〈ナツヨゾラ〉芦屋中学校に通う田中ゆみ(齊藤なぎさ)は、幼なじみの小杉亘(宮世琉弥)に密かに想いを寄せていた。 しかし、亘の母親(岩佐真悠子)が再婚することになり、町を出る事に。 その頃、小学生の間では、願いが叶う大きな花火が打ち上がるという噂が流れていた……。
〈時々もみじ色〉日々喧嘩に明け暮れていた高校生・中島大和(鈴木伸之)は、安田剛志(モロ師岡)との偶然の出会いからボクシングを始め、全国レベルにまで成長する。そして高校3年の秋。 安田から「大学で一緒に夢を見ないか」と誘われ、推薦を受けることにした大和だったが、その大学の顧問は以前、大和がぶっ飛ばした相手であった……。
〈冬のふわふわ〉亡くなった父親の影響で革職人になり、東京で革工房を始めた菊池綾子(飯豊まりえ)。 だが、コンペは不採用、お客からも不評の日々。 デザインはいいのに、何が足りないんだろうと綾子は悩み始める。 そんな折、父の三回忌で地元に帰った綾子は、叔父の修二(袴田吉彦)や母・貴子(原日出子)から、父が残した言葉を聞く……。
〈桜咲く頃に君と〉小学校教師の古賀尚也(市原隼人)は余命幾ばくもない妻・真奈(平田薫)のために仕事を辞めたばかり。 尚也は、真奈との残り少ない時間を噛みしめるように過ごしていた。 そんなある日、尚也のもとへ受け持っていたクラスの生徒が行方不明になったとの知らせが届く……。
4本の短編集ですが1本1本結構良かったです。
監督は向井宗敏、作品を見るのは初めてです。
2作目は鈴木伸之、「リベンジgirl」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15293548.html に出演していましたね。
3作目は飯豊まりえ、ガンガン映画出演が続いていますが、「惡の華」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/10/09/060000 が近作となります。
そして最後は市原隼人、「3人の信長」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/10/14/060000 で影武者役をしていました。
今作はなかなかいい短編ですね。 淡い青春の恋、そして夢を見つける少年、仕事にとって大事なもの、最後はちょっと悲しい闘病記でしたが。
でもこういうオムニバスは日本ならではだと思います。 短期公開でしたが、いい作品でした。
願いが叶う花火
ボクサーという夢に
自分に足りないものは?
妻に桜を見せてあげたい