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めぐみへの誓い

2021年作品、野伏翔監督、菜月 原田大二郎 石村とも子 大鶴義丹出演。

1977年11月15日、新潟の学校に通う13歳の横田めぐみ坂上梨々愛)が、バドミントン部の練習の帰り道に忽然と姿を消す。 めぐみは拉致工作員の手により船底に閉じ込められ、助けを求めて泣き叫び、壁をかきむしって爪を剥がしてしまう。 北朝鮮に着いた彼女は、朝鮮語を覚えたら日本に帰すとの工作員の言葉を信じ勉強に励むが、18歳になりその約束が嘘であることがわかり、日本に帰れないと知った彼女(菜月)の精神は破綻していった。

1970年代、日本各地で行方不明事件が多発。 工作員のリーダー、シンガンシュン(大鶴義丹)は様々な手を使い日本の若者を騙し北朝鮮に拉致していた。 工作員たちにとって、スパイを防止する法律のない日本は楽な仕事場だった。 1歳と3歳の幼子を残し拉致された22歳の田口八重子安座間美優)は、若い工作員キムヒョンヒ(小林麗菜)の日本人化教育係に。 二人は次第に姉妹のように心を通わせていくが、キムヒョンヒはその後大韓航空機爆破の実行犯となる。

日本ではめぐみの両親(原田大二郎、石村とも子)が支援者たちと共に必死の署名活動を続けていた。 平壌の915病院の精神病棟にいるめぐみは、ある夜、両親が自分を助けに来る夢を見る。 強制収容所でめぐみとその両親、そして多くの囚人たちは、暴動を起こして脱走を図る。 吹雪と火の粉が舞う中、警備隊の銃弾になぎ倒されてもめぐみと囚人たちは母・早紀江と父・滋の励ましに何度でも立ち上がり、日本を目指してひたすら歩き続け……。

めぐみはこの夢を見てから、いつの日か必ず、との思いを胸に、この国で生き抜く新たな決意をする。


これは辛い作品でした。
監督は野伏翔、初めて作品を見る監督でした。
成人のめぐみ役は菜月、「呪怨 白い老女」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/1162146 で主人公の子供時代を演じていました。
父親役は原田大二郎、「IZO」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/08/18/180000 を記事にしています。
母親役は石村とも子、監督主催の劇団メンバーの方のようですね。


物語は事実に沿って展開していきます。 1977年、当時中学生だった横田めぐみさんは、二人組の男に拉致されます。 そして乗せられた船で北朝鮮に運ばれます。 途中目を覚さないので、重体だと思われ、海に捨てられそうになった時に息を吹き返します。 北についた彼女は、日朝友好のために選ばれた、そして朝鮮語を話せるようになったら日朝友好の特使となり日本に帰れると言いくるめられます。
しかしシンガンシュンは、こういった拉致誘拐を繰り返していて、反抗的な人間は入院させたり、収容所送りにしていました。
一方、日本の両親は、行方がわからない娘の消息を必死にたどっていましたが、警察は全く手がかりがなく、ただ時間ばかりが経っていきます。


今作は横田夫妻が主人公となり、めぐみさんが今も生きているという前提の再現ドラマのような体裁をしています。 本当に生きていてほしい、北朝鮮の死亡という報告は疑わしい、日本人としてそう感じます。


今から10年くらい前に、当時バリバリだったやしきたかじんの番組に横田さんが出演していました。 出演者全員が号泣するという被害者家族の辛さが説説と語らえていたのを覚えています。

横田滋さんはお亡くなりになってしまいましたが、日本政府は政権が変わっても、誰が総理大臣になろうとも、早く拉致被害者奪還を成し遂げてほしいです。


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街頭に立ち訴える夫妻

 

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明るい子だっためぐみさん

 

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しかし工作員が潜入

 

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北に拉致される

 

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田口さんも幼い子供と引き離され

 

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彼女の教育係にされる

 

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工作員の二人

 

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