anttiorbの映画、映像の世界

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フッテージ


ここ10年間ヒット作のない作家、エリソン・オズワルト(イーサン・ホーク)。 彼の代表作は 『流血のケンタッキー』 という犯罪ノンフィクションだが、そのあとの作品が売れることはなかった。
妻・トレイシー(ジュリエット・ライランス)と二人の子ども・アシュリー(クレア・フォーリー)とアンドリュウー(マイケル・ホール・ダダリオ)の4人はある家に引っ越してきた。 
荷物を運んでいると、この街の保安官が彼に家の前に来て、オズワルドを呼んだ。地元の保安官(フレッド・ダルトン・トンプソン)は、誰もが忘れたがっている事件のことを掘り起こさないようエリソン・オズワルドに注意する。 そうこの家はスティーヴンソン一家という5人家族が住んでいて、4人が首吊りで殺された曰く付きの家だったのだ。 しかしオズワルドは有名だったので副保安官たちにはすでに越してきたことが知られていた。
家に着くと娘のアシュりーは部屋に引きこもって絵を書いていた。 彼女は元の家に帰りたいと荷物運びも手伝わない。 オズワルドは本が売れて、お金が儲かったら戻ると約束をすると娘の機嫌は治った。
妻のトレイシーはオズワルドが保安官と何を話していたかを気にしていたが、彼はごまかした。 そう家族はこの家の曰くを知らなかったのだった。
荷物を運び終わり、夕食をとり早速仕事部屋にこもり、資料の整理をするオズワルド、屋根裏に使わないものを運んだとき変なものを見つけた。
数本の8mmフィルムと映写機だった。 その中の 『家族一緒に2011』 と書かれたフィルムを回してみると、そこには庭で楽しそうに過ごすスティーヴンソン一家の姿が映し出される。
しかしいきなり画面が変わり大木にくくりつけられた縄に一家が吊られていくという無残なシーンが流れる。 恐怖に駆られるオズワルド、そしてフィルムはそれだけではなかった。 様々な惨殺シーンのフィルムが出てきた。
そしてすぐ警察に電話を変えようとするが、急に思い直すオズワルド。 彼にとって今まで以上の小説が書けるチャンスと思ったのだった。 しかしそれは恐怖を引き寄せてしまうことになるのだった・・・

家族の5人中4人が惨殺され1人は行方不明、そんな家に引っ越すこと自体、常人ではないようですが、イーサン・ホーク演じるオズワルドはそれほど追い込まれているんですね。 どうやら彼はもう破産状態だったようです。
ホラーっていうのはクリーチャー系、ゾンビ系、心霊系、複合系いろいろありますが、先入観なしで見ていると一体どんなホラーなのか? またはミステリーなのか? そんな感じでどんどん引き込まれる作品でした。
イーサン・ホークは怖がったり、不安な表情がすごく良く似合うので、この作品はすばりでしたね。
1人が行方不明というところが、一見すぐにオチがわかりそうなんですが、そこにひと工夫あるところがいいですね。 ドキっとする音の効果もありましたが、ホラー作品として追い詰めていく感じが良かったです。
昔のフィルムってみているだけで不気味ですが、そのあたりの使い方もいい味でした。 上映館はユナイテッドシネマ系オンリーですが、ちょっと好みのいい感じのホラーでした。


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引越し先の屋根裏で

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そこには衝撃の映像が

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何も知らない家族に

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この家には恐ろしい過去が

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立ち向かうオズワルドだが

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