anttiorbの映画、映像の世界

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出国 造られた工作員

2018年作品、ノ・ギュヨプ監督、イ・ボムス ヨン・ウジン パク・ヒョクォン イ・ジョンヒョク出演。

経済学者のオ・ヨンミン(イ・ボムス)は、過去の行動によって韓国に戻ることが出来ず、亡命先の西ドイツでも評価されない日々を嘆きながら過ごしていた。 そんな中、ある人物から北朝鮮で大学教授として働かないかとの勧誘を受ける。 自分の経済論が日の目を見れば、今よりも良い暮らしができるかもしれないと、妻ウンスク(パク・チュミ)の反対を押し切って北朝鮮へ向かうヨンミン。 だが、そこで待っていたのは、大学教授の仕事ではなく、工作員としての苛酷な訓練だった。
そしてついに工作員としての指令を受け、家族と共に再び西ドイツへ向かう事に。 空港で見張りを振り切って逃亡を試みたものの、妻と娘が北朝鮮工作員によって人質に取られてしまう。 家族を助けるため、必死に奔走するヨンミン。 そんな彼を泳がせ、北朝鮮のスパイを捕まえるために利用しようとする各国の情報局。 誰も信じられない状況の中、ヨンミンは家族を取り戻せるのか……

北と南のドラマなんですが、舞台はドイツでした。
監督はノ・ギュヨプ、作品を見るのは初めてです。
妻のウンスク役はパク・チュミ、「ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15015909.html に出演していました。
 
物語は、なかなか日の目を見なかった韓国の経済学者のお話です。 本国で失敗した彼は西ドイツに亡命、しかしここでもなかなか認められず、貧しい生活を送っていました。 そこである人物に遭い、北では君の事が認められるといわれるんですね。
しかしそれは甘い罠でした。スパイとして鍛えられ、西ドイツに送り返されますが、ここで、賭けに出ます。 家族共々自分はスパイだと明かし確保してもらうことにしましたが、ギリギリで次女が捕まってしまい、母と次女、そして長女とヨンミンと別れ別れにされてしまうんですね。
そこからもう一回家族で暮す為に彼の苦闘が始まります。
 
今作は、東西冷戦構造の中のお話です。 同じように二つに分かれたドイツと朝鮮、しかしソ連崩壊からベルリンの壁が壊され、ドイツは統一されましたが、複雑に絡んだ朝鮮半島はそうは行きませんでした。
この作品を見ると、やはり統一できない理由を考えさせられますね。 ドイツは国家体制こそ違いますが、政府があり、独裁者を排除した二つの国家だったこと、しかし朝鮮は独裁者の国家に分裂したのが悲劇でしたね。
北は金王国に、南は軍事独裁国家に、いまの韓国は一応民主仕儀国家の体裁を取っていますが、実態はあまり昔と変わっていませんよね。 “恨” の国民感情が変わらない限り、なかなか統一に向かうことはないでしょう。

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家族で脱出しようとしたが

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長女と二人きりになってしまう

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北のドイツでの責任者

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そして家族でもう一度暮す為に

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そして、ある策を考え実行するが

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韓国側の友人

 

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