anttiorbの映画、映像の世界

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ムルデカ17805

2001年作品、藤由紀夫監督、山田純大主演。

1941年、日本は第二次大戦に突入し、ABCD包囲陣突破、貿易が思うようにいかず、いよいよ連合軍に宣戦布告した。
インドネシアはオランダ統治下にあった。 ここに進駐する日本軍。 上陸を果たし押しまくる日本軍は、オランダ軍に敗戦を迫る勧告へ向かうことにする。
その交渉に向かった日本人・南方戦線実行部隊の島崎中尉(山田)は山名通訳(六平直政)を使い、はじめは日本語しか話さない、しかしここ一番で鋭い英語を駆使し見事オランダを屈服させた。
その後、インドネシア自治独立を目指し、現地の青年たちを軍事教練する機関“青年道場”を開設した。 ここに集いし理想高き志の青年・ヌルハディ、アセップ、パルトらに厳しい指導をする島崎。
初めは対立することもあったが、身をもって行動することによって、だんだんこの若きインドネシアの者たちが、独立の高き精神を持つにいたった。
島崎はこの地に上陸したとき老婆に言われた。 「北から黄色い男が現れインドネシアを開放する言い伝えがある。それがあなただ。」 島崎は心の中に日本帝国軍人の心を宿しながら、インドネシア人の気持ちが染み入ってくるのだった。
しかし戦局は日本軍に不利になっていくのだった・・・

歴史的に忠実なのかどうかは論議が分かれた作品ですが、作品中の人物、流れは史実どおりではないでしょうか。
製作の過程で、現地と少し相違があったようですが、日本とインドネシアの絆を描こうとする気持ちは伝わってきます。
日本の掲げた大東亜戦争の精神は確かに欧米からしたら、許せないものであり、断固阻止させようとしましたが、日本が敗戦したにもかかわらずその精神は生き延びインドネシアだけでなく多くの植民地が独立していき、植民地政策は終わりを告げました。
ただこの映画でも戦局によって、日本の根本精神が変節していくところも画かれており、偏ったつくりになっていないことは評価されると思います。
主演の山田純大杉良太郎の息子でよく見ると似ていますね。 またこの映画は。『プライド・運命の瞬間』製作の会社の第2弾だったことから、結構いろいろな意味でで妨害された感じがありヒット作にはなりませんでしたが、日本人のいいところを、上手く描かれています。
今の日本の物足りない精神的なところを残す意味でも見ておいてよかった作品でした。
プライド・運命の瞬間』もまた見直したいと思います。

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オランダを駆逐した日本軍

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そしてインドネシア独立に力を注ぐ

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青年道場設立

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しかし戦局は悪化する

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インドネシア独立の勇士たち

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