2019年作品、サム・メンデス監督、ジョージ・マッケイ アンドリュー・スコット ディーン=チャールズ・チャップマン ベネディクト・カンバーバッチ出演。
1917年。 サラエボ事件に端を発する第一次世界大戦がはじまって3年。 西部戦線では広大な塹壕線を挟みドイツ軍とイギリス・フランスからなる連合国軍が対峙し、互いに多大な犠牲を伴う悲惨な消耗戦を繰り返していた。
4月6日金曜日。 第8連隊に所属するウィルことウィリアム・スコフィールド(ジョージ・マッケイ)とトム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)は、エリンモア将軍(コリン・ファース)に呼び出され、ある重要な事実を知らされる。
ドイツ軍が退却に見せかけ、マッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)率いるデヴォンシャー連隊、通称「D連隊」を要塞で待ち構えているとのこと。 このままでは1600名のD連隊は全員皆殺し。 その中にはトムの兄、ジョセフもいた。
全ての通信手段を絶たれてしまった今、なんとしてもこの事実をマッケンジー大佐に伝え、翌朝に予定されている戦線突破を止めなくてはならない。 ウィルとトムはこの重要なメッセージをマッケンジー大佐のもとへ届ける任務を命じられた。
D連隊の第2大隊はクロワジルの森に向かって前進しているところだった。 クロワジルの森はエクスートという町の南東2kmにあった。 たどりつくためにはあまりにも危険なノーマンズ・ランドと呼ばれる無人地帯を通らなくてはならない。 一刻の猶予も許されない2人は泥にまみれた塹壕を這い出て、張りめぐらされた鉄条網をかいくぐりドイツ軍が占領する土地を目指したのだった。
目の前に広がるドイツ軍が陣取っていた塹壕へ到着した2人。 銃を構えて慎重に進んだが、情報通りもぬけの殻だと分かり、ホッと胸をなでおろします。 内部は広く、ベッドまで運ばれていた。 わずかな缶詰などの食料を見つけ手を伸ばした瞬間、突如爆弾が爆発。 ドイツ軍は退陣する際にブービートラップを仕掛けていたのだった。
この爆破により生き埋めになりかけたウィルだったが、トムによって助けられる。 平原に出た2人は次に民家を見つける。 偵察してみると人の姿はなく、1頭の牛とまだ飲むことができそうなバケツいっぱいのミルクがあった。 ウィルは水筒にミルクを入れていると、上空では連合国軍とドイツ軍の戦闘機の交戦が勃発。 連合国軍に攻撃されたドイツ軍戦闘機は煙を吐きながらウィルとトムがいる民家へと突っ込んできた…
オスカー作品賞の本命候補だった作品ですね。
監督はサム・メンデス、「007 スペクター」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13697958 が近作ですね。
主演はジョージ・マッケイ、「はじまりへの旅」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14839197 が私の中では近作記事ですが、彼の出演作品はなかなか面白いんですよね。
そしてディーン=チャールズ・チャップマン、「リピーテッド」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13116256 を記事にしています。
物語は、トムが呼ばれ、大事な伝令を届ける命を受けます。 一人ではだめということで、ウィリアムを連れて大佐のところに行きました。 しかしこれは大変な指令でした。 ドイツ軍が撤退したということで、連合軍が一気に総攻撃を仕掛ける直前にある情報が入り、その総攻撃を止めるという指令。 撤退地区を通り抜けるんですが、まだまだ危険地域、しかし前線部隊にはトムの兄がいて、彼は兄を死なせたくない、そのためにこの任務を遂行しようとしますが、軽く同行を引き受けたウィリアムは大きな不安と、プレッシャーの中行動を開始しますが。
今作はワンカットで撮りきるというのが大きな話題になりました。 だから見ている側も緊張感が漂います。 もちろん完全ワンカットではありませんが、移動しているシーンは、なかなかの迫力ですし、中盤トムに起こる大きな事象のシーンは、見せ場ですし、夜に危険地域を滑走するウィリアムのシーンの迫力もすごいんですよね。
見るべき作品、見るべき撮影ですね。
エリンモア将軍に呼びだされ
二人は前線に伝令を伝える役目を担う
ドイツ軍は撤退した後
それでも慎重に行動するが
途中、ブービートラップも
そしてある民家の廃屋が