anttiorbの映画、映像の世界

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ONODA 一万夜を越えて

2021年作品、アルチュール・アラリ監督、遠藤雄弥 津田寛治 仲野太賀 イッセー尾形出演。

1944年、フィリピン・ルバング島陸軍中野学校二俣分校で秘密戦の特殊訓練を受けていた小野田寛郎(遠藤雄弥)は、劣勢のなか、援軍部隊が戻るまでゲリラ戦を指揮するようにと命ぜられる。 「君たちには、死ぬ権利はない」出発前、教官(イッセー尾形)から言い渡された最重要任務は、何が起きても必ず生き延びることであり、玉砕は決して許されなかった。 ところが、ルバング島のジャングルの中では、食料もままならず、仲間たちは飢えや病気で次々と倒れていく。 それでも、小野田は生きるために、あらゆる手段で飢えと戦い、雨風を凌ぎ、必ず援軍が来ると信じて仲間を鼓舞し続けるのだった……。


これは見たかった作品ですね。
監督はアルチュール・アラリ、フランス人監督ですが、作品を見たのは初めてでした。
主演の小野田役で若い頃を遠藤雄弥、「空母いぶき」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15966810 に出演していました。
後年の役を津田寛治、「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/19/060000 に出演していましたね。
そして仲野大賀、「あの頃。」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/03/02/060000 に出演していましたね。

物語は、終戦が近くなり、日本はどんどん劣勢になっていました。 特殊訓練を受ける陸軍中野学校二俣分校の小野田寛郎は、谷口教官から玉砕は禁止され、そんなことがあっても生き残るという教育を受けます。 そして彼が派遣されたのがフィリピンのルバング島でした。 しかし指揮権のなかった小野田は、なかなか自分が受けていた訓練を明かすことはできず、戦況はどんどん悪化、隊員はもう戦う気力も奪われつつありました。
周りの部隊がどんどん駆逐され、とうとう少ない人数しか残らなくなり、世の中は終戦を迎えていましたが、小野田を筆頭に情報が入らなかった四人はただひたすら生き延び、そして日本軍御反撃を期待してジャングルで生活を続けていました。

小野田少尉が発見されたときは、日本で大きな話題になりましたね。 2年前に横井庄一が発見されましたが、佇まいが小野田元少尉が違った印象だったことが、子供心に覚えています。 その後戦後の日本に失望して、ブラジルに渡ったことは伝え聞いていましたが、今作は彼がどうやって約30年ジャングルで生きていたのか? それがしっかりと描かれた、秀作だったと思います。 できれば帰還後の第2の人生にも触れてほしかった気がしました。


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特殊訓練を受ける

 

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そしてルバング島

 

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少ない部下と

 

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終戦後も戦い続ける

 

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しかしたった一人に

 

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そしてこの青年と出会い

 

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訓練時の上官に会い

 

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