2020年作品、河瀬直美監督、永作博美 井浦新 蒔田彩珠 浅田美代子出演。
都会のタワーマンションに暮らす栗原清和(井浦新)と佐都子(永作博美)夫妻には、幼稚園に通う一人息子・朝斗(佐藤令旺)がいる。 来年から小学生になる朝斗のため、今朝はバスではなく親子三人で歩いて登園するのだった。 日中佐都子が家に一人でいると無言電話がかかってきた。 その電話を切ったあと、しばらくして再びかかってきた電話は朝斗の幼稚園からで、朝斗がお友だちのそら君を遊具から突き落としてケガをさせたというのだった。
佐都子は幼稚園で先生方に話を聞くが、朝斗本人はやってないと言う。 帰宅後、佐都子がそら君ママに電話をすると早速相手は治療費や謝罪を求めてきた。 朝斗を信じたい佐都子が戸惑っていると相手は怒って電話を切ってしまった。
翌日マンションのロビーで佐都子はそら君ママに無視され、謝ってしまった方がいいのかと悩む。 夫の清和は憔悴した佐都子を心配し、たいしたことないよと励ますのだった。
かつて2人は中々子供ができず、2人揃って病院で検査をした。清和が無精子症であることが判明し、子供を欲しがっていた夫の気持ちを思い佐都子は涙ぐむ。 やがて清和は、佐都子を母親にしてあげられないことを気にして離婚を切り出すが、佐都子にその選択肢はなかった。 2人は顕微授精を試みるため、毎月休みを合わせて北海道まで通うことにした。
あるとき、大雪のため飛行機が欠航になり、佐都子は「もうやめよう」と言った。 不妊治療に疲れ、もっと早くにやめればよかったと泣く清和に佐都子は、「ふたりで一緒に生きていこう」と答えるのだった。 そんな時、2人でテレビをみていると、たまたま子供に恵まれない夫婦のドキュメンタリー番組が放送されていた。 その番組では養子縁組について紹介していて、清和はそれをじっと見る。
後日、家のパソコンの検索履歴から、清和が養子について調べていることを知った佐都子は思い切って本人に聞いてみた。 清和は、「執着しているわけじゃないし佐都子のためというわけでもない。 ただ、この家には親になれる人がいて、親を必要としている子供のために行動を起こしてもいいじゃないかと思っている」と言いきるのだった。
2人はテレビで紹介されていた団体「ベビーバトン」の説明会にやってきた。 代表の浅見(浅田美代子)はやさしく落ち着いた声音で、結婚して3年以上経っていること、どちらかは育児に専念すること、名前は決められるが性別は選べないなど条件を説明してくれる。 そして最も大切な約束は、その子供本人が理解できる年齢になったら養子である事実を伝えるというものだった。
都会のタワーマンションに暮らす栗原清和(井浦新)と佐都子(永作博美)夫妻には、幼稚園に通う一人息子・朝斗(佐藤令旺)がいる。 来年から小学生になる朝斗のため、今朝はバスではなく親子三人で歩いて登園するのだった。 日中佐都子が家に一人でいると無言電話がかかってきた。 その電話を切ったあと、しばらくして再びかかってきた電話は朝斗の幼稚園からで、朝斗がお友だちのそら君を遊具から突き落としてケガをさせたというのだった。
佐都子は幼稚園で先生方に話を聞くが、朝斗本人はやってないと言う。 帰宅後、佐都子がそら君ママに電話をすると早速相手は治療費や謝罪を求めてきた。 朝斗を信じたい佐都子が戸惑っていると相手は怒って電話を切ってしまった。
翌日マンションのロビーで佐都子はそら君ママに無視され、謝ってしまった方がいいのかと悩む。 夫の清和は憔悴した佐都子を心配し、たいしたことないよと励ますのだった。
かつて2人は中々子供ができず、2人揃って病院で検査をした。清和が無精子症であることが判明し、子供を欲しがっていた夫の気持ちを思い佐都子は涙ぐむ。 やがて清和は、佐都子を母親にしてあげられないことを気にして離婚を切り出すが、佐都子にその選択肢はなかった。 2人は顕微授精を試みるため、毎月休みを合わせて北海道まで通うことにした。
あるとき、大雪のため飛行機が欠航になり、佐都子は「もうやめよう」と言った。 不妊治療に疲れ、もっと早くにやめればよかったと泣く清和に佐都子は、「ふたりで一緒に生きていこう」と答えるのだった。 そんな時、2人でテレビをみていると、たまたま子供に恵まれない夫婦のドキュメンタリー番組が放送されていた。 その番組では養子縁組について紹介していて、清和はそれをじっと見る。
後日、家のパソコンの検索履歴から、清和が養子について調べていることを知った佐都子は思い切って本人に聞いてみた。 清和は、「執着しているわけじゃないし佐都子のためというわけでもない。 ただ、この家には親になれる人がいて、親を必要としている子供のために行動を起こしてもいいじゃないかと思っている」と言いきるのだった。
2人はテレビで紹介されていた団体「ベビーバトン」の説明会にやってきた。 代表の浅見(浅田美代子)はやさしく落ち着いた声音で、結婚して3年以上経っていること、どちらかは育児に専念すること、名前は決められるが性別は選べないなど条件を説明してくれる。 そして最も大切な約束は、その子供本人が理解できる年齢になったら養子である事実を伝えるというものだった。
実際にこの制度を利用して養子縁組をした家族が登場して体験談を話し、参加者たちは興味深く耳を傾けていた。
帰り道、清和は興奮気味に「今日来て良かった!」と笑顔を見せるのだった。
帰り道、清和は興奮気味に「今日来て良かった!」と笑顔を見せるのだった。
これは4年前にフジテレビで全8回のドラマになったんですね。
主演は永作博美、「ソロモンの偽証」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12801021 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12928297 では、生徒の母役をしていました。
夫役が井浦新、「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/03/04/060000 では重要な役をしていました。
そして生みの親の片倉ひかり役を蒔田彩珠、「星の子」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/15/060000 では主人公の姉役をしていました。 彼女は18歳ですが、多くの大作に起用され、注目の女優さんの一人ですね。
物語は、子供ができず、苦労している夫婦のお話です。 初めは子供がいなくても、と思っていましたが、佐都子もそろそろ年齢的にラストチャンスが近いということから、頑張ることに会いますが、それでもできないと病院に行くと、問題は夫の清和側にあることがわかります。 そして紆余曲折の末、ベビーバトンを知ります。
浅見という代表がやっているNPO団体で、養子縁組をあっせんする団体でした。 そしていくつかの条件提示をして、それに同意する夫婦に性別は選べない条件で斡旋するという流れを知ります。 そして、朝斗を授かります。 生みの親に会いますか? という浅見の問いかけに夫妻は会うと言いますが、そこにはまだ若い中学生の少女がいました。 そして彼女は泣きながら手紙を渡します。
中学生は片倉ひかり、彼女はどうして若くして身ごもったんでしょうか?
今作は、子育ての苦労もありますが、朝斗君が本当に天使のような少年なんですね。 彼がいることで、周りが幸せになるような存在なんですが、逆に朝斗と別れることになったひかりが、どんどん転落していくさまが、なんとも悲しいんですね。
「どうして自分ばかり!」と叫ぶシーンは心が痛いところでした。
幸せの3人
朝斗を養子にした二人
彼女が幼い母親だった
一人で悩んでいたひかり
彼女に出会い
出産まで生活をした