anttiorbの映画、映像の世界

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ダムド・ファイル another episode

2003年作品、万田邦敏監督、野村宏伸 南野陽子 岡田祥世 坂口淳出演。

鷹取隆(野村宏伸)と妻の美沙子(南野陽子)は、ブランコ事故で5歳の息子・繁を亡くした。 小学校に通う兄の明は、自分の不注意で弟を死なせてしまったと思っていた。 最愛の息子を失ったショックから立ち直れない美沙子は、隆の実家の墓に納骨するのを嫌がり、二年が経った今も繁の骨壷を寝室に置いていた。 そして、仕事で忙しい隆との関係も冷めきっていた。

名古屋に転勤したばかりの隆は、長野に住む末期がんの叔父・秀二(下川辰平)を見舞った。 繁を失った美沙子のことを気づかう秀二は、隆に誰にも話したことのない不思議な体験を語り始めた。 30年前に息子の幸一を亡くし、悲しみの中にあった秀二が、旧伊勢神トンネルへ赴いたというのである。「そのトンネルに行けば、死んだ者に会えるという噂だった・・・」車でトンネルへやって来た秀二は、死んだはずの息子と再会する。 しかし、そこで見たのは、獣のような叫び声をあげる変わり果てた息子の姿だった。秀二は必死の思いで逃げ帰ったのだという。
程なくして秀二は亡くなった。隆は、繁の納骨を決心した美沙子と明を連れて葬儀に参列した。 そして、名古屋への帰り道、美沙子が運転する車は、カーナビの案内に導かれて見覚えのないところに迷い込んでしまう。 そこは、旧伊勢神トンネルの入り口だった......


エピソード0とも、表題のようにanother episodeとも表記されますね。
監督はこのシリーズのメーンの演出を手がけている万田邦敏
夫の隆役は野村宏伸、「みをつくし料理帖」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/26/060000 に出演していました。
南野陽子が妻の美沙子役でした。「いのちの停車場」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/06/03/060000 に出演していましたね。女優として味が出てきていますね。


物語はブランコの事故で次男を亡くしてしまった家庭のお話です。 父の隆は仕事が忙しく、一人残ってしまった長男の明の面倒を見ることがなかなかできずにいます 。そして塞ぎ込んでいた明は、クラスから浮いている存在でした。 そしてある日クラスの男子生徒があることを御呪いのようにしていたところ、彼はそれを奪い取るようにしてしまいます。
一方、夫婦間は冷え切っていました。 次男を亡くしてやるせない妻の美沙子、そんな気持ちと向かい合えない隆、そして御呪いの効果か、恐ろしい現象が起きてしまいます。


今作は30分の通常バージョンとは違い、ホラーテイストの長編になっています。 コンセプトとしては「ペット・セメタリー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/10313211 ですね。 亡くなってしまった後悔、悔恨からもう一回生き返させる。 そんな家族の思いと、一旦死んだ人間はもう昔の姿に戻ることはない、かえって醜悪な形となり、そこに今生に対する執念が加わると、恐ろしい形となるってことはあり得るんでしょうね。

 

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