彼女の遺品を整理している中で本棚の中の夏目漱石全集を手に取った大輔はその中に夏目漱石と署名された本があることに気が付く。 それは漱石の後期の代表作『それから』。 そしてなぜか漱石と名前とともに田中嘉雄という人物の名前があった。
この本は、子供ころ大輔が手に取ったところ、祖母に烈火のごとく怒られ、それが大輔のトラウマのもとになっていた。
ビブリア古書堂で大輔を出迎えたのは女性店主の栞子(黒木華)。 彼女は署名の筆跡と本にまつわる事情から祖母の秘めた恋愛を言い当てるのだった。
よくよく見ると夏目漱石の署名は祖母の筆跡だった。 秘密を知るためと就職先を探していたこともあり、そのままの流れで大輔はビブリア古書堂の店員となる。実は栞子は足に怪我をして松葉杖生活になっていた。 そして妹の文香(桃果)に手伝ってもらえばという誘いに、彼はある条件を出して店で働く事になる。 その条件とは、本の読めない彼に、栞子に本を読んでもらうことだった。
ビブリア古書堂は栞子があまりにも本について熱弁をふるうためにアルバイトが定着せずに困っていた。 そして、古書店での生活が始まる大輔。
本が読めない自分でも務まるのかと疑問に感じながらも大輔は古書店員としての勉強をしながら、新生活を進めていくのだった・・・
ドラマ化と思ったら、意外にサスペンス要素もありましたね。 私はファンタジーかとも思っていました。
監督は三島有紀子、1作スルーしてしまい、「少女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14478664.html を見たのが近作となります。
主演はふたり、まずは黒木華。 最近は彼女の出演作が多いですね。 「億男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15735955.html 「日日是好日」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15728168.html 「散り椿」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15708055.html と立て続けですね。
これはもしかしたら、作者のサインか?そしてこの全集を買った古書店にいく大輔。そこで栞子と出会うんですね。 彼女がその本を手に取り、ある仮説を考え出します。 しかしその本には大輔はあるトラウマがありました。 幼い頃優しかった祖母が、この本を手に取った時だけ烈火の如く怒ったんですね。 それから彼は本を読むことができなくなりました。
その謎はもしかしたらこの本にあるかもしれないんですね。 そのためここで働き始めるんですが、ここにはあるお宝があることもわかります。
今作はファンタジーだと思い込んでいましたが、実はミステリーであり、ちょっとした危ない展開になっていきます。 変わった展開で、ちょっと原作も読んでみたくなる作品でした。