anttiorbの映画、映像の世界

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はじまりへの旅

2016年作品、マット・ロス監督、ヴィゴ・モーテンセン主演。

森の中、一匹の牡鹿が歩いている。 それをじっと見つめている目があった。 そして鹿に組み付き一気に狩る。 少年はボゥドヴァン(ジョージ・マッケイ)といい、それを見ていた父・ベン(ヴィゴ・モーテンセン)から一人前の大人として褒められるのだった。
現代社会に触れることなく、アメリカ北西部の森深くに暮らすキャッシュ一家。 父親ベンは、自分の全てを6人の子供たちの教育に注ぎ、厳格に育てている。 そんな父仕込みの訓練と教育で子供たちの体力はアスリート並み。 みな6ヶ国語を自在に操ることができる。
長男ボゥドヴァンの下には、キーラー(サマンサ・アイラー)とヴェスパー(アナリス・バッソ)の双子姉妹で、次男にレリアン(ニコラス・ハミルトン)は三女にサージ(シュリー・クルックス)は、そして末っ子にナイ(チャーリー・ショットウェル)がいた。 しかし彼らには母親の姿が無い。 母のレスリー(トリン・ミラー)は病気で、入院をしているのだった。
彼らはナイフ1本で生き残る術まで身につけていた。 子供たちにとって大森林での生活は毎日が冒険で、そこはまさにキャッシュ家の理想の楽園だった。 しかし生活すべてを自給自足ですることはできない。 たまに、自家用の大型バスで街に繰り出すのだが、今回は長男のボゥドヴァンと一緒に、手作りの工芸品を収め、前回の売上金を回収し、そして溜まっていた郵便物も持ってくるのだった。
実は、父に内緒でボゥドヴァンは大学受験をしていた。 そして有名大学に彼はすべて合格したという通知を父に内緒で受け取っていた。 
しかし、ベンはそこで、妹のハーパー(キャスリン・ハーン)から妻の死を知らされる。そして電話を替わった義父のジャック(フランク・ランジェラ)は、激しい口調で、葬儀はこちらで、キリスト教形式で行うと言う。 しかしベンは、レスリー仏教徒で火葬をしてほしいと言っていたと言うが、出席することも許さないと言われてしまう。
すぐに義母のアビゲイル(アン・ダウド)が電話を替わり、彼女が自殺だったこと、彼女はベンに孫たちと一緒に葬儀に来てほしいことを言ってくれるが。
そしてベンは葬儀への参列をしないことにし、子どもたちにそう伝えた。 しかし、ベンは葬儀を台無しにしてやろうと決意し、子どもたちを連れ車での旅に出るのだった…

この作品は、私が思い描いていた印象と全く違いました。 それは劇場で流れる彼らのシーンを題材にした鑑賞マナー映像のためです(^^)
監督はマット・ロス、基本俳優で、監督作品は2本目、日本では初公開です。 俳優としては 「アメリカン・サイコ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14006566.html にクレジットがありますが。
主演はヴィゴ・モーテンセン、「危険なメソッド」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13035310.html ではフロイト役を、「デイライト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6158021.html ではロイという自信家を演じていました。
子供たちはあまり見た事が無いですが、長男役のジョージ・マッケイは 「パレードへようこそ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13678804.html に主演で好演していました。
物語は意外にシビアな作品でした。 なぜ母が不在なのか? という疑問を最初に感じるんですが、それがこの作品の大きな分岐点になって行きます。 この人里離れた森林での生活は、もともと夫婦が決めたこと。 ただ、おそらく父親のベンの考えを母のレスリーが信頼において認めたという事なんでしょうね。
しかし、義父や親戚は猛反対をしたことでしょうし、後にレスリー双極性障害によって入院することになり、義父のジャックの怒りはどうしようもない状態になっていたことが感じられます。 ここにフランク・ランジェラが起用されていましたが、ベストな選択だったのでは。
大自然の中でたった一人で生きて行ける術を教え込み、さらに驚異的な頭脳も養われていく6人、しかし一生この未開の地で家族だけで生きて行くのか? 子供たちはいつかは社会に出て行くのでは?
そんな大きな分岐点だったのが、母の自死だったのは大変悲しい出来事なのかもしれませんね。
でもこの作品は一応ハッピーエンド、一番いい選択をした家族の姿にホッとする物語でした。

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毎日がサバイバル

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大森林の中勉強も音楽も教える

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しかし妻のレスリーの死を知り

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葬儀会場に向かう家族

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妹のところに寄るが、ギクシャク

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さらに・・・

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