2023年作品、成田洋一監督、福原遥 水上恒司 伊藤健太郎 嶋﨑斗亜 上川周作 小野塚勇人 出口夏希 中嶋朋子 坪倉由幸 松坂慶子出演。
進路をめぐって母親（中嶋朋子）と衝突し家を飛び出した高校生の百合（福原遥）は、近所の防空壕跡地に逃げ込む。 目が覚めると1945年の6月、戦時中の日本にタイムスリップしてしまっていた。 偶然通りかかった彰（水上晃司）に助けられ、百合は軍の指定食堂に連れて行かれる。 そこで出会った人々と共に日々を過ごすなかで、百合は何度も助けてくれる彰に惹かれていく。 しかし、彰は特攻隊員として命懸けで戦地に飛ぶ運命だった。
監督は成田洋一、作品は２作目ということですが、作品は初めて見ました。
百合役は福原遥、「かぐや様は告らせたい ～天才たちの恋愛頭脳戦～ ファイナル」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/08/26/060000 に出演でした。
彰役は水上晃司、岡田健史名義では数作作品があり、近作としては、「死刑にいたる病」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/05/09/060000 です。
原作は汐見夏衛の小説ということで、タイムスリップものですね。 しかし飛んでしまった世界は、日本が本当に苦しんだ終戦前夜でした。 それも特攻隊が飛び立つ地、助けてくれた21歳の若き男も特攻隊員でした。 ほのかな恋心は、やがて大きくなり、彼の飛び立つ日が近づいてきます。
こういうお話は、見ていると悲しみと悔しさが漂ってきますね。 昔は負けた悔しさと思っていましたが、だんだんとそれは、戦争を引き起こす人間の拙さだと感じるようになりました。 この時代に飛ばされてしまった女子高校生は、未来を知っているし、ただただ生き抜いてほしいと懇願しますが。
辛く悲しいお話ですが、事あるごとに、いい悪いではなく伝えて行くお話がこの戦争でしょう。
