2009年作品、三宅隆太監督、南明菜主演。
いよいよ呪怨シリーズ最後の作品です。 DVD発売は白い老女が先ですが、わかりやすくみるなら黒い少女から見た方がいいですね。 自分は意識しないで見てみました。
監督はJホラーでは結構名をあげている三宅隆太。 宇多丸のウィークエンドシャッフルでは「ブルボン三宅」でおなじみです。
三宅監督ではやはり結構独自色が出ていますね。 ここまで見てきて呪いの発生場所にやはり 「家」 が大きな役割を持っているなぁと感じます。
そこに住んでいる家族が、強い恨みだったり、呪いだったり、強烈な情で殺された故に発生する呪怨がすべてのもとになっている感じがします。
今回いわゆる伽耶子の役を老女の磯野ハル(星野晶子)が演じていますが、人を殺すほどの力はありません。 ではだれが次々と殺していくのか? 今回は人間です。それが大きく一連の呪怨シリーズと異なる点ですね。 もちろん呪いの念に支配されているからなんですが、ラストの篤(ムロツヨシ)の殺人シーンはちょっと久しぶりに顔を顰めました。
また俊雄も特別出演をしています。
主演は南明菜ですが霊能がある彼女は、この作品では珍しく生存しますし、幼少期の心の傷こそありますが、結構いい感じで生き残ります。 時間軸としては3つあり黒い少女から見ているとその辺が少しピンと来るまで、ちょっと繋げづらいかもしれません。
60分の尺なのでこれ以上は入らないとは思いますが、三宅監督はもう少しいろいろやりたかったのではと思わせる長さかなという感じです。 黒い少女の加護亜依の使い方と、白い老女のアッキーナの使い方が役柄とは別に対照的で、アッキーナの方が生きている感じがします。 呪怨は新作が出るまで少しお休みですね。

ちょっとした能力を持つあかね

未来の姿が

しかし新たな恐怖が

恐ろしい老女
