anttiorbの映画、映像の世界

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Vision

2018年作品、河瀬直美監督、ジュリエット・ビノシュ 永瀬正敏 岩田剛典 美波出演。

フランス人エッセイストのジャンヌ(ジュリエット・ビノシュ)は、通訳兼助手の花(美波)を伴って吉野の森にやってくる。 ビジョンという植物を探しに来たのだった。
一方、山守の智(永瀬正敏)は何かと世話を焼いている不思議な女性アキ(夏木マリ)から、明日春日神社へ行くようにと言われる。 そして殺生は絶対してはいけないとも言うのだった。
翌日、春日神社で智は言われたとおりに行く。 そこで二人に出会うのだった。 こんな奥深い山で見かけた男、興味を持ったジャンヌは智にいろいろ質問をし始める。そして、しばらくの間、智の家の離れでジャンヌたちが寝泊まりすることになるのだった。
言葉の壁があるものの、互いに心を通わせるようにあなる智とジャンヌ。 そして、智は森の薬草に詳しいアキをジャンヌに紹介する。 ジャンヌの存在がいずれ森に訪れるであろう “何か” だと知ったアキは、笑顔でジャンヌを出迎える。
アキは、盲目だったが、全く普通にいろんなことができる不思議な女性、自分が生まれたのは1000年も前の話だというのも半ば本当なのではとも思えるのだった。
一方でアキは智に関して、森と山に大きな変化が起き始めていることを告げる。 そのことには智も感じていた。
ある日、花は祖母に会いに行くといって山から去っていく。 そして二人きりになったジャンヌと智、ジャンヌはパスタを作るが、彼はトマトが嫌いだった。 そして男女の関係になる二人。
互いの距離が近づいていく智とジャンヌを残して、アキは森の中へと姿を消してしまうのだった。
アキは1000年に一度の時が迫っていると感じていた。
その後、一度ジャンヌは仕事の関係で日本を離れるが、すぐに智の元に戻ってくると強く約束するのだった・・・

これは不思議な作品、河瀬監督作品でも異質な感じがします。
監督は河瀬直美、「あん」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14019573.html は名作でしたね。 そして前作は 「光」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14952271.html 今作も永瀬正敏のコンビですね。
主演はジュリエット・ビノシュ、近作では 「ゴースト・イン・ザ・シェル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14853153.html ですね。 河瀬監督作品に出るのはおかしくは無いですが、こういう役というのが意外ですね。
そして永瀬正敏、監督作品以外の出演は、「パターソン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15111439.html ですね。 ラストシーンに出てくる日本人役でした。
そして夏木マリ、最近は映画出演が相次いでいますが、どの作品でも凄い存在感ですね。 近作では、「生きる街」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15424722.html 「陽だまりの彼女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12614970.html など。

物語は、1000年に一度姿を現すという “Vision” という薬草を探しに来たエッセイストが、山深い春日神社で、山守をしている智と出会うお話。 そこに謎の盲目の女性アキの存在。 アキは彼女が来ることを予知しているんですが、アキにあった時、ジャンヌはなぜか涙するんですね。
初めて会ったはずなのに? しかしそれはアキに、あることを感じたからでした。
前半でいったん帰国するジャンヌ、そしてその後、もう一人ある人物が登場します。アキと入れ替わるように。 そこからはより幻想的になっていきますが、なかなか難解な作品、ただ言えることは、ジャンヌの再会の物語だということですね。

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山守の智

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盲目の女性・アキ

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Visionを求めてやってきたジャンヌ

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智と出会い

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アキのところに連れて行かれる

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愛犬との生活の智

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