anttiorbの映画、映像の世界

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デイアンドナイト

2019年作品、藤井道人監督、阿部進之介 安藤政信 清原果耶 小西真奈美出演。

海岸沿いに風車が並ぶ地方の街に、明石幸次(阿部進之介)が帰ってくる。 実家の塀には汚い罵りの言葉が書かれている。 父親の和幸(渡辺浩之)が大手企業の不正を内部告発し、その数日後に自殺したのだ。
母の京子(室井滋)は怯えながら家にこもっていた。 幸次は全く状況がわからなかったが、父親が遺した負債のために金策に走ることになる。 そこに、香典を持ってきた男の姿を見ると、母は急に逆上する。
その男は、三宅良平(田中哲司)といい、大手の取引先の担当者だった。 母が言うにはこの男が父を殺したと思っている。 かえって迷惑を受けているのはこっちだと三宅は幸次に言い、何にも知らないんだなと言い捨てて去っていく。 そして幸次は、死の真相を探る。
その日の夜、父の会社に行ってみると一人の男が現れた。 彼は、なにかあったら自分に連絡をしてくれといそんな幸次のもとに、児童養護施設・風車の家のオーナーを務める北村(安藤政信)が現れ、自らの仕事に招き入れる。 
施設で働き始めた幸次は、17歳の少女・奈々(清原果耶)と出会う。 物心つく前から施設で暮らし、両親の愛情を知らずに育った奈々は、なぜか幸次には心を開く。幸次もまた、過酷な毎日のなかで、奈々と過ごす時間に安らぎを感じるようになる。ある夜、北村は廃工場に幸次を呼び出し、黙って自分たちに付いてくるよう促す。北村の仲間たちと車で夜の街へと出掛けると、北村たちはそこで盗みを働き出す。驚きを隠せない幸次に、北村は仲間たちと犯罪集団を率いていることを打ち明ける。北村は父親同然に孤児たちを養う一方、盗難車の違法販売、水商売の元締めなど、子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わないという道徳観を持っていた。
幸次はそんな北村に魅せられていき、復讐心に駆られるまま、次第に善悪の境を見失っていく…

この作品は良かったです!
監督は藤井道人、「オー!ファーザー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12120614.html を記事にしています。
主演は阿部進之介、「小川町セレナーデ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13933682.html を記事にしていますね。 今作は企画、原案なんですね。
そして安藤政信、「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14518386.html を記事にしていますが、今作も重要な役、そしていたたまれない役でした。
そしてもう一人、清原果耶。彼女は言い女優になりつつありますね。 もっともっと大きな役が来るでしょう。 映画ではありませんが、「宇宙を駆けるよだか」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%B1%A7%C3%E8%A4%F2%B6%EE%A4%B1%A4%EB%A4%E8%A4%C0%A4%AB というNetflixドラマが秀作でした。

物語は、父が自殺したことにより、郷里に帰ってきた明石幸次を取り巻くドラマです。しかし家の塀には罵りの言葉が書かれている、尋常じゃない状態でした。 事情が全くわからない幸次、彼は父親と折り合いが悪く帰ってきたのも久しぶりでした。
そしてだんだんと状況がわかってくると、まずは日々の生活、そして従業員に払っていない賃金、退職金の為、北村を頼っていきます。 父も彼との係わり合いがあったようで、彼の経営する児童施設で働き始めます。
しかしその実態は凄まじいものでした。

今作は、先日見た「七つの会議」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15863887.html で取り上げられたりコール、不正問題も含んでいます。 声を上げたのは地方の下請け、幸次の父だったようですが、逆に潰され、裏切られていくんですね。
そしてもうひとつのドラマが北村であり、奈々なんですね。 二つの出口の見えないドラマがなんとも言いようもない方向に進んでいってしまう。 深くて、人間の、いまの社会のどうしようも出来ない矛盾をはらんだ秀作でした。
今年、早くも凄い作品を見てしまった感のある作品です。

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父の死で帰って来た公次

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香典を持ってきた三宅

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阻止して北村の施設に行き

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奈々と出会うが

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夜の仕事を知る

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