anttiorbの映画、映像の世界

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こわれゆく女

1974年作品、ジョン・カサヴェテス監督、ジーナ・ローランズ ピーター・フォーク マシュー・カッセル マシュー・ラボート出演。

土木作業の現場監督ニック(ピーター・フォーク)とその妻メイベル(ジーナ・ローランズ)。 メイベルは家族や友人に対する強い愛情の念をコントロールできない性格だ。 ある日、夫婦2人だけで過ごす予定の夜に、突発的な事故でニックが帰宅できなくなったことをきっかけに、メイベルの奇行が目立ち始める。

友人に忠告されても、妻の精神異常を認めないニックだったが、自分の愛情がメイベルに伝わらないことに苛立ち、彼女を精神病院に入院させる。 半年後、多くの友人や親族を招き、メイベルの退院を迎えようとしたニックだった。

監督はジョン・カサヴェテス、「グロリア」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15232998 を記事にしています。
メイベル役はジーナ・ローランズ、夫である監督と、上記作品も撮っていました。 俳優、監督一家で息子のニックの出演作も、監督作も見ています、
ニック役はピーター・フォーク、「NEXT -ネクスト-」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/5902325 を記事にしていますが、日本ではやっぱりあの作品のあのキャラのイメージが強く、今作では病気の妻に対する愛と、苛立ちが似合わない感じさえしました。

精神を病んだ妻、そして3人の子供たち、そして仕事は現場作業ということで、何重にも精神的に強いられる環境の夫でしたね。 うちの妻も生前鬱を患っていて、その数年間はきつかったのを思い出しましたが、今作中のメイベルは攻撃的になるのがちょっと怖いですね。 感情のコントロールが効かない病ということですが、後半退院してきた時に彼女が漏らす、病院での治療は彼女にとって耐え難い拷問に感じたことでしょうし、現代でもこういう強引な治療は残っているのか、薄寒くなりました。