anttiorbの映画、映像の世界

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ソロモンの偽証 前篇・事件

2015年作品、成島出監督、藤野涼子主演。

25年ぶりに彼女はやって来た。 今は中原涼子(尾野真千子)という苗字になっているが、旧姓は藤野といい、この学校の卒業生だった。 ここ品川区立城東第三中学校の卒業生で彼女は教職につくことになる。
校長の上野素子(余貴美子)は、この学校で実習を受けなかったのかと聞くと、希望したが叶わなかったと言った。 それだけ彼女は大きなことをしたのだと言われた。 そしてその話をじっくり聞きたいと上野校長は言う。 涼子は話し始めた。
記録的な大雪が降ったクリスマスの朝、藤野涼子藤野涼子)は、弟や妹の面倒をギリギリまで見ていたが、やっと仕事で朝帰りの父が帰ってきたので、学校に行くのだった。彼女の父・剛(佐々木蔵之助)は刑事で、朝帰りは常だった。
同じクラスの野田健一(前田航基)と会い二人で学校に向かうが、正門で雪かきをしているのが、嫌いな教師・横山(木下ほうか)だったので、通用門に向かった。 もちろん鍵がかかっているので、乗り越える二人だったが、そこに何かを見つけた。
慌ててそこの雪を掘り出すと、なんとそこに男の子が出てきた。 彼はもう息をしていなかった。 彼は同じ2年A組の柏木卓也(望月歩)だった。
二人はすぐに学校に知らせ、校長の津崎正男(小日向文世)に知らせる。 二人を気遣い、今日は帰ってもいいと言われるが、二人はそのまま授業に出ていく。
担任の森内恵美子(黒木華)は、全校放送がある前に、クラスのみんなに柏木の死を知らせるのだった。 それは彼女が大きな責任を感じているからだった。
はたして彼の死は自殺なのか?それとも・・・

宮部みゆき原作の、この春一番邦画で気合が入っている作品かもしれません。 前後編で、1ヶ月先に後編が公開されます。 これは早く見たくなりますね。
宮部みゆき作品は、映画化になる作品が多く、昔は欠かさず小説を読んでいましたが、今はどれが映画化になるかわからず、なるべく映画を見てから読めたら読むという感じにしています。 映画化されないと読み過ごすのもあります(^^)
ただ、宮部作品は長く、深いので、なかなか映画で描ききれない作品が多いですね。
さてこの前編、なかなかの出来でした。 題名通り、事件が起き、揺れ動く生徒たちの心情が主で描かれます。 2年の冬という、3年の受験を控えた、一番デリケートなときに起こった、衝撃の事件。 ただこの事件にはいろんな背景があるのが見え隠れします。
そして起こる次の死亡事故?。 後編までじっと我慢はちょっと辛いですね。
主人公役の藤野涼子は、オーディションで受かったということですが、女優としてもこの名前がつけられたとのことですね。 本名ではなさそうですが、演技力が凄いですね。 本格的な演技は初めてということですが、迫真の演技でした。
この前編は導入部ですが、いよいよ裁判という後編、一体さらなる展開がどうなのか、楽しみです。
余談ですが、AKB48の岩田華怜が出ていました。 セリフがあってよかった(^^)

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中原涼子は久しぶりに母校に来た

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大雪の日、彼女は野田と共に

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担任教師に迫るマスコミ

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発見者の涼子の両親

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鍵を握る女生徒

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