地球規模で繰り広げられた、浮世離れしたモンスターたちと巨大な人型起動ロボットとの戦いは、序章に過ぎなかった。
地球では、あの激しかった “怪獣” との戦いから復興途上にあったが、いたるところに激しい激戦の跡がまだ残っていた。 戦いによって破壊されたイェーガー(人類の開発したロボット)の残骸はまだ整理されてなく、廃墟の町の制限区域があった。
ジェイク・ペンタコスト(ジョン・ボイエガ)は、この地域に潜り込み、もぐりの部品回収業者にそれを見つけて売りさばくブローカーで稼いでいた。 彼は、かつての有望なパイロットの父・スタッカー(イドリス・エルバ)はその命と引き換えに怪獣の脅威から人類を守った伝説的なパイロットだった。 しかし、ジェイクはトレーニングを放棄して以来、地下世界で犯罪に身をやつしていた。
彼の取引相手は危ない輩ばかりだったが、彼らを手引きし、コア部分の販売をしようとした矢先、先回りしている者がいた。 そいつは身のこなしが素早く、それを持って逃げだす。
そしてそいつが行った先には、小さい手作りのイェーガーがあった。 まだ小柄で10代の女の子だったが、彼女はこれを自分で作り、最後のコア部分を盗み出し接続すると、小型イェーガーは動き始める。 彼女はそれに “スクラッパー” と名付け操作をするが、そこに取締りのイェーガーが現れ捕獲しようとする。
巧みに大型イェーガーをかわし、電気ショックでいったんは大型の動きを止めるが、さすがに最後は捕まってしまう。 もちろんジェイクも一緒にだった。
彼女はアマーラ・ナマーニ(ケイリー・スパイニー)といい孤児だったが、メカに詳しく、自分でイェーガーを作り戦うという気概にあふれていた。 本来なら罪に問われるところだったが、プリカーサーがまた怪獣を送り込んでくる危険性はまだ終わっていないと思っていた、前回の闘いの功労者マコ・モリ(菊地凛子)は、ジェイクに新世代のパイロット育成のリーダーを任せ、アマーラも、研修生として入隊することにするのだった。 元同僚のネイト(スコット・イーストウッド)もジェイクの腕を買っているので、彼の復帰が決まるのだが。
一方、二人一組で、捜査するイェーガーだが、無人で操作できるタイプの発明を、リーウェン・シャオ(ジン・ティエン)率いるシャオ産業が進めていた。 PPDC=環太平洋防衛軍もこの発明を採用する動きになっているが、森マコは迷っていた。
彼女は、ジェイクとは義理の姉弟だった。 マコは孤児だったが、スタッカーに助けられ養女となっていたからだった。
PPCDには前回の闘いの功労者ガイズラー博士(チュアーリー・デイ)が、シャオ産業には同じくゴッドリーブ博士(バーン・ゴーマン)がそれぞれ勤務していた。 そしてシャオ産業の発明が決められる会議が行われることになるのだがそこに謎のイェーガーが現れるのだった…
前作はとにかく面白かった。 「怪獣」 という言い方が心地よく、珍しく劇場に2回行ってしまいましたから。
監督は前作のギレルモ・デル・トロから替わり、スティーヴン・S・デナイト、映画は初監督作品となるようですね。 デル・トロ氏は製作に回っています。
主演はジョン・ボイエガ、「スター・ウォーズ」 新シリーズ https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15277735.html https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13747182.html の主用キャラですが、「デトロイト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15359464.html でも存在感のある役でした。
アマーラ役にケイリー・スパイニー、彼女は今後起用されそうですね。
シャオ社長役でジン・ティエン、「グレートウォール」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14866469.html 「キングコング:髑髏島の巨神」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14825794.html と話題作に連続出演、今作でも綺麗で強かったですね。
物語はあれから10年後の世界ですね。 まだ大きく破壊された地区が生々しく残っている、そんな世界から始まります。 次元の裂け目はふさがりましたが、いつまたプリカーサーが、怪獣を送り込んでくるかわからない。 そのためにPPCDは、備えてはいますが、やはり感じることは、危機意識が少し揺らいでいますね、特に新しいメンバーは。
やはり前回戦ったメンバー、家族を失った人間はその意識が強いですが、その温度差を感じる冒頭でした。 父の偉大さのプレッシャーに応えられないジェイクは、才能あふれるパイロットでしたが、PPCDを辞めていました。 しかしアマーラと出会い、運命的に復帰、その陰には大きな悪のたくらみが動いているんですね。
ポイントはイェーガーの残骸と一緒に、怪獣や、プリカーサーの遺物も残っていること。 ここが今回のポイントになります。
さて今作は、やはり1作目に比べると、あっさりしているイメージを受けてしまいます。監督交代もあるんでしょうが、やはり続編の難しさを感じました。 資金面でなかなか続編が難しいという途中経過も聞きましたが、中国資本参加もあるんでしょうね。
3作目へのフリもありましたが、さてどうなんでしょうか?