anttiorbの映画、映像の世界

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風よ あらしよ 劇場版

2024年作品、柳川強監督、吉高由里子 永山瑛太松下奈緒 美波 玉置玲央 山田真歩 朝加真由美 山下容莉枝 渡辺哲 栗田桃子 高畑こと美 金井勇太 芹澤興人 前原滉 池津祥子 音尾琢真 石橋蓮司 稲垣吾郎出演。

大正時代。家にあっては父に従い、嫁しては夫に従い、夫の死後は子供に従うという三従が女性の道だと考えられ、男尊女卑の風潮が色濃くある中、そんな世の中に反旗を翻す女性たちが現れ社会に異を唱え始めた。 福岡の片田舎で育った伊藤野枝吉高由里子)は、貧しい家を支えるために押し付けられた結婚を蹴って上京。 平塚らいてう松下奈緒)の言葉に感銘を受けた伊藤野枝は手紙を送り、平塚らいてう青鞜社に入ることになる。 当初青鞜社は詩歌が中心の女流文学集団だったが、伊藤野枝が中心になり婦人解放を唱える闘う集団に変わっていった。

野枝の文才を見出した夫・辻潤稲垣吾郎)と別れ、無政府主義大杉栄永山瑛太)と生涯のパートナーとなり、波乱に満ちた人生を歩む野枝。 しかし関東大震災が起き、理不尽な暴力が彼女を襲う。

監督は柳川強、初めて作品を見る監督です。
主演は吉高由里子、「きみの瞳が問いかけている」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/24/060000 に出演でした。
大杉栄役で永山瑛太、「身代わり忠臣蔵」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/02/14/060000 が公開中です。
辻潤役で稲垣吾郎、「正欲」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/11/17/060000 に出演でした。
そして平塚らいてう役で松下奈緒、ドラマですが「往復書簡~十五年後の補習」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15972731 に出演でした。

大正末期、日本は第一次世界大戦に参戦した前後のお話ですね。 まだまだ女性の参政権はなく、男女平等なんて、遠い先に感じられる時代でした。そこに現れた1人の女性・それが伊藤野枝でした。 教師の辻潤に影響され、仮祝言で決められた男と夫婦になるのを蹴って、辻のところに駆け込んでいく、なかなか当時としては大胆な行動でした。
しかし時代は彼女にはとても難しい選択をどんどん迫ってきます。
日本独特の世界観が、世界の大きな流れと、関東大震災で、悪化していく様は、形を変えた今の世の中の行く末を見ているようにも感じられました。 NHKでこういう作品を作るのは、何か意図があるように感じられます。