野辺尚人氏は、映画秘宝の2代目編集長で、ちょっと体調があまり良くないのに、過酷なロケに参加しています。
後藤剛氏は、このシリーズずっとプロデューサー、出演をしているまあ超レギュラー的な人物ですね。


さて、数年ぶりに制作されたGメンシリーズ、基本設定は、怪異をビデオに視覚的に捉えたい、なんとかカメラの幽霊を映したい、そのために危険な場所にいき、いろんなトライをするというドキュメンタリーですね。
4人から5人でいろんな挑戦をする、今回は、ゲストに林家しん平西村喜廣をゲストに招き、いろんな噂のあるトンネルに行きますが、そこに怪異が現れますが。


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ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション

2018年作品、ケヴィン・カースレイク監督、ジョーン・ジェット ビリー・ジョー・アームストロング デビー・ハリー マイケル・J・フォックス出演。

1977年のシングル『チェリー・ボンブ』の大ヒットにより、日本でも人気を博したガールズバンド、ザ・ランナウェイズの元中心メンバーであったジョーン・ジェット。 その後も、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツとしてソロ活動を続け、『アイ・ラブ・ロックンロール』が世界中でヒット、2015年にはロックの殿堂入りを果たした。 ロックンロールの象徴ともいわれる女性ギタリスト、ジョーン・ジェットの半生に迫る。


これも面白いドキュメンタリー作品でした。
監督はケヴィン・カースレイク、懐かしいテレビシリーズで監督をしていたくらいのクレジットでした。


ジョーン・ジェットの印象は、私はブラックハーツとのバンドの印象が強いんですよね。 しかししっかりと彼女を追っていくと、出発は「ランナウェイズ」なんですよね。 女性だけのロックバンドで、日本でも来日時では大きな話題になりましたが、代表曲の「チェリーボム」で、コルセット姿で歌うリードボーカルシェリー・カーリーに、私たち少年たちは食い入るように見ていましたね(^^) ほとんど下着姿でハードなライブ、しかしジョーンは向かって左側で、ギターを弾いていて、サイドボーカルをしていたんですね。


そんなランナウェイズは、日本で出したシェリーのグラビアから亀裂が入り、解散に進んでいきます。 全員がこの業界からいなくなる寸前に、ジョーンだけがこの世界にとどまります。 それはギターテクニックと、女性ロックミュージシャンという、貴重だった存在を認める人間がいたからでした。


私はこのパワー、考え方が好きですね。 もちろん美しさもあるんですが、あまり拘らず、ステージで音楽を見せることでのセクシーさが、彼女の美の全てだった気がします。 決して順調な活動ではなかったようですが、反骨心も感じられ、音楽に思想に正直な彼女に触れられる秀作だったと思います。

 

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走馬灯株式会社 ②

2012年作品、三木康一郎 宮下健作 筧昌也演出、香椎由宇主演。
第2話 堤友樹(28)

会社員の堤友樹(柏原収史)は、妊娠中の妻・梨穂(松本莉緒)と幸せに暮らしていた。 だがある日、友樹は酔った勢いで同じ部署の派遣社員・サヤカ(手島優)と一夜を共にしてしまう。 たった一度の過ちだったが、それ以来、サヤカはストーカーに豹変し、友樹の結婚生活を脅かすように。 そんな折、偶然にも「走馬灯株式会社」を訪れた友樹は、案内人・神沼(香椎由宇)から自分のこれまでの人生が記録されたDVDを手渡される。 その中から、高校時代の映像を見ていた友樹は、ふとある疑念を抱く。当時自分につきまとっていた長谷川という同級生が、実はサヤカではないかと・・・。


今回の堤役は柏原収史、「渋谷怪談」の1、2 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15507074https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15507095 に出演していました。
妻役は松本莉緒、「ごくつま刑事(デカ)」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15984626 で主演をしていました。
そして手島優、「エイプリルフールズ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12902669 に出演しています。


今回は堤という男が、たまたま派遣で入ってきたサヤカと一夜を出来心で過ごしてしまいます。態度がいきなり高圧的になるサヤカ。自分と友樹は運命だとおかしなことを言い出します。
妻は妊娠中で美しい女性でした。そんな彼が導かれるように走馬灯株式会社に。
そこで高校時代の映像に、付き纏われていた女性がいました。ストーカーのように、しかし仕草やセリフがサヤカにそっくり。そこで、彼女のDVDを見せてほしいというと、神沼は関わりのある人間の映像は見ていいと言われます。


今作は2段落ちになっていますね。ハッピーエンドかと思いきやのラストはなかなかの恐怖でしたね。


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堤は導かれるように

 

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彼女に付きまとわれる

 

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妻は妊娠をしていた

 

 

多重不倫

2019年作品、チョ・ソンギュ監督、イ・サンウォン チョン・ダウォン イ・ユミ ハ・ジュヒ出演。

野望に燃えるイ・ヒョンデ(イ・サンウォン)という画家は、美術大学の教諭をしていた。教授になりたいと思っているヒョンデは、既婚者であることが昇進に有利だと知り、同じ大学の後輩・スニ(ハ・スニン)と結婚を決める。 ヒョンデの先輩であるキム・チュンベ(イ・ウォンジョン)は、その美術大学の教授でだった。
ヒョンデは結婚を決めたものの、けっきょく大学教授にはなれずじまいだった。 結婚式を2日後に控えたヒョンデは、チュンベ教授の研究室で「大学教授になりたいと思ったから結婚を決めたのに」と、悪びれずに思っていることを口にし、チュンベ教授はそれをとりなし、次の昇進のチャンスを待てと言う。
ヒョンデは女好きで、大学の構内でかつて肉体関係にあった恋人チョン・ミンジュ(チョン・ダウォン)を見かけたヒョンデは、ベッドへ誘うが、ヒョンデの結婚を知るミンジュは、奥さんとすればいいと相手にすることはなかった。
ヒョンデはチュンベ教授に、「生涯学習センターで3年ほどキャリアを積め」と命じる。韓国でも出世のためにいろいろな根回しは必要で、同じ業界で顔を売っておくことが必要なのだった。 いちおう肩書も大学教授になったものの、出先機関へ出向することにヒョンデは口をとがらせる。 芸術家を気取るヒョンデは不満でだったが、仕事を受けて生涯学習センターへ行くことにした。
生涯学習センターでの仕事は、一般の人相手に絵を教えることだった。受講者は女性ばかりで、みんな年齢が上だった。
仏頂面で年増の女性たちに講義をしていたヒョンデは、チュンベ教授の絵を教材に使って教えていた。 このくらいの絵なら1か月あれば完成させられると受講者の前で言ったヒョンデは、模写してみろと受講生に言う。 絵を見て回ったヒョンデは、受講生のなかにひとり、若くて美しい人妻コ・ミスク(イ・ユミ)を見つけました。早速ヒョンデはミスクに、狙いを定めるのだった・・・


韓国のドロドロ不倫の作品ですね。
監督はチョ・ソンギュ、作品を見るのは初めてです。
主演はイ・サンウォン、今作で初めて見る俳優さんでした。
チョン・ダウォ、イ・ユミも初めて見る女優さんでした。


物語は、大学教授になろうと、妥協して後輩と結婚をしたのに、思い通りにいかない、女にだらしない男のお話です。 誰彼構わず、SEXできそうな女に声をかけるヒョンデは、先輩教授から生涯学習センターに行かされます。 そこでの肩書きは一応教授になると言われ、経験を積みことにもなると思い、仕方なくいきますが、ここは中年ばかりの教室で全く乗り気がしませんでした。 しかしその中の一人に、若い人妻がいたことで、彼のターゲットは決まりました。


今作は、韓国のアダルトドラマ作品になるんでしょうね。 日本でも、そっち系専門の役者さんという範疇が多少ありますが、ここでは結構演技ができ、美しい女優さんたちがボカシ入りで全裸になっています。

日本でいう昔のロマンポルノ的な感じですかね。

 

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天空の結婚式

2018年作品、アレッサンドロ・ジェノヴェージ監督、ディエゴ・アバタントゥオーノ モニカ・グェリトーレ サルヴァトーレ・エスポジト クリスティアーノ・カッカモ出演。

ドイツのベルリンに暮らす同性カップルのアントニオ(クリスティアーノ・カッカモ)とパオロ(サルヴァトーレ・エスポジト)はついに結婚を決意するが、まだお互いの両親の理解を得られていないという問題に直面する。

パオロは自分がゲイであることをカミングアウトして以来、母親(Rosaria D'Urso)と疎遠になっていた。 一方のアントニオはイタリアで村長を務める父(ディエゴ・アバタントゥオーノ)と母(モニカ・グェリトーレ)に、カミングアウトと同時に結婚の意志を伝えに行こうとパオロを連れて里帰りする。


これはアントニオの故郷の風景が圧巻でしたね。
監督はアレッサンドロ・ジェノヴェージ、作品を見るのは初めての監督です。
父・ロベルト役はディエゴ・アバタントゥオーノ、初めて見る俳優さんですが、威圧感のある方ですね。
母・モニカ・グェリトーレは、彼女も初めてのようですが、見たことがある感じなんですがね。


物語は、アントニオのプロポーズから始まります。 しかし彼はゲイで、体格がよく髭を蓄えたパオロが相手でした。 しかし喜びはしましたが、一人で復活祭に実家に帰ると聞いて、一緒に行って紹介をしてほしいと言い出します。 さらにこのアパートの大家のベネデッタと同居人となる家を追い出された中年男・ドナートも一緒に来るという何かおかしな道中となります。
しかし両親はアントニオがゲイであることを知りません。
父は村長をしており村の実力者ですが、そこは高い山頂にある絶景の場所にある、風光明媚な場所でした。


今作は、ゲイカップルがめでたく結婚するまでを描いていますが、そこまで偏見、こだわり、横槍、母の出席といろいろ試練があります。 ただ、アントニオの母親のアンナが踏ん張るんですね。 彼女がこの結婚式を成功させようと母として使命を必死に果たそうとするところが、この作品では一番感じるところでした。


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アントニオはパオロにプロポーズ

 

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そして天空の村に

 

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初めての人間は驚く絶景

 

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しかしそこに

 

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村長の父と

 

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母は敢然と

 

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走馬灯株式会社 ①

2012年作品、三木康一郎 宮下健作 筧昌也演出、香椎由宇主演。
第1話 関隆広(23)

関隆広(窪田正孝)は、同じ会社に勤める恋人・結子(梶原ひかり)を連れて実家に戻り、母・広子(横山めぐみ)に紹介する。 その日の夜、幼なじみの圭介(千代翔太)と会った隆広は、"自分の人生が記録された映像が見られる"という会社の話を聞かされる。

帰り道、まさにその「走馬灯株式会社」に迷い込んでしまった隆広。 そこで彼は、案内人・神沼(香椎由宇)から渡されたDVDを見て驚愕する。 そこには、女手ひとつで自分を育ててくれた優しい母の恐るべき姿が・・・。


だいぶ前のお話ですが、TBSで放送された不思議な人間ドラマを。
演出は三人で、三木康一郎。「10万分の1」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/05/060000 が近作ですね。
シリーズ通しては香椎由宇、「大人ドロップ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14990385 が今の所最後の映画出演ですね。今は家庭に入っているようです。
第1回の関役は窪田正孝、「初恋」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/22/060000 がなかなか私はよかった作品でした。
横山めぐみは、「猫侍 南の島へ行く」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13436084 に出演していました。


さて、「走馬灯株式会社」という謎の場所があります。 いろんなところに出現する謎の会社、そこに入ったものは謎の女性・神沼に案内され、自分の生涯のDVDを見せられる。 ここには飲食も用意してあり、関は恋人を連れて、実家に帰り母に会わせる。

久しぶりの故郷で、友達に会ってくると、そいつから走馬灯株式会社の話を聞く。 そこに行ってみると、自分の生涯が収められているDVDが存在していて、自分の視点で映像が。手に取った第1巻、そこには見知らぬ女性が映っていた。


今作はまずこの1作目が衝撃的なラストでしたね。 30分番組ですが、見せ場も十分で面白いですね。見ていきましょう。

 

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そこに迷い込んだ関隆広

 

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そこに映っていたのは

 

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信じられない自分の生い立ち

 

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