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Red

2020年作品、三島有紀子監督、夏帆 妻夫木聡 柄本佑 間宮祥太朗出演。


大雪の夜。 道端の公衆電話で村主塔子(夏帆)は暗い表情で誰かと話している。 少し離れたところに停めた車の外では、鞍田秋彦(妻夫木聡)がタバコを吸っていた。
塔子は夫の真(間宮祥太朗)、幼稚園に通う娘の翠、そして夫の母・麻子(山本郁子)、出張で不在がちの父・宏(浅野和之)と暮らしている。 義母は協力的なものの、やはり塔子は窮屈さを感じていた。 真はそんな妻の気持ちに全く気づくことなく、塔子の優しさに甘えきっていた。
週末、真の仕事関係のパーティに参加していた塔子は、そこでかつて愛人関係にあった鞍田と再会する。 人気のない廊下でいきなり激しくキスされた塔子は、成り行きで鞍田に送ってもらうことに。 海へと車を走らせた鞍田に塔子は、「今とても幸せだ」と告げるのだった。
10年前、鞍田の建築事務所でアルバイトをしていた塔子は、彼と別れたあと就職して働いていましたが、真と結婚し出産した後、保育園が見つからず不本意ながら退職していました。 その状況を知った鞍田から、彼が今勤めている事務所で契約社員として働かないかと誘われた塔子は、「必要ない」と渋る真を説き伏せ、働きに出ることを承諾させた。
新しい職場で働き始めた塔子をぶしつけに口説いてきたのは、女癖が悪いと評判の小鷹(柄本佑)だった。 妙に勘のいい小鷹は、職場の飲み会のあと無理矢理塔子を連れ出し、塔子と鞍田の仲を詮索する。 小鷹は、塔子が母子家庭だということを言い当て、塔子と鞍田が似ていると言う。 小鷹のペースにはまりそうになりながらも、一線を越えなかった塔子。
翌日、無関心を装いつつ小鷹とのことを気にしていた鞍田は、塔子を自分のサポートにつけると一緒に車で出かける。 車内でふいにキスすると、困惑する塔子を構わず自室に連れてきた。 初めて訪れる鞍田の生活感のない部屋に彼の孤独を感じ取った塔子。ふたりは以前のように身体を重ね、求め合うのだった。
朝、塔子が早めに出勤すると、そこには既に作業している鞍田の姿があった。 家の模型を作っている鞍田を塔子が手伝うと、それは仕事ではなく趣味だと彼は言う。 本当に自分が作りたい家を考えていないと自分が失われてしまうのだと。
鞍田の理想の家づくりを手伝いながら、彼の気持ちを思いやる塔子。 鞍田が重い病気だと知った塔子は、部屋からもっとよく景色が見えるようにと窓を大きくするのだった…


島本理生原作小説の映画化です。
監督は三島有紀子、「ビブリア古書堂の事件手帖」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15750930 が近作です。
主演は夏帆、「ブルーアワーにぶっ飛ばす」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/11/05/060000 が近作ですが、現在公開中の作品もあります。
妻夫木聡は、「決算!忠臣蔵」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/12/15/060000 が近作です。


物語は、村主塔子という主婦が昔の男と出会い、人生が動いていくお話です。 裕福な商社マン御夫と実家に入った彼女、娘の緑が生まれ、実家の家事と子育てで、彼女の生活は決まっていた。 そんな時、あるパーティーに夫と一緒に出た時に、鞍田と再会してしまう。 夫から先に帰るように言われた彼女は、彼の車で送ってもらい、鞍田から今働いている事務所で働くことを進められる。 夫は意外に許してくれ、まずは契約社員として働き始める。
そこで彼女は信頼され、どんどん仕事を任せられるようになるとともに、鞍田との不倫関係にはまっていく。


今作は、ドロドロ不倫という側面も多少ありますが、それ以上に塔子の生い立ちにその鬱屈した感情があるんですね。 ちらっと登場する彼女の母親、彼女がズバッと本音をえぐり、塔子は劇的な行動に出てしまいます。

原作では、もう少し後の場面があるようですが、映画では別れのシーンで終わりますね。 悲しい別れがいくつかある作品です。

 

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雪の中の電話ボックスで塔子は

 

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鞍田と再会、そして不倫関係に

 

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小鷹も彼女に惹かれ

 

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接近するが

 

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夫の真

 

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小鷹は二人の関係に気が付く

 

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