2020年作品、清水崇監督、三吉彩花 宮野陽名 寺田農 笹本旭出演。
恋人の西田明菜(大谷凜香)の動画撮影に付き合わされ、日本屈指の心霊スポットと呼ばれる「旧犬鳴村トンネル」に立ち入った、森田悠真(坂東龍汰)。 不気味なトンネル内の空気に触れ、悠真は先に進む事を躊躇するが、明菜はどんどん先に進んで行く。そして、トンネルの出口に置いてある「この先、日本国憲法通用せず」の看板。 それは、この場所が「旧犬鳴村トンネル」の先に存在すると言われる村、「犬鳴村」である事を意味する。
不気味な廃墟が集合した村で、悠真は更に恐怖を感じるが、何も気にしていない様子の明菜は、廃墟の中のトイレを使う。 トイレを使用した明菜は、廃墟の外に出ようとするが、扉が閉ざされ出る事ができなくなってしまう。 すると、大勢のうめき声のようなものが聞こえ、廃墟の窓から出てきた腕に、顔を掴まれる。 村の中を散策していた悠真は、明菜の悲鳴を聞き、廃墟へ助けに行くが、廃墟から飛び出した明菜は、取り乱した様子で「旧犬鳴村トンネル」へ走って行く。 悠真も明菜を追って、「犬鳴村」から逃げ出すのだった。
臨床心理士の森田奏(三吉彩花)は遼太郎(笹本旭)いう少年を担当している。 遼太郎は「本当のママに怒られる」という、意味不明の発言を繰り返しており、遼太郎が手を振っている方向に、女性の幽霊らしき存在を奏は目撃してしまう。 奏は遼太郎を気味悪く感じ、担当を降りる事を検討していた。
そんな時、兄の悠真から連絡が入り、奏は実家に戻る。 実家で兄の悠真から「『犬鳴村』に行ってから、明菜の様子がおかしい」と聞かされた奏。 弟で小学生の健太(海津陽)は、自由研究を「犬鳴村」の都市伝説にしており、悠真の話に興味を持つが、父親の晃(高嶋政伸)は不快感を示す。 母の彩乃(高島礼子)は、晃の事を恐れているようだった。
奏は、悠真の部屋にいる明菜と会う。 明菜は、紙に犬と思われる不気味な模様を描いており、「わんこがねぇやに、ふたしちゃう」と、不気味なわらべ歌を口ずさんでいた。 明菜がトイレに行く為、部屋を出たタイミングで、悠真は奏に「助けてやってほしい」と頼む。 奏が臨床心理士である事と、幼い頃から見えない存在が見える、特殊な力を持っている事から、悠真は頼りにしていたからだった。
そこへ、健太が悠真の部屋に入ってきた。 健太の報告から、明菜が家の外に出た事を聞いた悠真は、明菜を探すが、近くの鉄塔から明菜は飛び降り、亡くなってしまうのだった・・・
ちょっと期待が大きかった作品でした。
監督は清水崇、Jホラーの第一人者といってもおかしくない存在。「呪怨」シリーズ https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15313585 が大好きですが、近作は「こどもつかい」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14994063 となります。
主演は三吉彩花、「ダンスウィズミー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/08/24/060000 で久しぶりの主演作品でした。
坂東龍汰は「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/11/24/060000 に出演していました。
物語は、ある二人の動画撮影から始まります。 午前二時に電話がかかってくる電話ボックス、そして犬鳴トンネルから犬鳴村を目指してトンネルに入っていきますが、早くもここでただならぬ気配を感じています。 それでも果敢に動画を取ろうとどん欲な明菜に対して、悠真は何か恐ろしいことが起こりそうな予感がしています。
そして彼女がトイレに入ったときに、とうとう恐ろしい大勢の人影が襲い掛かってきます。 そして彼女の身に初めは異変が現れます。
廃村の都市伝説は、「杉沢村」https://anttiorb.hatenablog.com/entry/1738755 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/9304095 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13430011 を何回か作品を記事に挙げています。謎にほとんど終わっていますが、この犬鳴は実際にあった “犬鳴谷村” の設定を取り入れているようですね。 そのままこのダムの底の村とは一致しないといわれていますが、トンネルの存在が不気味ですよね。 映画の中では、この村にたどり着けるある方法があります。 その設定がなかなかでした。
明菜は果敢に動画投稿をしようと潜入したが
明菜の死を受け入れられない悠真
そして奏も病院で不気味な女を見てしまう
そして悠真と健太がトンネルで消えてしまう
そして奏は村に行く方法をつかむ
そして兄と弟に会うのだが