2018年作品、キム・ギドク監督、藤井美菜 チャン・グンソク アン・ソンギ イ・ソンジェ出演。
クルーズ旅行にきた女性（藤井美菜）と恋人・タカシ（オダギリジョー）、有名な議員（イ・ソンジェ）と息子（チャン・グンソク）、ギャング（リュ・スンボム）たちや謎の老人（アン・ソンギ）、休暇へ向かう者ら、年齢も職業も様々な人間たちを乗せ、退役した軍艦が出航。 大海原へ出た船の上で、人々は酒、ドラッグ、セックスなど多様な人間の側面を見せていく。
誰もが疲れて眠りについた夜、船は霧に包まれた未知の空間へと入っていった。 あくる朝、自分たちがどこにいるのか、いつこの状況から抜け出せるかもわからず、人々は混乱。極限状態の中、取り残された人々は生き残りを賭け凄惨な事件を次々に起こしていく…
ＳＦ作品のようで、タイトルからは想像を絶する作品でした。
監督はキム・ギドク、「殺されたミンジュ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13861753 を記事にしています。
主演は藤井美菜、実は彼女は「女子ーズ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13273207 のメンバーでしたね。
そしてチャン・グンソク、多くの作品がありますが、記事にしたのは初期の「着信アリ Ｆｉｎａｌ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2048381 だけですね。 日本にはよく来る韓国人タレント、歌手という認識ですが。
物語は、軍艦を再利用したクルーズ船でのお話です。 日本から新婚旅行できた夫婦、韓国の有力議員の親子、そしてそれに取り入ろうとするヤクザの集団。 ほとんど韓国人の乗客ですが、その中に言葉を発しない老人がいました。 船のところどころにある土を集めている謎の行動の老人、そして事件が起こります。
日本人女性がレイプされ、恋人の男性が殺され、船から落とされてしまいます。 もちろん殺したのはやくざの男、後を追おうとした彼女を引き留めたのが謎の老人でした。そして一夜が明けると、なんと舟の周りに海が消えていました。 周りは雲が取り巻き、霧もかかり、いったいどこにいるのかはわからず、もちろん通信もできなくなっていました。
船長も事態が把握できず、このままではこの船上で暮らすしかなくなっていきます。 そうなると問題は食料となって行きますが、ここで通常は船長をはじめとした乗組員が責任をもって分配するところですが、やくざと議員が結託して、主導権を奪っていきます。 やくざは拳銃を持っていました。
今作は、船が異空間に行くところまでは、ＳＦ作品のような展開ですが、ここからはサバイバル作品になって行きます。 そして行き着く先は一つしかなくなっていきます。カニバリズムに至る過程をじっくり描いていく中で、最後は逆に最初の人間の誕生のようなお話、でも何とも言えない後味の悪さでした。
クルーズ船に乗った日本人の男と
女
しかし男はこの夜殺されて海に投げ出される
そして舟は異空間に
議員の男と息子
そしてヤクザ
乗組員も抵抗ができない
