校長の上野素子(余貴美子)は、引き続き中原涼子(尾野真千子)に話を聞いているが、ただ一言、彼女が伝説化している点について聞いた。 でも彼女だって、真似事とはいえ、裁判は怖かったと聞くと、少しほっとした。 それだけ藤野涼子は伝説的な物凄い人物像として伝わっているのだった・・・
三宅樹理(石井杏奈)の不審な行動に動揺する母の三宅未来 (永作博美)は、公衆電話からマスコミに電話をかけ、生徒内裁判をマスコミの力で潰してもらうような、匿名を語った電話を掛けるが、つい「娘の樹里」と口走ってしまう。
マスコミはすぐに三宅家を訪ねるのだが、門前払いをされ、藤野涼子のもとに来た。
彼は養父母と住んでいた。 二人は物凄く優しく、そして和彦は大事にされていた。 和彦の本当の両親は、もうすでにこの世にはいない。 父が酔って母を殺し、その父は獄中で自死したのだ。 彼は“人殺しの父の血が流れている”と自分から言っている。
健一と和彦は大出家に行くが、彼は二人に毒づくだけで、出る気は全くなかった。 しかし捨て身の和彦の説得に、後日、大出俊二から出廷の連絡が来る。
そして涼子は三宅樹里の家に行き、彼女も出廷し、証人として出てほしいと訴えるのだ。 しかし、母の未来の猛反対で話がなかなか進まない。 樹里は声がでなくなっているのだが、母にボードで、罵るのだった。
そして一番のポイントは、事件のあった夜、大出が自宅にいたかどうかということだった。 大出の父は、保険金目当ての自宅放火の罪で逮捕された。 しかし、その放火の打ち合わせで大出家に来ていた放火犯が、俊二の顔を見ていたらしい。 でもそれは警察の資料にあるだけで、その犯人が裁判に行くことはできない。
もどかしい涼子は刑事の父・剛 (佐々木蔵之介) に訴えるが、それはできないと言われ、土砂降りの中、家を飛び出してしまう。 剛が必死に追いかけ間一髪トラックに轢かれる寸前に彼女を止められた。そこで剛は、なんとか涼子の裁判に協力しようと知恵を絞るのだった。
さらに、前日の夜、柏木家に4回電話がかかっていることがわかった。 そしてそれはすべて公衆電話からだった。 これが事件の重要なカギを握っていることと感じ、生徒たちは、その場所を突きとめるのだが、いったい誰が電話を掛けたのか?
裁判がいよいよ始まるのだった…
なかなか、再び見応えのある2時間半でした。 5日間の裁判、8月15日から始まるのですが、緊張感のある5日間で、今までの出来事の全容がすべて明かされるだけでなく、今までの人間模様も決着がつきます。
記事もちょっとネタバレに繋がるフリも書いちゃいましたが、これだけではわからないでしょう(^^)
前編を見れば、後編を見ない方はほぼいないでしょうが、迫力のある真面目な裁判でした。 でもその真面目さはある人物の一言から始まるんですよね。
この作品は、基本生徒の裁判なので、物語の面白さは秀逸なのでが、感動な部分はそんなに感じられないんです。 でも油断してましたが、最後のある夫婦の態度に強烈に心を揺さぶられました。
人間、許せない事ってありますよね。 でも、それをおおきな懐で、包み込むように許せる人間、一番つらい思いをした人物がそれを示した部分に私は感動してしまいました。
全く時間の長さを感じない、素晴らしい後編でした。
証人として、佐々木刑事の証言から始まる
検事席の3人
被告の大出と、弁護人のふたり
前校長の津崎も
ついに来た三宅、しかし衝撃の証言が!