anttiorbの映画、映像の世界

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ハウス・ジャック・ビルト

2018年作品、ラース・フォン・トリアー監督、マット・ディロン ブルーノ・ガンツ ユマ・サーマン シオバン・ファロン・ホーガン出演。

1970年代、ワシントン州。建築家を目指すジャック(マット・ディロン)は1つ目の事件を起こす。 自分のバンを運転していたジャックは立ち往生する車と、助けを求める女性(ユマ・サーマン)を見つける。 女性を自分の車に乗せてやるジャックだったが、止まる事なく喋り続ける女性に腹を立てたジャックは、修理工具で女性の顔を思いっきり殴り彼女を殺害する。
自分が持っている大きな冷凍室へ行くジャックはそこへ女性の死体を保管し、彼女の車に戻るとそれを林の奥へと隠すのだった。
そして2つ目の事件、ジャックはランダムに選んだ中年女性(シオバン・ファロン・ホーガン)の家に招き入れられると、彼女の首を絞めて殺害し、胸にナイフを刺しその死体を写真に収める。 彼女の家を掃除して死体をトランクに積み帰ろうとするジャックだったが、血吹雪を掃除忘れたと言う不安にかられ家の中に戻り隅々まで再確認する。
そしてやっと冷凍室に戻ろうとした時、近くの家をパトロールする警察を見つける。 とっさにジャックは女性の死体をトラックから降ろすと庭の中に隠す。 警察はジャックの車へ近づき近くの家で強盗があったので車内を見せるよう言う。 それに快く応じるジャックは警察の職務質問が終わると死体を車に繋げて引きずりながら冷凍室へと運ぶ。 女性を引きずって来た道が血で染まっていたが雨が降り出して証拠が消されて行くのだった。


なんと言っていいのか、残虐性と芸術性が入り組んだお話ですね。
監督はラース・フォン・トリアー、初めて作品を見る監督です。
主演はマット・ディロン、「カポネ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/03/07/060000 が公開されていましたね。
ユマ・サーマンは冒頭だけの出演ですが、「グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/05/08/060000 が近作です。
ブルーノ・ガンツは、今作も遺作の一つですね。「手紙は憶えている」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14535150 は秀作でしたね。


物語は自分の番を運転していたときに、車が故障して助けを求める女性と出逢います。あまり気が進まなかったジャックだが、女性はどんどん迫ってきて仕方がなく車に乗せ送ることになる。 しかし彼女はなしは止まらず、そして彼女を撲殺するジャックだった。 これが一人目の被害者だった。


このジャックは連続殺人鬼という側面が大きいのですが、この死体を冷凍室に運んでいきます。 そしてどんどん死体が増えていくところが不気味であり、それが終盤に謎の形をなしていきます。 結末はこれも幻想的ですが、彼は死んでいたのか? それとも夢の中に引き込まれたのか? ちょっと何かを象徴しているかもしれない作品でした。

 

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