anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

とべない風船

2023年作品、宮川博至監督、東出昌大 三浦透子 小林薫 浅田美代子 原日出子 堀部圭亮 笠原秀幸 有香 中川晴樹 柿辰丸 根矢涼香 遠山雄 なかむらさち出演。

瀬戸内海のとある島。漁師の憲二(東出昌大)は数年前に起きた豪雨災害で妻の幸(なかむらさち)と息子のコウタを亡くして以来、周囲の人々との関わりを最小限にして暮らしていた。 そんなある日、島に凛子(三浦透子)やってくる。 凛子はかつて別の場所で教師をしていたが、うつを患って退職し、その後に就いた派遣の仕事も契約が切れたため、島に住む同じく元教師の父・繁三(小林薫)のもとでしばらく休むことにしたのだった。

到着した日の夜、繁三の家に無言で魚を届ける憲二の姿に凛子は面食らう。 日々は過ぎ、凛子は憲二の漁師仲間の潤(笠原秀幸)、鉄平(中川晴樹)、デク(遠山雄)、漁協組合長(宮坂悟)ら島の人々と顔馴染みになり、居酒屋女将のマキ(浅田美代子)からは島で闘病生活を送っていた母・さわ(原日出子)の晩年の様子を聞かされる。 そこには凛子が知らなかった両親の姿があった。

そんな中、島の小学生・咲(有香)が行方不明になる。 村をあげての捜索活動が始まった矢先、咲を発見したのは憲二だった。 母親の涼香(根矢涼香)をはじめ人々が憲二に感謝を述べる中、幸の父・中村(堀部圭亮)だけは憲二が娘と孫を死なせたと責め、島を出ていくように告げる。 島の生活に心身を癒されていく一方、憲二の過去を知って胸を痛める凛子。憲二も凛子や繁三、潤らと触れ合ううちに、少しずつ心を開くようになるが……。

監督は宮川博至、初の長編作品のようですね。
主演は東出昌大、「コーポ・ア・コーポ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/11/25/060000 に出演でした。
三浦透子は、「山女」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/01/27/060000 に出演でした。

監督は広島県出身で、広島を襲った平成30年7月豪雨による土砂災害がベースにあるというこの作品でした。 冒頭で、妻と息子がこの豪雨災害で命を失ったシーンがありますが、まだこの時点ではそれの意味がわからない感じで、それがだんだん明かされてくると、憲二の抱えている大きなトラウマがわかってきて、グッとくる感じですね。
プライベートではつまづいた東出君ですが、俳優としてはやはり存在感があり、いい味を出しますね。 メキメキ評価の高くなってきている三浦透子との組み合わせも良かったと思います。