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紀子の食卓

2006年作品、園子音監督、吹石一恵 つぐみ 吉高由里子 並樹史朗出演。

島原紀子(吹石一恵)は平凡な女子高生。 妹・ユカ(吉高由里子)、新聞記者の父・徹三(光石研)、母・妙子(宮田早苗)の4人家族。 紀子は田舎でくすぶっている自分や、家族との人間関係に苛立ちを感じていた。 そんな中、“廃墟ドットコム” という全国の女の子が集まるサイトを見つけた紀子は、そこで 「ミツコ」 と名乗り、ハンドルネーム 「上野駅54」 や他の仲間たちと知り合う。
紀子は東京の大学に進学したいと思っていた。 しかし父の徹三は、地元の大学じゃないとダメだと頑なだけでなく、彼は地元の地方紙に新聞社の編集長をしており、家族4人での生活をかたくなに守っていた。 何かあると家族一緒に出掛け、記念写真を撮る、決められたような4人家族の形を大事にしてきたが、紀子と妹のユカにとっては窮屈極まりない事だった。
そして紀子は、どんどん廃墟ドットコムの彼女たちとなら何でも分かり合えると感じて行き、とうとう上野駅54と連絡を取り、会う約束をして家を出ていく。 紀子は、上野駅54という場所があると思っていた。 しかしどこを探しても、そんな場所はない。 そこで思いついたのはコインロッカーの番号だった。
54番のコインロッカーに行くと、そこに一人の女性が現れる。 彼女こそ 「上野54」ことクミコ(つぐみ)だった。 そこでいきなり、父、母、弟を紹介される。 そしておばあちゃんというところやおじいちゃんというところに連れて行かれるが、中には死期迫った病の床もあった。 そう、父や母、弟と名のった人間たちは家族の振りをして、レンタル家族を仕事としているのだった。
クミコが経営する<家族サークル>とも言えるレンタル家族の一員と紀子もなっていき、そこで彼女はどんどんミツコになっていくのだった
2002年5月26日、新宿駅8番線プラットホームから女子高生54人が、ホームへと一斉に飛び込んだ。 その謎を解く手がかりを、妹・ユカは “廃墟ドットコム” の中に発見する。 女子高生54人が集団で自殺した次の日、54の赤い丸が増えていたことから、姉・紀子が54人の中にいるのではと想ったユカは、“廃墟ドットコム” の秘密をもって東京へ消える。 ユカの失踪から2ヵ月後、母・妙子は自殺してしまう。
徹三は、紀子とユカの消息を追ううちに、“廃墟ドットコム” のことを突き止めていた。 紀子もユカも彼らの組織<家族サークル>の一員だと知った徹三は、友人に頼んでクミコを母親役、紀子とユカを娘役だとして指名し、クローゼットの中に隠れて彼らを見守るのだった…

これは以前見た「自殺サークル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11900165.html の続編となります。
監督は同じく園子音、
主演は吹石一恵、映画出演作は、「S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13417381.html が今のところ記事にしている作品の新しいものです。
そして妹役で吉高由里子、「ユリゴコロ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15159197.html が近作でしたね。
父・徹三役で光石研、「悪と仮面のルール」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15336334.html で探偵役をしていました。弁護士だったかな?
クミコ役でつぐみ、「エクステ」 「地獄でなぜ悪い」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10337151.html と園監督作品に出演していますね。

物語は、ちょっと時系列が行ったり来たりするところはありますが、発端は新宿駅での集団飛び込み自殺の少し前から始まります。 田舎の平凡な女子高生だった紀子ですが、家庭では閉塞感を感じながら、学校では規則を改善しようと署名活動をしたり、何か鬱積の爆発どころにもがいている女子でした。
そこで出会ったサイト“廃墟ドットコム” でした。 別人格になり、ハンドルネームでやり取りをする居心地の良さ、とうとう彼女はその中の一人、上野駅54に会いに、家出をしてしまいます。 そこで出会った家族サークルというレンタル家族業、彼女はそこで疑似家族を黙々と演じるようになっていきます。
そして、そこに妹のユカも吸い込まれるようにやってくるんですね。
娘二人が消えた島原家は、崩壊していきます。 母親は責任を背負い込み自殺、そして徹三は必死に手がかりを探す毎日を送ります。 新聞社も辞め、そしてとうとう彼女たちを突き止めますが、彼一人では警戒されたり、どうすることもできないと思い、友人を使って仕事の依頼を出します。
そこで自宅にまったく似せた環境を作り、娘二人に会うのですが。
これは園監督の、秀作の一つでしょう。 作品的には 「自殺サークル」 の続編ですが、単体作品でも十分です。 そして3年後に発表される「愛のむきだし」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/2085361.html や、2011年に発表される「冷たい熱帯魚
https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7389937.html にも通じる、背筋が寒くなる恐怖感も入っています。
つぐみ演じるクミコの不気味館、カルト性の強さ、ちょっとした心の隙に入り込む、恐さを謎のキャラで演じているんですが、彼女の出生の秘密にも影響していることも触れられているんですね。
家族とは?激しく揺れ動く、父と二人の娘、残酷描写も入り、園子音監督の代表作でもあると思います。

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仲の悪くない姉妹だった

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しかし窮屈な家庭だった

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そして彼女は

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彼女のいる東京に

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特別な仕事に

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