anttiorbの映画、映像の世界

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テルマエ・ロマエ

2012年作品、武内英樹監督、阿部寛主演。

浴場設計技師ルシウス・モデストゥス(阿部)は、このローマの浴場に何か不満を持っていた。 しかし画期的な考えが浮かばない。 ライバルの技師にも今の地位を奪われつつあり自分の評価も下がってきている。
今日も友人のマルクス(勝矢)に誘われ、大きな浴場に行った。 ローマは必ず各都市に一つは公衆浴場がある。 ローマ人は風呂に入る文化を持っていた。
しかしルシウスは、騒がしく風呂に入るローマ人に不満さえ感じていた。 
騒がしいので潜ってみた。 潜ると周りの喧騒が耳に入らず物思いに耽れる。 ふと排水溝に目が行った。 
と、その時ルシウスはそこに引き込まれてしまった。 気が付くと見知らぬ浴場にいた。 周りの者たちの顔は平たく、壁には見知らぬ山の絵が描かれていた。
ベスビオ火山か? 水の出る個所が洗練されている。 また水を溜める小型の容器がある。 ここはいったいどこだ? 浴場から出ると見知らぬ器具がいくつもあるが、平たい男が飲み物をくれた。 甘い乳だ!これはいったい…
驚きの連続のルシウスはいったん外に出るが、この者たちは奴隷と思い。何とか頭でつじつまを合わせたその瞬間、頭に何か固いものが飛んできて彼は意識を失うのだった。
次に気が付いたときは彼はローマの浴場で寝かされていた。 しかし不思議なことに彼の手には、」奴隷浴場で飲んだ小さい容器があった。
そこで彼は浴場の改装をした。 水の出るところを改良し、壁にベスビオ火山の絵を掲げた。 また小さい瓶の飲料を売り、さらに小さい鏡を置き皆が洗いながら自分を見れるようにした。
浴場は大繁盛した。 彼の名声は上がりとうとう、皇帝ハドリアヌス市村正親)に呼ばれるのだった。 ハドリアヌスはとてもカリスマ性のある皇帝だったが、独裁的で一部の者には暴君とも恐れられていた。
しかし一面、建築技師の能力も高く、ルシウシの改修した浴場にさらに手を加え素晴らしい趣も加えた。 功績を認められたルシウスはお抱えの浴場設計技師となり、側近のアントニヌス(宍戸開)の知遇も得るのだった。
しかし彼は自分はこれを想像したのではなく、奴隷の世界を模倣したのだということを誰にも言えず苦悩していたのだった。 しかしまた彼はその世界へ飛ばされていくのだった・・・

いやー面白かったですね。 レヴューを書こうと思うと導入部でこんな長さになってしまいました。 まだの方はぜひ劇場で見てほしいですね。
もちろん阿部寛の強烈な個性(顔の濃さ?)でぐいぐい引っ張られるのですが、これがピタッとはまっています。
コミカルな役が多い彼ですが、基本演技に凄味が出ているので、コミカルな役ですが実は、ほとんど彼自身笑うシーンはないのです。 特に前半は彼の顔は絶えず苦悩に満ちているのですね。
ただ見ている私たちは爆笑なんですね。 GWからずっとロングラン興業ですが、なぜ長くヒットしているのでしょうか? これは今の日本の閉鎖的な状況の裏返しなのでは?と思いました。
たかがお風呂、されどお風呂、浴場設計に命を懸けている姿に周りが引き込まれ、書ききれませんでしたが、漫画家志望の山越真実(上戸彩)が夢に向かって邁進し・・・というところに繋がるところには、大分刺激をいただきました。
続編ができずらい映画ですが、何かの形で続きというか、こんな映画なら何本でも見たいという先品でした。 DVDは買いですね。

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浴場設計技師ルシウス・モデストゥス

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突然見知らぬ世界へ

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驚きの連続

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ローマにもどりさっそく浴場を改築、そして王の命令が

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再びスリップ、そこで彼女に出会う

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