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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男

2019年作品、トッド・ヘインズ監督、マーク・ラファロ アン・ハサウェイ ティム・ロビンス ビル・キャンプ出演。

1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロット(マーク・ラファロ)が、思いがけない調査依頼を受ける。 ウェストバージニア州パーカーズバーグで農場を営むウィルバー・テナント(ビル・キャンプ)は、大手化学メーカー、デュポン社の工場からの廃棄物によって土地を汚され、190頭もの牛を病死させられたというのだ。 さしたる確信もなく、廃棄物に関する資料開示を裁判所に求めたロブは、“PFOA”という謎めいたワードを調べたことをきっかけに、事態の深刻さに気づき始める。

デュポンは発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流してきたのだ。 やがてロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏みきる。 しかし強大な権力と資金力を誇る巨大企業との法廷闘争は、真実を追い求めるロブを窮地に陥れていくのだった……。

これは大きな問題にスポットを当てた作品ですね。
監督はトッド・ヘインズ、「ワンダーストラック」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15464993 を記事にしていますが、前作とはガラッと変わった社会派作品となりました。
主演はマーク・ラファロ、「アベンジャーズ/エンドゲーム」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15946428 が出演作でしたね。
妻役でアン・ハサウェイ、しっかりしたいい妻をしていました。「魔女がいっぱい」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/12/060000 に出演していました。
ティム・ロビンスは、「ロープ/戦場の生命線」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15390415 に出演していました。

物語は所属の事務所も決まり、実績を残すとこを求められた企業弁護士となったロブ・ビロットでしたが、彼の前に祖母の紹介ということで訪ねてきたテナントが現れます。環境問題も扱うということを聞いてきた彼に、祖母の紹介ということが気になり、祖母のところへ向かいます。 そしてテナントの家に行き現状を見た時に何かがあると思い、環境庁の調査結果を彼のコネクションで手に入れます。
しかしそこに謎のキーワードがあり、彼はこのPFOAに、自分の人生が変わっていくことになっていきます。

今作は恐ろしい問題を提起していて、まだ現在進行形となっていますね。 デュポンという企業の話は、「フォックスキャッチャー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12723355 でも別の意味で病んでいる感じは受けましたが、今作では堂々とやばいことを隠蔽していますね。 ただ、このPFOA問題はデュポンだけにとどまらず、いろんな企業がこの物質を用いたテフロンという問題を、軽視していました。 アメリカが規制を外したことから、企業がこの商品化に突き進み、便利さを危険よりも優先した、莫大な利益重視に傾斜していったという、企業論理の諸悪なんですよね。


フッ素化学は、今の現代社会になくてはならないものになりつつありますが、人体に影響のある物質の取り扱いは万全の対策をしなくてはいけない、企業の義務であり、人間の義務ですね。


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テナントが問題を訴えてきた

 

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そしてPFOAという言葉にぶつかり

 

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背景の恐ろしさを

 

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独自のルートも駆使し調べていくが

 

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デュポンから嫌がらせのような膨大な資料が

 

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元弁護士の妻は彼を支える

 

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