ダンスウィズミー - anttiorbの映画、映像の世界

2019年作品、矢口史靖監督、三吉彩花やしろ優 chay 三浦貴大出演。

鈴木静香（三吉彩花）は、いわゆる勝ち組のＯＬ。　大手企業で勤め、タワーマンションに住み、ブランド品で身を包み、ランチはおしゃれなレストランだけ。　しかもわざと「食べきれない」と言って残すなど、“キラキラOL”　であるために徹底した生活を送っていた。
面倒な仕事を押し付けられても、それが人気のあるエリート社員の村上涼介（三浦貴大）と近づけると分かると、自宅に仕事を持ち帰ってでもやって見せたりする。
そんなある日、休日に姪っ子の面倒を見ることを押し付けられる。　嫌々ながらに引き受けた子守を何とかやり過ごすため、静香は姪っ子を連れてとある遊園地に出かける。
何気なく二人が行ったのが、催眠術のコーナー。　そこにはいかにも怪しげな催眠術師・マーチン上田（宝田明）がいた。　かつてはテレビ番組の人気者だったマーチンも、今は場末の会場で胡散臭い仕事をしていた。　催眠術のことを全く信じていない静香の目の前には、玉ねぎを果物のようにかぶりつく女性・斎藤千絵（やしろ優）の姿があった。
にわかには信じがたいマーチン上田の催眠術だったが、なぜか姪っ子はそれを見て前のめりになる。　姪っ子の願いは、学校の出し物でやるミュージカルで失敗しないこ。でも、静香にとってミュージカルには、小学校の時にクラスの投票でヒロインに選ばれたにもかかわらず、舞台で大失敗してしまったという苦い思い出があるのだった。

姪っ子の本気を見て、それに付き合う静香。　マーチンは「これから音楽を聞いたら踊らずにいられなくなる」という催眠術をかける。　ところが、姪っ子には今一つピンとこないのだった。
翌日、出社した静香は村上に声をかけられ、同じ会議に出席することになる。　周りのOLからは、妬みにも似た視線を向けられる。　村上の助手役として会議を進める静香。そんな中、プレゼンの材料としてとある音楽が鳴り始めたその瞬間、静香は会議室を飛び出して、オフィス内で歌い踊り出してしまう。
音楽が止んだ瞬間、我に返った静香は会社を飛び出す。
あの怪しげなマーチンの催眠術が自分に効いてしまったことを知った静香はマーチンの元へ向かうが、マーチンは既に借金取りから逃げてしまった後なのだった。
そこに、あの玉ねぎをかじっていた千絵が現れ、彼女はフリーターであり、マーチンに雇われた仕込みのサクラとして働いていた。
彼女しかツテがない静香は千絵から離れないまま、二人はとある興信所に向かうことに。　二人を出迎えた興信所の所長・渡辺義雄（ムロツヨシ）は、マーチンの捜索調査をひき受けてくれることになるのだったが・・・

まあ、監督作品なんでクオリティの心配はないですね。

矢口史靖作品は、「サバイバルファミリー」　https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14748297.html　以来になります。

主演は三吉彩花、「グッモーエビアン！」　https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8059980.html　でヒロイン役をしていて、近作では「いぬやしき」　https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15481600.html　で久しぶりに良い役をしていましたね。　今作では可憐に主演でした。

そしてやしろ優、「純平、考え直せ」　https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15694288.html　に出演していましたね。　女優としての存在も初めて感じるみたいな。

さらにchay、映画は初出演でしょうか？

物語は、順調なOL生活を送っていた静香が、ある日寂れた遊園地の一角にあった催眠術の部屋で、ほんとうに掛かってしまうお話です。　それも音楽を効くと勝手に体が踊りだし、周りが一切見えなくなる術。　会議中に、食事中に、どんなところでも踊りだし、歌いだしてしまう。　もちろん医者に行きますが、なかなか深いところまで入り込んでいて、これはかけた人に解いてもらうしかないんですね。　そして千絵と一緒に探し始めます。

今作は、前半は飛ばしますよね。　我を忘れて踊りだす。　そんなところが良いんですが、ドラマシーンになってくるとちょっとテンポダウンするのが惜しいところ。

なかなか面白いキャスティングと、懐かしい曲で、私の世代も楽しめる。　ある意味ロードムービーであり、またある意味ミュージカル、そして最後のオチはなかなか良かったですね。

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