anttiorbの映画、映像の世界

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大コメ騒動

2021年作品、本木克英監督、井上真央 三浦貴大 夏木マリ 立川志の輔出演。

17歳で漁師の利夫(三浦貴大)のもとへ嫁いできた松浦いと(井上真央)は、今や3人の子を持つおかかであり、米俵を浜へと担ぎ運ぶ女仲仕として働いている。 この小さな漁師町では、おかかたちは家事に育児、そしてそれぞれの仕事をしながら、夫のために毎日一升のコメを詰めた弁当を作り、漁へと送り出している。

しかしコメの価格が高騰。頭を悩ませたおかかたちは、リーダー的存在の清んさのおばば(室井滋)とともにコメの積み出し阻止を試みるも失敗。 地元の新聞がその騒動を「細民海岸に喧噪す」と報じ、それを見た大阪の新聞社は陳情するおかかたちの様子を「女一揆」と大きく書き立て、騒動は全国へと広まっていった。

ある事故により我慢の限界に達したおかかたちは、さらなる行動に出る。


これも実話ベースの作品で、富山県で元旦から先行公開されたようです。
監督は本木克英、「居眠り磐音」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15962983 以来の公開作品です。
主演は井上真央、映画ではありませんが、「少年寅次郎」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/02/04/180000 での母親役は見事でしたね。 泣かされました。
室井滋は、「デイアンドナイト」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15881534 に出演していました。


物語は1913年、日本はロシアと緊張状態が続いていて、日露戦争前夜でした。 そのため、北の方に食料を運ぶため、この漁師町では、夏は出稼ぎ位にいく夫の留守を守るのは、妻の役目でした。 そしてその米俵を大型船に乗せるために海岸につけた小舟に運ぶ作業を女たちが日銭を稼ぐ方法でした。 その金で米所の美味しい米を買って家計を支えていました。
いとは小さい頃からずっと勉強ができ、ここでは珍しく読み書きができました。 そのため新聞を読んで、周りの女性たちに今はどうなっているかを教えたりしていました。しかし兵隊にコメを送ると言うことで、どんどん米の値段が上昇していきます。 とうとう米が買えなくなっていく家まで出てきます。
そこで立ち上がったのは清んさのおばばと呼ばれてある意味恐れられている年増の女でした。 彼女には女たちは誰も歯向かえないリーダーでしたが、こう言うことに対しては彼女の声がみんなを団結していきます。 そして米騒動に発展していきますが、それに大阪の新聞社が目をつけ、若い記者がやってきます。


今作は、コメ不足で、悲劇がどんどん起こっていく窮状を女たちが立ち上がり、大事な自分達のコメを死守していく物語ですね。 この富山の事件をいろんな新聞が取り上げ、とうとう富山県は米の価格を引き下げていきますが、シベリア出兵のための米不足と関係があると言われており、こと富山だけの問題ではなく、全国に広がっていくんですね。
日本人には米がいかに大事だったのか? やはり米はなくてはなりません。


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夫が出稼ぎに行き義母と二人の子供たちを養ういと

 

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しかしコメの値段が上がることを知り

 

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抗議に行き

 

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そしてコメを死守しようとする

 

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米屋は悪者になり

 

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清んさのおばばは捕まり

 

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新聞記者がやって来る

 

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