2018年作品、ケヴィン・カースレイク監督、ジョーン・ジェット ビリー・ジョー・アームストロング デビー・ハリー マイケル・J・フォックス出演。
1977年のシングル『チェリー・ボンブ』の大ヒットにより、日本でも人気を博したガールズバンド、ザ・ランナウェイズの元中心メンバーであったジョーン・ジェット。 その後も、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツとしてソロ活動を続け、『アイ・ラブ・ロックンロール』が世界中でヒット、2015年にはロックの殿堂入りを果たした。 ロックンロールの象徴ともいわれる女性ギタリスト、ジョーン・ジェットの半生に迫る。
これも面白いドキュメンタリー作品でした。
監督はケヴィン・カースレイク、懐かしいテレビシリーズで監督をしていたくらいのクレジットでした。
ジョーン・ジェットの印象は、私はブラックハーツとのバンドの印象が強いんですよね。 しかししっかりと彼女を追っていくと、出発は「ランナウェイズ」なんですよね。 女性だけのロックバンドで、日本でも来日時では大きな話題になりましたが、代表曲の「チェリーボム」で、コルセット姿で歌うリードボーカルのシェリー・カーリーに、私たち少年たちは食い入るように見ていましたね(^^) ほとんど下着姿でハードなライブ、しかしジョーンは向かって左側で、ギターを弾いていて、サイドボーカルをしていたんですね。
そんなランナウェイズは、日本で出したシェリーのグラビアから亀裂が入り、解散に進んでいきます。 全員がこの業界からいなくなる寸前に、ジョーンだけがこの世界にとどまります。 それはギターテクニックと、女性ロックミュージシャンという、貴重だった存在を認める人間がいたからでした。
私はこのパワー、考え方が好きですね。 もちろん美しさもあるんですが、あまり拘らず、ステージで音楽を見せることでのセクシーさが、彼女の美の全てだった気がします。 決して順調な活動ではなかったようですが、反骨心も感じられ、音楽に思想に正直な彼女に触れられる秀作だったと思います。