2021年作品、宮崎吾朗監督、平澤宏々路 寺島しのぶ 豊川悦司 濱田岳声の出演。
アーヤ(平澤宏々路)は両親がおらず、孤児院「子どもの家」で育った。 何でも思い通りにすることができるため、孤児院での暮らしに不満はなかった。 10歳になった頃、アーヤを引き取りたいという申し出がある。
アーヤを引き取りたいと言ったのは、ベラ・ヤーガ(寺島しのぶ)と名乗る女性とマンドレーク(豊川悦司)と名乗る男性だった。 ベラは魔女で、マンドレークは小説家だった。 ベラがアーヤを引き取ったのは、雑用をこなす人手が欲しかったからだ。 アーヤは魔法を教えてくれることを条件に、彼女達の家に引き取られることを決める。
アーヤは遊ぶことが許されない中、一生懸命仕事をこなした。 だが、ベラは約束を守らず、魔法を教えるつもりはない様子だった。 アーヤが不満を抱き始めたとき、使い魔の黒猫・トーマス(濱田岳)と出会う。 トーマスは人間の言葉を話すことができた。 アーヤはトーマスの助けを借りながら、呪文を覚えていった。
ちょっと見ようか迷いましたが、新カットがあるということで見にいきました。 昨年末のNHKで放送され、物語自体は知っていましたが。
監督は宮崎吾朗、私はまだ監督の作品を見ていないんですよね。 今作が初めてで、まだ過去作は見ていません。
アーヤの声は平澤宏々路、「トラさん~僕が猫になったワケ~」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15877851 で娘役をしていましたが、子役としても、声優としても上手いんですよね。
はじめと最後、そして回想シーンに出てくるアーヤの母の声をシェリナ・ムナフ、インドネシアのシンガーソングライターで、元子役でもある彼女、挿入歌、主題歌も担当しています。 劇中のかっこいい魔女役がいいですね。
物語は、十二人の魔女の元から離れていくときに孤児院にアーヤを置いていくアーヤの母から始まります。 母に置いていかれ泣き叫ぶ赤ん坊。 彼女は「アヤツル」という名前でしたが、院長先生は“アーヤツール“通称:アーヤと呼び始めます。
彼女はどんどん積極的な女の子になっていき、誰もがアーヤを頼るようになっていきます。 そして子分のような存在がカスタードという男の子でした。 いつも彼を従え、この居心地の良い孤児院になんとか長くいることを求めていて、子供を求めてくる里親たちに気に入られないように、しかめ面をいつもしていました。
そんな平和な日々に、二人の異様な人物が現れ、なんとアーヤを指名します。 ベラ・ヤーガというでっぷりした派手な女性、そして異様な長身の異様な威圧感の男・マンドレーク。 見るからに人間離れした二人は、近所に住んでいましたが、アーヤは従うしかありません。
すぐにアーヤはベラが魔女で、マンドレークも人間ではないことを見抜きますが、彼女はそれをチャンスと思い仕事ををすれば魔法を教えてもらえるようにベラに交渉をしますが、強かなベラはただこき使うだけで、なかなか魔法を教えようとはしませんでした。 そんな中アーヤはこの家の不思議なところを発見していき、黒猫のトーマスが実は口を効けることを見つけ仲間に引き入れます。
そしてベラに一泡蒸そうと企みます。
フルCG作品の今作ですが、劇場で見るとやっぱり違いますね。 どこが新カットかはあまり気がつきませんでしたが、ラストですかね? エンドロールで、アーヤの新しい自由な生活が描かれますが、ベラが変わって行く姿は、アーヤに彼女の母親の姿を見つけたところであることがちょっと泣けるところでしたね。
魔女として育っていくアーヤも見たいところですが。
アーヤが孤児院にやってきた
しかし成長したある日
アーヤがもらわれていく
その家に連れていかれ
彼女と
この男と
この猫との暮らしに