anttiorbの映画、映像の世界

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VORTEX ヴォルテックス

2021年作品、ギャスパー・ノエ監督、ダリオ・アルジェント フランソワーズ・ルブラン アレックス・ルッツ キリアン・デレ リリー・ブラウン・グリフィス リチャード・カーウィン出演。

心臓病を抱える映画評論家の夫(ダリオ・アルジェント)と、認知症を患っている元精神科医の妻(フランソワーズ・ルブラン)。 離れて暮らす息子(アレックス・ルッツ)は、2人を心配しながらも、お金を無心するために家を訪れる。 心臓に持病を抱える夫は、日に日に重くなる妻の認知症に悩まされ、やがて日常生活に支障をきたすようになる。 そして、2人に人生最期の時が近づいていた……。

監督はギャスパー・ノエ、初めてだったんですね。
主演はダリオ・アルジェント、もちろん監督作は大ファンですが、なんと俳優として出演、監督作で最近の記事は、「ダークグラス」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/04/09/060000 ですね。
そして妻役でフランソワーズ・ルブラン、「ポルト」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15177471 に出演でした。

二つの画面に1人ずつ映しながら同時並行で繋いだ画面という、面白い手法の作品でした。 しかし内容は本当にリアルで、重いテーマでしたね。
どんどん痴呆が進んでいく年老いた妻と、心臓に爆弾を抱えた夫。 夫はそれでも著作活動をしていて、今あるテーマで原稿を書いています。 しかしその裏でしっかりと浮気もしています。
お話としては、妻の面倒を見るのは、もう嫌がっていて、心の底では早く死んでほしいと思っているようにさえ見えますね。 なんとか息子に押し付けたいんですが、どうやら息子の家庭も問題を抱えていることがわかってきます。
現代の悲劇、そんなお話でした。