anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

マリッジ・ストーリー 


女優のニコール(スカーレット・ヨハンソン)と夫で映画や舞台の監督を務めるチャーリー(アダム・ドライバー)は、ヘンリー(アジー・ロバートソン)という子宝にも恵まれ、幸せな結婚生活を送っていた。
チャーリーの劇団は、結婚当初は無名だったが、女優としてある程度キャリアのあったニコールの加入も後押しし、徐々に知名度が高まり、ついにはブロードウェイに進出するまでになる。
しかし、そんな夫の劇団の成功に比例して、ニコールは自分が主体性を喪失し、夫の劇団に従属する存在になっているような感覚を味わうようになる。 お互いに愛し合っていた2人だが、些細な不満が積み重なり、ついには離婚調停が始まってしまうのだった。
当初、2人はお互いに歩み寄る姿勢を見せていたが、ニコールが敏腕弁護士のノーラ(ローラ・ダーン)を招き入れたことで状況は一変し、2人の離婚調停は泥沼化の様相を呈していく。
お互いが何も決められず、感情的になってしまう一方で、外部委託された弁護士たちが議論を進め、淡々と2人の関係を解体していく・・・
 
なかなか重苦しい夫婦のお話でした。
監督はノア・バームバック、「フランシス・ハ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12891745 は好きな作品でした。 もう一作監督作品 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14816107 を記事にしています。
主演は妻役でスカーレット・ヨハンソン、もう彼女といえばウィドウ役があまりにも有名ですが、いよいよ来年単独作品が公開されます。 近作としては、マーベル以外では「ゴースト・イン・ザ・シェル」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14853153 でしょうか。
夫役はアダム・ドライバー、公開中のあの作品で主要キャラですが、「ブラック・クランズマン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15923372 が近作となります。
 
物語は女優と舞台監督の夫婦のお話です。 忙しい中上手くやっているという二人で、お互いに尊重しあっている印象でしたが、やはりあることをきっかけに今までくすぶっていた夫婦間の隙間に風が入っていきます。
ブロードウェイに進出することになった劇団、一方のニコールは今まで没頭して来た劇団から離れ、離れた地でのドラマの仕事が入りました。 ヘンリーを連れて別居となるんですが、ここでお互いの気持ちがどんどん離れていきます。
そしてとうとう離婚という流れになって行きますが、初めは弁護士を入れない方向で離婚する方向でしたが、彼女がノーラを入れて、泥沼の離婚劇に発展して行きます。
 
今作は、お互いの夢を追いかけ、そこに加速度がつくと、こうなってしまうんだなあというお話に見えました。 どこかで一歩お互いを思いやる事ができれば、そんな気持ちを感じますが、なかなかそうは行かないんでしょうね。
地味な役柄を派手な活躍の二人が演じる、「アベンジャーズ」と「スター・ウォーズ」の競演というのも面白いんですが(^^)
 

f:id:anttiorb:20191219210954j:plain

親子3人、順調に見えたが

 

f:id:anttiorb:20191219211009j:plain

二人は決して憎みあってはいなかったが

 

f:id:anttiorb:20191219211043j:plain

いつしか隙間風が

 

f:id:anttiorb:20191219211049j:plain

お互いの間に

 

f:id:anttiorb:20191219211058j:plain

そして離婚を決断

 

f:id:anttiorb:20191219211106j:plain