anttiorbの映画、映像の世界

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フランシス・ハ


フランシス(グレタ・ガーウィグ)は、親友のソフィ(ミッキー・サムナー)とルームシェアをしている。 フランシスは、ニューヨーク市ブルックリンで、モダンダンサーとして大舞台に立つことを夢見ているがなかなか芽が出ない27歳、たしかにダンサーとして気を引く感じではない。 でも彼女は、なんとかダンサーとして成功したい気持ちを捨てることはできないのだった。
ある日、フランシスは、付き合っている男から、一緒に住まないかと誘われる。 しかし彼女は、ソフィを一人にはできないと言い、彼と別れることになる。 それだけソフィのことが好きだったのだった。
しかしソフィは、ある日フランシスに別の場所で他の友人と同居をはじめたいと言い出した。 ダメなら言って欲しいというが、ソフィの希望を結局彼女は了承してしまう。
たった一人で済むことになったフランシスは、心にぽっかりと穴が開いた感じとなる。 そんな時、この前一緒に飲んだレヴ(アダム・ドライバー )に、部屋が空くからという話を貰う。 さっそく何気にレヴに会いに行くと、そこにはもう一人、ベンジー(マイケル・ゼゲン)という同居人がいた。
男性だが、マイペースな二人が気に入り、寂しかったこともあり、彼女は、3人の生活をすることを決める。 でもここの家賃は4000ドル、3人で分けても彼女の給料では、ちょっと辛い。
まだプロのダンサーになっていない、フランシスだが、なんとかクリスマス公演に出れば、収入が入る。 それまで節約をしなければ、彼女はベンジーからの映画の誘いも断り、しのごうとするが、結局クリスマス公演のメンバーから漏れてしまい、収入の道が絶たれる。
気分転換に、彼女は実家に帰り、束の間の休息を心身ともにとるのだが、彼女は夢を諦めきれず、ついつい見栄を張って、強がりを言ったり、嘘をついてしまう。 はたして彼女はダンサーになる道を叶えられるのだろうか?…

ノア・バームバック監督作品は初めてでした。また主演のグレタ・ガーウィグも、あまり馴染の無い女優さんでした。
プロのダンサーを目指しているフランシス、でも初めのダンスシーンから、?という感じが漂うとともに、レズビアンではないにしろ、人生他人に依存しているが、プライドだけはある、痛い人間像がうかがえますね。
確かにダンサーの夢を持ったならば、限界まで挑戦したい気持ちはわかりますが、もう彼女の適正は別のところにあるんですね。 でも彼女は大学時代にそちらではなく、ダンサーに決めてしまうんですね。しかし彼女ももう27歳、後がだんだんなくなっているんですね
そしてルームシェアをしている親友が離れて行き、彼女はどんどん不安定になっていきます。
行動も行き当たりばったりになり、このままでは…
なかなかイラつく主人公ですが、ある意味成長譚なんですね。 ハッピーエンドになるかどうかちょっとやきもきする作品でした。(G)

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フランシスとソフィの喧嘩ごっこ

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モダンダンサーを目指すフランシス

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ある日ソフィが出て行ってしまい

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レヴとベンジーとのシェアを始める

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しかしダンサーへの道が遠のいて行く

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