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「桐島です」

2025年作品、高橋伴明監督、毎熊克哉 奥野瑛太 北香那 原田喧太 山中聡 影山祐子 テイ龍進 嶺豪一 和田庵 伊藤佳範 宇乃徹 長村航希 海空 安藤瞳 咲耶 趙珉和 松本勝 秋庭賢⼆ 佐藤寿保 ダーティ工藤 白川和子 下元史朗 甲本雅裕
高橋惠子出演。

1970年代、日本では高度経済成長の裏で社会不安が渦巻いていた。 そんななか、大学生の桐島聡(毎熊克哉)は反日武装戦線の活動に共鳴し、組織と行動を共にする。 しかし1974年、三菱重工爆破事件で多数の犠牲者を出したことで、深い葛藤に苛まれる。組織は警察当局の捜査によって壊滅状態に。 指名手配された桐島は偽名を使って逃亡し、やがて工務店での住み込みの職を得る。 ようやく手にした穏やかな日々の中で、桐島はライブハウスで知り合った歌手キーナ(北香那)の歌『時代遅れ』に心を動かされ、相思相愛となるが…

監督は高橋伴明、「痛くない死に方」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/03/15/060000 が比較的近年の作品ですが、他記事があります。
桐島役が毎熊克哉、「悪い夏」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2025/03/31/060000 に出演です。
キーナ役で北香那、「あの人が消えた」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/09/27/060000 に出演です。
宇賀神役で奥野瑛太、「碁盤斬り」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/05/24/060000 に出演でした。

三菱重工ビル爆破事件は、子供の頃のニュースで知っていましたし、その数年前の浅間山荘、連合赤軍立てこもり事件は幼稚園の頃でした。
今の仕事に着いた頃、このビルの近くに先輩社員が事件の前に仕事で行ったことから、警察が調べに来たと言っていて、それだけ重大事件で、犠牲者も出た日本を震撼させたことだったということです。
それが昨年、実行犯の団体の一人、ずっと捕まらなかった桐島聡が、入院、本人と明かし、数日後亡くなったことが報道され、あの事件が日本人に思い起こされたのはまだ記憶に新しいですね。


今作は、ちょっと世代は桐島より多少上ですが、その時代を着ていた高橋伴明監督ならではの切り口と、おそらく取材をして映画に仕上げていたと思います。
いつでも逃げれる状態を続けながら、ひっそりと暮らす中、その中での楽しみ、憤り、いろんなものを抱えながら移り変わっていく時代を、本当は彼はどう感じていたんでしょうか?

亡くなった同士、生きている同士、また海外で生きながらえているその時代を共にした人間たちに、彼は何を言いたかったんでしょうかね?