anttiorbの映画、映像の世界

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トラさん~僕が猫になったワケ~

2019年作品、筧昌也監督、北山宏光 多部未華子 平澤宏々路 飯豊まりえ出演。

売れない漫画家・高畑寿々男(北山宏光)は、妻・奈津子(多部未華子)がパートで稼いだお金をギャンブルに使い、いい加減で能天気な生活を送る日々。 娘の実優(平澤宏々路)の父兄参観日に、来るなといわれていたが行ってしまう。 そこでは実優が自分のことでいじめられていた。 彼女の作文は父親を過大に誉めていたから突っ込まれてしまったからだった。
奈津子が隠していた1万円を持ち出し、競輪に行く寿々男、彼は今ギャンブルがツキ捲っていたので、一気に当ててしまう。 しかし儲けた金を風で飛ばされてしまい、それを拾っている時、トラックに轢かれ、あっけなく死んでしまう。
そんな寿々男に対し、あの世の関所の裁判長(バカリズム)が下した判決は、「執行猶予1ヶ月、過去の愚かな人生を挽回せよ。 但し “猫” の姿で」 というものだった。
いきなりの野良猫生活になじめない寿々男。 残飯もなかなか食べる事が出来ないでいたとき、ホワイテスト(飯豊まりえ)と出会う。 彼女は裕福な家で飼われている飼い猫らしく、自分の行くべきところがあるんじゃないといわれる。
そして寿々男が行ったところは、トラ猫の姿で奈津子と娘・実優のもとだった。 前から猫を飼いたがっていた実優は、戻った寿々男に “トラさん” と名付け、高畑家で飼われることになるのだった。
愛する家族のため何かしたいと思うトラさん=寿々男だったが、猫なので言葉さえ通じない。 寿々男の良き理解者であるお嬢様猫・ホワイテストの協力のもと、寿々男はなんとか人生を挽回しようと奮闘するのだが…

人生の再チャンス、いや反省の為。
監督は筧昌也、「サビ男サビ女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14243886.html のオープニングとエンディングを担当していました。
主演は北山宏光Kis-My-Ft2のメンバーですが、彼は33歳なんですね。 意外に中堅でした。 映画初出演にして初主演。 まあ味のある演技ができていました。
そして多部美華子、「日日是好日」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15728168.html が近作です。
そして娘の実優役で平澤宏々路、「劇場版 MOZU」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15570188.html に出演していますが、各作品で幼少期の役を結構しています。優れた子役で、可愛いですね。

物語は、ヒット作を出したが、その後の作品が認められす、唯一にヒット作も中途半端で終わってしまっている漫画家とその家族の物語です。 高畑寿々男は、「ネコマン」 というヒット作がありましたが、最終回を書かずに、打ち切りになってしまい、もう1話書けばもう1冊単行本が出るところでやめてしまいます。
実は彼は猫嫌いで、売れることから猫の漫画を書いていたんですね。 彼曰く嫌々書いていたと言うんですが、その後書くオリジナルは、どれもヒット作のパクリのような作品ばかりでした。
しかしちょうどいまはギャンブル運が上向きで、やれば勝ち状態でした。 しかしそれが運のつき、彼はあっさり交通事故にあってしまいます。
でも残された奈津子は明るく振舞い、実優の前では涙を見せず笑って生活を始めます。 そんな時トラ猫になって寿々男が戻ってきます。

今作は、猫に転生? した主人公が、本当に人生を見つめなおし、家族に何を残せるかに気がついていくお話です。 裁判官は彼にそのままあの世には生かせず、反省を促すところが面白いですね。
問答無用で地獄に行かせない、まあ地獄に落とすほどではないと思いますが、こういう猶予期間があるのは死んだ後も救いがある感じがします。

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仲の良い3人家族だった

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しかし担当者からはもう1話書いて単行本を出したらと言われていた

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そして交通事故で寿々男は死んでしまう

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しかし裁判官に

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トラ猫として戻され二人の飼い猫に

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ホワイテストが相談相手

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