2018年作品、木村ひさし 岡本伸吾演出、松本潤 香川照之 木村文乃 青木崇高出演。
request.04 奇策!! 民事法廷で刑事の無実を証明せよ
斑目法律事務所に岩村梢(有森也実)が刑事事件の弁護で相談にやってきた。 被疑者は、梢の夫で工場の社長・岩村直樹。 直樹が、取引先のタナハシ機械製作所専務・棚橋幸次郎を殺害後、自殺したのだ。
その後、事件は被疑者死亡のまま書類送検されて、不起訴処分になっていた。 さらに、梢は幸次郎の兄でタナハシ機械製作所の社長・政一郎(迫田孝也)から3億円の損害賠償請求をされていた。
しかし梢はその日に届いたメールから直樹は絶対に殺人を犯してないと確信していて、何としても無実を立証してほしいと依頼してきた。
佐田(香川照之)は、被疑者死亡の場合、裁判が開かれないからこれ以上の弁護は無理だと説明して、依頼を断る。しかし、深山(松本潤)は、すでに事件現場に向かっていた。
舞子(木村文乃)は連れ戻すよう佐田に指示されたが、結局深山のペースに巻き込まれる。 しかし、細かく調べていく中で、警察と検察の刑事記録に矛盾があることが判明する…。
一方、佐田は直樹がエンジンに関する特許を個人で持っていて、莫大な価値があったことに気付く。 政一郎は、梢に相続を放棄させることで莫大な価値があるこの特許を手に入れようとしていたのだ。
佐田は、梢の依頼を正式に引き受けて、さっそく政一郎の弁護士・森本貴(近藤芳正)に会いに行く。 森本は、民事でやり手の弁護士で、佐田とは面識はないが、お互い名前を知っている、ライバル関係だった。
深山たちは状況証拠を揃えて、検察に再調査を依頼するが、跳ね除けられる。
すると佐田がある奇策を思いつく。 斑目法律事務所のメンバーは、この絶体絶命の状況をひっくり返し、無実を証明することはできるのか。
森本弁護士役は近藤芳正、「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/04/19/060000 に出演していました。
死んだ夫の無実を願う役で有森也実、「キネマの天地」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15830979 を記事にしています。
証人役で塚地武雅、「樹海村」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/02/03/060000 に出演していました。
犯人とされた人間が自殺して、被告不在で起訴されてしまった事件、しかし家族は殺人犯の汚名をなんとか晴らしたい、そういう事例ですが、今回は不起訴処分になっていますが、損害賠償請求をされています。 ちょっと複雑な背景ですが、面白いのは承認が、検察と弁護側と両方殻駆り出されるという事態がなかなか凝っていましたね。